
■ 足底筋膜炎とは!?
1日中立ちっぱなしの状態で仕事をしている人は、足底へ強い負荷がかかるため、ある日突然足の裏に強い痛みが生じる「足底筋膜炎」を発症するリスクが非常に高いです。
足底筋膜炎は、上図にありますとおり足の裏にある筋膜が炎症を起こすことによって強い痛みが生じます。
足底筋膜炎の痛みが生じる場所についてですが、かかとの骨の前あたりが痛むケースが圧倒的に多いです。
しかし、人によっては土踏まず、指の付け根、足の裏全体が痛むケースも見受けられます。
足底筋膜炎は、朝起きてから最初の数歩がとても痛むのですが、時間が経過するとともに痛みが緩和されるケースが非常に多いです。

『 足に強い痛みが突然生じる! 』
また、長い間座りぱなしの状態から、いきなり歩き出すと当然のことながら痛みが生じます。
そして、かかとの骨の前方内側を押すととても強い痛みが生じるケースがあり、これも「足底筋膜炎」の大きな特徴の一つです。
やっかいなのは、最初の一歩が一番痛みが強く、歩数を重ねるごとに痛みが和らいでくるため、痛みが生じる部分に湿布などを貼って、足底筋膜炎を放置してしまうことです。
本格的な治療を先延ばしすればするほど症状が悪化する危険性があります。
『 痛みの原因は足裏にはない!? 』
足底筋膜炎は、足を酷使するアスリートや一日中立ちっぱなしの仕事をされている方に多くみられるため、足を酷使したことが原因で生じると思われる方が少なくありません。
しかし、実際にはそうしたことよりも、血行が悪化したことによる冷えや自律神経の乱れが原因で生じるケースが多いです。
生活習慣を改善しなければ痛みが慢性化してしまう可能性が高いので、放置せずに整形外科を受診、もしくは整体の先生に診てもらいましょう。
ということで、今回は「足底筋膜炎」の症状を予防・改善するために自宅で簡単に出来るセルフケアと予防法について分かりやすく解説した海外の健康情報サイト「REMEDY DAILY」の記事と動画をご紹介させていただきます。
「足底筋膜炎」の改善、
予防効果の高い3つのストレッチ!

■ 足底筋膜炎は予防できる!?
「足底筋膜」という言葉を初めて耳にする方も多いかと思いますが、足底筋膜は足の健康には非常に重要です。
Healthlineによれば、アメリカ人の50%以上が何らかしら足の痛みに苦しんでいます。
長時間にわたって立ちっぱなしの状態が続くと、足底筋膜が炎症を起こし、強い痛みが生じます。
そして、この状態を「 足底筋膜炎 」といいます。
殘念ながら現代医療をもってしても、「足底筋膜」の決定打となる治療法がありません。
ちなみに足底筋膜炎が発症する原因についてですが、長時間立ちっぱなしの状態や単純な反復運動、体重の増加などが一般的とされています。
また、運動による体重移動によって足底腱膜にかかる負荷も異なります。
『 立っている時間が長いと足底筋膜炎の発症リスクが高まる! 』
これも炎症や痛みにつながるので、アスリート、妊娠中の女性、または長時間にわたって立ちっぱなしの状態で動きながら作業しなければならない人に「足底筋膜炎」は、多く見受けられます。
しかし、足底筋膜炎の予防と治療に関して、良い方法(セルフケア、エクセサイズなど)が幾つかあります。
■ ストレッチで足底筋膜炎を予防
足底筋膜炎が発症した場合、マッサージやストレッチを取り入れて、足底筋膜を柔らかくすることによって足底筋膜炎特有の症状を効果的に緩和させることができます。
座った状態でストレッチを行うと足底にかかる負荷が軽減できるので、痛みを抑えた状態でストレッチを行うことができます。
そして、徐々に筋膜部分が柔らかくなるので、次第に痛みが解消されます。
今回は以下の三つのストレッチをご紹介させていただきます。

▼ 足底筋膜炎の予防ストレッチ(1)
「ペットボトルでストレッチ」
飲料水のペットボトルを足の裏にセットし、ローラーを転がすような格好で足底筋膜をストレッチしながら柔らかくすることができます。
これはペットボトルでなくても、同じような形状の物(棒など)で地面の上をスムーズに転がせれば問題ありません。
1回あたり1分間転がします。

▼ 足底筋膜炎の予防ストレッチ(2)
「つま先を引っ張って足底筋膜を伸ばす」
上図にありますとおり、片方の脚に、クロスさせるように、もう片方の脚をのせ、で、このポジションを15秒間~30ほどキープした状態で、つま先を引っ張て戻すを繰り返すことで足底筋膜をストレッチします。
これを3セット行ったら、もう片方の脚も同じ動作を行ないます。

▼ 足底筋膜炎の予防ストレッチ(3)
「タオルで足裏を引っ張る」
上図にあります通り、タオルを使って足底筋膜を効果的に伸ばします。
あなたの足底筋膜の部分にタオルをセットして、足底筋膜がしっかり伸びるように静かに引っ張ります。
15秒から30秒このポジションを保ちます。これを3セット繰り返します。
■ 足底筋膜炎を予防する際の注意点
次に足底筋膜炎を予防するうえでの注意点を3つご紹介させていただきます。
▼ 足底筋膜炎を予防する際の注意点(1)
「ストレッチを習慣化して足底筋膜炎を予防する」
今回ご紹介させていただいた三つのストレッチを全部行っても5分から10分程度で完了します。
これらのストレッチは座ってできるので、テレビを見ながらでも出来ます。
このため、無理なく習慣化することができます。
習慣化することで足底筋膜の症状を抑える効果だけでなく、優れた予防効果も同時に発揮してくれます。
▼ 足底筋膜炎を予防する際の注意点(2)
「足への負担を軽減するためにダイエットする」
しかし、ストレッチだけでは、一時的に症状が改善されても、また発症してしまう可能性が高いです。
ですので、脚への負荷を軽減するためにも、適切な体重になるよう、ダイエットすることをオススメします。
▼ 足底筋膜炎を予防する際の注意点(3)
「自分の足にあった靴を履く」
当然のことながら靴は重要です。
自分の足にあった靴を履くことによって足の安全が守られます。
履き心地の悪い靴を履き続けると、かかとや足にストレスが加わるので、逆効果です。
今回ご紹介させていただいた三つのストレッチを行うことによって、第二の心臓と呼ばれる足裏の血流が飛躍的に改善されます。
これにより、血行が次第に良くなって、むくみなどにも良い効果をもたらしますので、是非試してみて下さい。
■ 足底筋膜炎を予防改善するマッサージのやり方
最後に整体師の先生が考案された足底筋膜炎のマッサージのやり方をご紹介させていただきます。
▼ 足底筋膜炎のマッサージ『 STEP1 』
まず最初に足の裏に市販のクリームを塗ります。(こうすることで力を入れなくてもスムーズにマッサージすることができます)

▼ 足底筋膜炎のマッサージ『 STEP2 』
痛む部分を避けて踵付近から爪先にかけて親指をスライドさせながらマッサージします。(このとき親指に力を入れすぎないように注意します)


▼ 足底筋膜炎のマッサージ『 STEP3 』
次にやや内側にずらして同じように踵付近から爪先にかけて親指をスライドさせながらマッサージします。

▼ 足底筋膜炎のマッサージ『 STEP4 』
次に土踏まずの内側にずらして同じように踵付近から爪先にかけて親指をスライドさせながらマッサージします。

▼ 足底筋膜炎のマッサージ『 STEP5 』
この動作を何度か繰り返します。マッサージする時間の目安は両足で5分程度です。
このマッサージを行って痛みが解消されない場合は、他の疾患が原因の可能性があるので、速やかに専門医に診てもらってください。

【出典】 REMEDY DAILY:(By Chante Owens)
【画像】 Pinterest
【動画】 土井治療院
「 足底筋膜炎(足底腱膜炎)のマッサージ 」
■ 足底筋膜炎を予防するストレッチやマッサージのまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回ご紹介させていただいたマッサージを行っていただくと第二の心臓と呼ばれる足裏の血流が良くなるので疲労回復効果も期待できます。
お仕事で立ちっぱなしの状態が長い方は是非一度お試しください。