
■ リンゴはいまがまさに旬!
昔から「一日一個のリンゴで医者いらず」と言われるほど、リンゴには美容と健康に優れた効果をもたらす栄養素が豊富に含まれています。中身がすかすかな外国産のりんごよりも国内産のりんごの方が中身がしっかりつまっているので、1日1個ではなく、半分で十分優れた健康効果が期待できるといった声もあります。
ちなみにりんごの収穫時期は10月から12月くらいまでです。保存がかなり効くようなので、2~3月くらいまではスーパーの店頭に並びます。つまり、リンゴは今まさに旬なんです。
実はリンゴは加熱することによって、りんご本来の栄養価がさらにアップするのをご存知ですか?。ちなみにリンゴに含まれる代表的な栄養素は以下のとおりとなります。
■ りんごに含まれる栄養素の効果・効能が凄すぎる!
リンゴには心と体の健康に良い効果をもたらしてくれる栄養成分が豊富に含まれています。今回はそんな健康に良い効果をもたらしてくれる栄養成分を5つご紹介させていただきます。

▼ りんごの栄養素の凄すぎる効果・効能1:「カリウム」
りんごに含まれる「カリウム」は「細胞内液」に多く含まれています。
ナトリウムとともに人間の筋肉や神経の働きを正常に保つのに欠かすことができない重要なミネラルの一つです。
カリウムは体の余分な塩分を体の外に排出してくれるので、心臓の働きを良い状態に保ちながら、高血圧、脳卒中などの生活習慣病をしっかり予防してくれます。
また、疲労や足のむくみにも効きます。
逆にカリウムが不足してしまうと、心臓の働きが悪化するため、疲労、イライラする、動悸、めまい、不安、足がむくみやすくなりますが、摂りすぎには十分注意しなければなりません。
▼ りんごの栄養素の凄すぎる効果・効能2:「ペクチン」
リンゴに含まれるペクチンは、「水溶性食物繊維」の中でも、体の中をきれいにする働きが優れています。
まず「腸」がきれいになり、悪玉菌が増えるのを抑えながら善玉菌が増えるので腸内環境が改善され、体の各器官の働きも次第に良くなります。
ちなみにりんごに含まれるペクチンは「アップルペクチン」といいます。
他のペクチンよりも腸の中で悪玉菌が増えるのを抑える働きが優れているため、効率よく善玉コレステロールを増やしてくれます。
また、ペクチンは「乳酸菌」を増やしてくれる「整腸作用」も優れているので、リンゴを習慣的に食べることによって便秘解消・改善効果が期待できます。
そして、ペクチンにはコレステロールを吸収し、きれいに排出してくれる働きがあるので、女性の体調不良の大半をカバーできるくらい健康効果が優れています。
▼ りんごの栄養素の凄すぎる効果・効能3:「ビタミンC」
ビタミンCは優れた美肌効果と免疫力を高める働きがあります。
これから流行する風邪やインフルエンザを予防するためにも、しっかりビタミンCを摂取しなければなりません。
そうした中でリンゴに含まれるビタミンCは「酸化型ビタミンC」といって特別なんです。
何が特別かというと時間が経っても加熱してもビタミンCが破壊されることなく、しっかり身体の中にとどまってくれます。
しかも、血液の中に含まれるビタミンCを劇的(約30%)に増やしてくれるので、ビタミンCが不足しがちなこれからの季節にリンゴは欠かすことができません。
▼ りんごの栄養素の凄すぎる効果・効能4:「りんご酸」
リンゴに豊富に含まれる「りんご酸」やクエン酸などの有機酸は、体が疲れているときにアルカリ分の多い状態を中和する働きがあり、これらが優れた疲労回復効果につながります。
また、りんごに含まれるりんご酸は、殺菌効果が優れているので、リンゴを食べることによって、咳止め、むかつきに効果的です。
そして、自律神経を整える効果も期待できることから、ストレスを解消し、体の各器官の働きを正常化する効果があります。
▼ りんごの栄養素の凄すぎる効果・効能5:「りんごポリフェノール」
リンゴに含まれる「りんごポリフェノール」は、ワンランク上の美肌効果が期待できます。
肌を劣化させるシミやソバカスの原因となるメラニン色素が生成されるのを抑え、お肌の大敵である紫外線から守ってくれるので、美肌・美白効果が期待できます。
また、リンゴポリフェノールは体内のコレステロールを減らし、脂肪の吸収を抑えてくれるの、病気を予防する効果だけではなくダイエットにも優れた効果が期待できます。
さらにりんごポリフェノールは抗酸化作用と痒みの原因とされる「ヒスタミン」が体の中で暴れるのをを抑えてくれるので、アトピー性皮膚炎や花粉症等のアレルギー症状にも効果があるとされています。

■ りんごの皮にものすごい栄養価がある!
上述したようにリンゴには優れた美容と健康効果が期待できる栄養素が豊富に含まれているわけですが、中でもリンゴの皮と実の間にあるペクチンなどの食物繊維が他の果物や野菜とは比較にならないほど豊富に含まれています。
ペクチンは皮と実の間に多く含まれているので、リンゴは皮ごと食べるのが一番いいのですが、食べにくいのであればすりおろして食べるのも一つの手です。ちなみにペクチンは、すりおろしたり、ジュースにしても劣化することはありません。

■ リンゴは加熱するとさらに効果がアップ!
意外に思われるかもしれませんが、リンゴをはじめ果物の中には焼くことで栄養価がアップする物(バナナなど)が少なくありません。
りんごの場合、加熱することによってオリゴ糖が増え、オリゴ糖をエサにする善玉菌が増えます。
その結果、腸内環境が改善されるので便秘の解消や肌荒れ防止につながります。
また、リンゴは加熱するとペクチンなどの食物繊維やポリフェノールが、小さな分子になるため、より効率良く摂取できるようになります。
このため、加熱したリンゴを食べることによって抗酸化力がアップし、様々な病気を予防し、体中から錆びるの防いでくれるのでアンチエイジング効果も期待できます。