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■ 運動不足が脳老化を加速させる!


 
多くの人が脳は加齢が進むにつれて老化すると考えていますが、最新の研究によって、人間の脳はいくつになっても新しい細胞が生まれていることが明らかになっています。
 
 
脳を老化させてしまう原因として最も大きな割合を占めるのが「運動不足」です。運動不足によって体だけでなく脳も持久力が衰えてしまうので考える力も退化していきます。確かに頭だけで考えようとすると思考がワンパターンに陥りやすいです。
 
 
体力がないと考え抜こうとする意欲もなくなるわけです。これをそのまま放置してしまうと認知症リスクが一気に高まります。事実認知症患者の多くが運動不足に陥っているとされています。通勤・通学で体を動かす程度だと、行動がワンパターンになりやすいです。
 
 
 
 
 
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■ 頭と体を鍛えて認知症を予防する!


 
入社から定年まで同じ職場に通っていた人で趣味がない人は定年を迎えると「バーニングアウト」しやすいとされています。同居されている家族が精神的に参ってしまい、本人よりも先にうつ病を発症してしまうケースも少なくありません。
 
 
そうならないためにも老後の人生を充実させるための努力が必要となります。ということで、今回は頭と体を鍛えることで認知症を回避することの大切さを解説したBusiness Journalさんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。




 
食べ物からエネルギーを取り出すのに、私たち真核生物は2つの異なる方法を用いていることを紹介しました。


無酸素下でつくる解糖系エネルギーと、有酸素下でつくるミトコンドリア系エネルギーです。解糖系エネルギーの大切さをもう少し学びましょう。
 
 
解糖系エネルギーはエネルギー効率が悪くてあまり重要ではないのではと考えられてきた傾向がありますが、大きくとらえると、2つの大切な仕事に特化して使われていて、私たちの生きる力を下支えしています。
 
 
ひとつが細胞分裂のエネルギーに使われていること、もうひとつが瞬発力の筋肉を動かすのに使われているということです。


このような私たち自身のからだの仕組みを知ることは、健康に生きるためには必須の知識でしょう。
 
 
 
 
 

▼ 筋肉の特徴について


 
筋肉には白筋と赤筋がありますが、ミトコンドリアが少なく解糖系を中心に使って瞬発力を得ているのが白筋です。


ミトコンドリアが使う呼吸酵素は鉄分子を含んでいるので、有酸素下で赤く見えます。これが赤筋です。
 
 
一方、ミトコンドリアが少なく白く見えるのが白筋です。赤筋に属するのが心筋、横隔膜の筋肉、骨格筋のうちの赤筋です。白筋は骨格筋のなかにあります。


機敏な動作を行う時に使われています。ニワトリでいうと胸の筋肉であり、飛び上がる時に利用しています。
 
 
機敏な動作は子供時代では十分に働き、老人になると衰えてきます。


私たちは、子供の解糖系優位で人生が始まって、大人の調和の時代を経て、老人になると解糖系が縮小してミトコンドリア系中心で生きるという法則があるからです。
 
 
 
 
 
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▼ 子供や老人の健康法



このようなことを知ると子供や老人の健康法が見えてきます。子供の成長期はミトコンドリアが十分に働けない時期なので、元気に遊んですぐ疲れてしまうというのが基本です。
 
 
よく中学生がバレーボールの練習を長時間やってからだを壊すのは、この法則に反した活動をしているからです。野球でもバレーボールでも、子供時代はほどほどで止めておかなければなりません。
 
 
マラソンなどのような赤筋を働かせるスポーツは成長が止まった大人になってからやるスポーツです。こういう感覚を身につけておかないと、スポーツ選手を指導することはできません。
 
 
 
 
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▼ 老人になったら頭と体の両方を鍛えるべき!


 
老人になると解糖系は低下してきます。これが老人が機敏な動作に失敗して交通事故などにまき込まれる原因になっています。


しかし、ミトコンドリア系は維持されるので持続力は十分です。ここで、知っておくべきことがあります。
 
 
ミトコンドリアは鍛えると数を増やし、筋肉を使わないと数が減少するということです。老人になったら、からだを動かしてミトコンドリアの維持につとめるほか、さらにからだを鍛えるといいでしょう。


からだを鍛えない老人は能力低下で生きる力を失い、早めに一生を閉じるでしょう。今の日本は能力低下に陥り介護制度の世話になっている人が多過ぎます。


ミトコンドリアが多いのは骨格筋のうちの赤筋のほか、脳神経もそうです。
 
 
つまり頭を使わないと早めにボケるということです。筋肉だけではなく、頭を鍛えることも同時に努力しなくてはいけません。言われると大変ですが、生きるということはそういうことでしょう。
 
 
(文=安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士)
 
 
 
【出典】 Business Journalさん
 
【画像】 Pinterest
 
 
 
 

▼ 早くボケる高齢者の驚くべき共通点のまとめ


 
最後までお読みいただきありがとうございます。
 
 
最近やたらと筋トレを習慣化することを勧める記事や動画を見聞きしていますが、運動不足になると筋肉量が減るのと同時に体力も落ちます。
 
 
20代~30代の方であれば、ちょっとした運動で体力は回復しますが、中高年とよばれる年代に入るとそうもいきません。
 
 
体力が低下すると気力も低下するので、そのまま放置すると「何もやる気がおきない」「何も考えたくない」といった状態が長く続いてしまいます。


その結果脳機能が低下して、認知症を発症するリスクが高まりますので、ウォーキングやストレッチなど適度な運動を習慣化することをおすすめします。