
出典:http://getnews.jp/
■ 汚部屋に暮らす人が増えている?
早いもので今年も残すところ1ヶ月を切りました。我が家では冬至前までに大掃除を終わらせなければならないので、毎年12月に入ってから始めるのですが、部屋の掃除をしていて驚いたことがあります。家の中にAmazonなどの通販を利用したさいに商品を梱包するために使われたダンボールや梱包材がやたら増えていた点です。
どうやら家族の者が「あとで何かに使う」といった思いから保管(ゴミが増えているだけ)しているうちに次々と増えてしまったようです。このまま放置しても仕方がないので、すべて処分しました。
同じ理由から、最近では汚部屋に暮らす人たちが急速に増えているようです。特に一人暮らしの方は衣服や本だけでなく、食料品も通販サイトを利用して購入されるケースが多いため、数週間何もしないと山のようにダンボールが増えてしまうようで、結果的に汚部屋になってしまうようです。

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このため一人暮らしの人を中心に汚部屋に暮らす人が増えているのだとか。また、上述した原因とは別に「アスペルガー症候群」である場合もあるようです。「片付けられないのはアスペルガー症候群のせいでした」
物を捨てることができない「溜め込み障害」が問題の根幹にあるようです。溜め込み障害は、日常生活のいたる場面で損得勘定を働かすと意外と簡単に克服できそうです。ということで、今回は同書について分かりやすく解説しているダ・ヴィンチニュースさんの記事と動画をあわせてご紹介させていただきます。
汚部屋の原因は「アスペルガー症候群」!?
片付けられる人になる方法

■ アスペルガー症候群とは!?
アスペルガー症候群という言葉、最近はネット界隈でも「アスペ」などと略して目にすることが多くなってきた。これは「発達障害」の一種で、広汎性発達障害の「自閉症スペクトラム」に分類されるという。要するに、広義の意味で自閉症ということなのだ。
イキナリ発達障害といわれても「まさか!」と思う人がほとんどだろう。しかし本書にある「アスペルガー症候群チェックテスト」を試してみると、意外と該当する項目が多いことに気づかされた。
「好きなことに夢中になると、周囲の物音は一切耳に入らない」「人混みに苦痛を覚える」あたりは、多くの人が思い当たるのではないか。結果として「アスペルガー症候群の疑いアリ」と出てしまった。……マジか。

■ アスペルガーの傾向は誰でも持っている!?
やはり「症候群」や「発達障害」などと聞くと、思わず身構えてしまう人がほとんどだろう。しかし、実のところ先ほど挙げた項目のように、アスペルガーの傾向は誰でも持っている。
その症状が多ければ症候群と診断され、少なければ「隠れアスペルガー」ということで、本書によれば「20人にひとりくらいいる気がする」のだとか。決して少なくない数の人が該当するわけで、この症状が「特別なものではない」ことが理解できよう。
とりあえずアスペルガーが普通にあり得るとして、片付けとの因果関係はどこにあるのか。発達障害カウンセラーの吉濱ツトム氏によれば「アスペルガー症候群の人は、前頭葉が萎縮しているため、何をどこに置けばうまく収まるかという想像力を働かせることが得意ではありません」という。

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■ 「溜め込み障害」に要注意!?
つまり整理整頓が苦手ゆえに、部屋が散らかり放題になるのだ。また極端にモノが捨てられない「溜め込み障害」も原因のひとつに数えられる。こうして指摘されると、私自身かなり当てはまっているようだ。
ではどのようにすれば改善できるのか。実はアスペルガー症候群には長所もある。例えば口頭で理解するのは苦手でも、視覚情報を処理するのは得意という面。これを利用して片付けを動画などで視覚化することで、手順に沿って作業することが可能になるという。
また片付けた部屋を写真に撮っておけば、再び散らかっても写真の状態に戻すことができるのだそうだ。他にもアスペルガーの人は一度決めたことは遵守しないと気がすまない傾向があり、片付けのルールをしっかり決めておくのも有効だ。

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■ 「溜め込み障害」を克服するには!?
では「溜め込み障害」についてはどうか。実際、私などはその典型で「いつか何かの役に立つかも」などと考えがちだ。しかし吉濱氏によれば、不利益を考えれば捨てられるようになるらしい。
例えば梱包用のダンボールが一畳分あったとして、六畳の部屋で家賃が6万円なら1万円分がダンボールに費やされていることになる。こう考えれば、溜めておくことがかなりの不利益に感じられるはず。そういう動機付けが捨てるためには重要なのだ。
本書では片付け以外にも、アスペルガーを改善する方法などを漫画で分かりやすく解説している。もちろん個人差はあるので、当てはまる人もそうでない人もいるだろうが、考えかたの参考にはなるはず。
片付けられないことで社会的に深刻な不利益を被っていると感じる人は、ぜひ試してみてほしい。私はといえばそこまで深刻ではないが、確かに家賃におけるダンボールの占有率を考えると損失もバカにならないので、周囲に積まれているものを処分してみようかという気にはなったのである。
【出典】 ダ/ヴィンチニュースさん:(文・木谷誠)
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出典:西脇俊二動画チャンネル
「私、アスペルガーかも…」と思ったら確認しておくべきこと
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