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■ 悪玉菌の増殖度は恐ろしいほど速かった?


 
今回は腸内細菌についてなんですが、最近ようやく腸内細菌の重要性が色々なメディアで取り上げられるようになりました。
 
 
腸内細菌は人間の心と体の健康を保つうえで非常に重要な役割を担っています。
 
 
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌(どっちつかずの状態)が存在し、善玉菌が急に減りすぎたり、悪玉菌が増えすぎると様々な体調不良を引き起こします。
 
 
ですので、腸内細菌はバランスが非常に重要になります。
 
 
 
 

■ 悪玉菌が増える = 腸内環境悪化?


 
肥満の人は、このバランスが著しく悪いため、太りやすい体質になってしまうわけですが、この状態をさらに放置してしまうと、悪玉菌が勢いを増して繁殖してしまいます。
 
 
そうなると、肝臓がんをはじめ、がんを発症させてしまうリスクが高まってしまうことが最近の研究結果によって明らかになっていますが、しかし、だからといって悪玉菌だけを減らしても健康を維持できません。バランスが重要なんです。
 
 
 
 
 
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■ 腸内細菌の役割とは?


 
腸内細菌の主な役割は以下の通りとなっています。
 
 

●アミノ酸やビタミンなどの栄養素を作る
 
●免疫機能を正常に作動させるスイッチ
 
●消化管内の働きを守る
 

 
 
 
 
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善玉菌の役割とは?
 
・美容や健康に欠かすことができないビタミン類を生成する(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンK)
・免疫力を高めて傷や病気の治りを早くする
・がんなどの病気の予防
・老化を防止する
・コレステロール値を下げる
・悪玉菌が増える(悪さする)のを抑える
 
 
 
悪玉菌の役割とは?
 
・腸内を腐らせる
・おならを発生させる
・発がん物質など有害物質を作り出す
・肝臓などの内臓器官に負担をかける
 

 
 
いかに腸内細菌が重要かおわかり頂けたかと思います。
 
 
ということで、今回は過去50年間に渡る腸内最近の研究結果を大変分かりやすくまとめている Yu Suzuki さんの記事と動画をあわせてご紹介させていただきます。



 
 
【衝撃】ファストフードを食べ続けると
ヒトの腸内は2日でデブ菌だらけ!
腸内環境を良くする食品9つ

 
 
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■ 腸内細菌にまつわる驚愕の真実


 

(1)現代人の腸内細菌の種類は、50年前にくらべて30%も減っている。
 
(2)腸内細菌の種類が多いキューバ人は、アメリカ人の2倍も砂糖をとっているにも関わらず、肥満や現代病の発症率が非常に少ない(つまり、腸内環境さえしっかりしてれば、糖質が高い暮らしをしていても問題はない)
 
(3)「無脂肪」系の製品は基本的にジャンクフードと同じで、腸内環境を悪化させる可能性のほうが高い。
 
(4)「5:2ダイエット」や「8時間ダイエット」のようなプチ断食は、腸内環境を良い方向に変える効果がある。
 
(5)抗生物質を使って育った食肉が、大幅に現代人の腸内環境を悪化させている可能性が高い。
 
(6)人口の3割のヒトは、もともと体内に大量のヤセ菌を持っており、食べても太らない傾向がある。
 
(7)農場で暮らしたり、ペットを飼うとアレルギー予防になる。
 

 
などなど。とにかく、これでもかとばかりに腸内細菌の大事さがならんでおります。
 
 
個人的にも、食肉の生育環境にはもう少し気をつけないとなーとか思った次第です。
 
 
 
 
 

■ 2日で腸内細菌の4割が死滅してデブ菌に


 
で、なかでも面白いのが、ファストフードと腸内細菌の関係を明らかにすべく、自分の息子さんを実験台にしたってエピソード。
 
 
ティム博士によれば、意外にも、ファストフードが腸にあたえるダメージを調べた論文はまだないんだそうな。
 
 
具体的には、23歳の息子さんに、10日にわたってマクドナルドのバーガーとナゲットとコーラだけで暮らしてもらったらしい。
 
 
息子さんいわく、「気分が良かったのは最初の3日だけ。
 
 
そこから少しずつ気分が悪くなっていって、なんにもやる気が出なくなっちゃってさ。
 
 
友だちからは顔がヘン灰色だって言われたよ。地獄だったのは最後の2~3日ぐらい。
 
 
心の底から最悪の気分だよ。
 
 
でも、実験を止めたあとは意外と禁断症状は出なかったな。
 
 
すぐにサラダとフルーツを買いに走ったけどね」とのこと。
 
 
「スーパーサイズ・ミー」を思わせるハードな体験だったみたいっすねぇ。
 
 
実験中、息子さんの腸内細菌はコーネル大学の研究室に送られたそうで、その結果は.....
 
 
 
 
 

■ ファーストフードの食べ過ぎはここまで危険?


 
(1)バクテロイデス(ヤセ菌)が消え、かわりにファーミキューテス(デブ菌)だらけになった。
 
 
(2)デブ菌の増殖度は思ったより速く、ファストフードを食べ始めてから2日で1400種類の腸内細菌が死滅していた。
 
 
これは、全体の細菌の約4割にあたる。
 
 
うーむ、これは恐ろしい。
 
 
もちろん、これはデータ数が少なすぎて科学的な証拠にはならないんですけど、最近も「南アフリカの人たちに2週間だけ西洋風の食事をしてもらったら悪玉の腸内細菌が激増した!」って論文(英文)が出たばっかですんで、説得力を感じてしまうところです。
 
 
 
 
【出典】 Buzz Plus Newsさん:(文・Yu Suzukiさん)
 
【画像】 Pinterest
 
【画像】 wikiHow
 
【動画】 ドクターハッシー
 
99%の医師はこっそり食べている、腸内環境が整う食べ物ベスト10
 

 
 
 
 

■ 腸内環境を良くする9つの食品の健康効果のまとめ


 
最後までお読みいただきありがとうございます。
 
 
そんなわけで、デブ予防にも精神衛生のためにも腸内細菌は超重要。スペクター博士によれば、腸内環境をアップグレードするためにオススメの食品は、以下の9つだそうです。
 
 

・ダークチョコレート
・コーヒー
・オリーブオイル
・ナッツ類
・ブロッコリー
・ガーリック
・ベルギービール
・青ネギ
・セロリ
 

 
基本的には、やはり「ポリフェノール」と「水溶性食物繊維」が効くみたいですね。ご参考になれば幸いです。