
出典 : 救急ボランティア川崎
■ 脳梗塞とは?
脳梗塞は脳卒中の一つで、脳内の血管が血栓などによって細くなってしまい、血の流れが著しく悪化することから脳に必要な酸素や栄養が届かなくなってしまいます。
そうした状況が続けば、脳細胞が次々と破壊されることとなり、様々な障害が起こります。
手術によって一命をとりとめても、半身マヒなど後遺症が残る大変恐ろしい病気です。
脳梗塞の主な症状は以下のとおりとなっています。
【脳梗塞の主な症状】
(1)半身マヒ
(2)しびれ
(3)言語障害(ろれつがまわらない)
(4)意識障害
(5)感覚障害
(6)顔面神経麻痺
(7)顔面神経麻痺
■ 脳梗塞の前兆とは?
基本的に脳梗塞の比較的初期の症状としては、以下のような症状がおこります。
もしこうした症状がある日突然起こったら、すぐに医療機関を受診してください。
▼ 脳梗塞の前兆(1)「感覚障害」
身体の片側がしびれる状態。
▼ 脳梗塞の前兆(2)「視覚障害」
物が二重に見える。片側が見えない状態。
▼ 脳梗塞の前兆(3)「バランス感覚障害」
身体がふらついて真っ直ぐ歩けない。眩暈がする状態。
▼ 脳梗塞の前兆(4)「言語障害」
ろれつがまわらない。舌がもつれる。上手に言葉が出せない状態
▼ 脳梗塞の前兆(5)「運動障害」
体の半身に力が入らず、物を落としてしまう。
■ 一過性脳虚血発作を予防するには?
これらの症状を一過性脳虚血発作(TIA)といい、ある日突然発症するのですが、15分ほどで症状は落ち着いてしまうので、ちょっとした体調不良と勘違いします。
しかし、この状態を放置してしまうと3ヶ月以内に約20%の人が脳梗塞を発症し、さらに約5%の方が48時間以内に脳梗塞を発症発症するとされています。
一過性脳虚血発作を予防するには、色のついた飲み物ではなく、水を毎日1リットル以上飲んだり、食生活を野菜中心にするといった具合に食生活を中心に生活習慣を改善することが大切です。
■ 若年層にも脳梗塞が増えている!?
また、脳梗塞は以下の3つに分類されています。
【脳梗塞の種類】
(1)アテローム血栓症脳梗塞
(2)ラクナ梗塞
(3)心原性脳梗栓
3つの脳梗塞のち「ラクナ梗塞」が日本人に一番多くみられます。

脳梗塞を発症する人は年代別に見ると圧倒的に中高年が多いのですが、最近はありえないほど過度なストレスを受けてしまうためか、若い人の間でも増えています。
以前テレビ東京の大橋未歩アナも30代前半の若さで脳梗塞を発症したことから、かなり話題となりました。
ちなみ大橋アナはすでに仕事に復帰されています。
食の欧米化により、日本人の食は大きく変化し、栄養バランスが著しく悪化してます。
このため、過去20年で様々な生活習慣病が凄まじい勢いで急増しているのです。
■ 脳梗塞が発症しやすい季節とは!?
脳梗塞は冬に起こりやすいイメージがありますが、実際の統計上は圧倒的に夏です!
夏場は暑いので大量に汗をかくため脱水状態になりやすい点があげられあます。
またうつ病を患うと脳梗塞を発症するリスクが高まりますので、心と体の健康が何より大切になりますので、食事、睡眠、適度な運動が非常に重要になります。

■ 脳梗塞治療について
もし「身体の調子がいつもとおかしい」と感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。
脳神経外科や神経外科で検査を受けて、身体の異変の原因をつきとめてください。
脳梗塞の治療は日々進化しています。
発症から2時間以内であれば限りなく100%に近い確率で助かりますし、多少後遺症がでてもリハビリで劇的に改善します。
そして、3時間以内であれば、「tPA」という薬剤を用い、tPAの使用が困難な場合は、脳血管内治療といってカテーテルを用いた治療法を行うのが一般的です。
とにかく早期発見がカギとなるので、普段の健康管理が重要です。
【画像】 Pinterest
【出典】 吉田たかよし
「 脳梗塞の見分け方 」
■ 脳梗塞の予防と早期発見に関するまとめ
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
脳梗塞は、初期症状が出にくいので、普段からしっかり生活習慣(睡眠、運動、食事など)を整えることが大切ですが、中々難しいですよね。
おススメの予防法は、タオルをグリップ状に巻いて、両手で5分ほど持つ「タオルグリップ健康法」です。
タオルを握っているだけで、血管が鍛えられて血液の流れがスムーズになる効果が期待できます。
テレビを見ながらできるので、隙間時間を利用して実践することで無理なく習慣化することができます。
是非一度試してみてください。