
■肝臓がんの原因について
肝臓ガンの原因として約9割を占めるのが「ウイルス感染」によるものです。
それ以外では、アルコール性肝疾患や非アルコール性脂肪肝炎などがまれにあります。
肝臓ガンであっても、たばこの影響は強く、また同様に肥満も大きなリスク要因です。
肝臓がんを予防するためには、以下の点に注意しなければなりません。
(1)たばこ
(2)お酒
(3)食べすぎ
(4)適度な運動(ウォーキング、ストレッチ、水泳)
(5)野菜を中心としたバランスの良い食事
(6)質の高い睡眠
最近やたらとメディアでコーヒーやお茶に含まれている成分がガンを予防する効果が高いと報じていますが、だからといって飲み過ぎは栄養バランスを偏らせてしまいます。
あまりお茶やコーヒーを飲み過ぎると次第に水を飲まなくなってしまいます。コーヒーは「カフェイン依存症」という精神疾患があるくらい中毒性が高いので要注意です。
とくに喫煙されている方は、カフェイン中毒になりやすいので、注意が必要です。
お茶にもカフェインは含まれていますが、コーヒーほど中毒性はありませんが、やはり、飲み過ぎはよくありませんので、コーヒーやお茶は適量を飲むように心がけてください。
■肝臓がんの画期的な治療法の
基本的に肝臓は門脈を通じて消化管から吸収した栄養成分や代謝産物などが運びこまれ、肝臓の中で有害物質を分別したうえで解毒し、肝静脈から心臓へと運び込まれます。
この特殊性を生かして、肝臓ガンの手術で有効とされるのが、肝動脈塞栓術(TAE)です。
肝動脈塞栓術(TAE)は、足の付根からカテーテルを入れ、肝臓にあるがん細胞付近までそのままカテーテルを進め、カテーテル先端にあるゼラチンスポンジを拡散させます。
そうすることによって、がん細胞に酸素を供給している血管を塞ぎます。
このため、がん細胞は生きていくことができなくなり、次第に縮小していきます。
肝動脈塞栓術(TAE)は、簡単に言うと、がんを窒息させる治療法になります。
肝臓は他の臓器と異なり、血液の約8割は門脈によって運ばれることから、がん細胞以外の細胞を死滅させることなく、こうした画期的治療を行なうことができます。
今回ご紹介させていただいた吉田たかよし先生のYoutube動画でも解説されていますが、ここ数年で「肝臓がんの治療」が飛躍的に向上していますね。