
■ ブロッコリーはうつ病の予防に効く!?
ブロッコリーに含まれている「スルフォラファン」という成分は、抗酸化物質の中でも特に抗酸化力が強力でして、実際に様々な病気を予防してくれます。
ちなみに「スルフォラファン」は、ブロッコリーの新芽に多く含まれています。
このため、ブロッコリースプラウトがここ数年で爆発的に人気を拡大しています。
自分で手軽に栽培できる点も人気の秘密です。
そんなブロッコリーですが、他にも疲労回復や風邪予防、美肌効果など多方面にわたって優れた効能・効果を発揮しています。
そんな優れた健康効果が期待できるブロッコリーに今回新たに「うつ病」を予防する効果があることが千葉大学の橋本謙二教授と東北大学の山本雅之教授らの研究グループの研究結果によって明らかになっています。

出典:厚生労働省
■ うつ病は他人ごとではない!?
上のグラフにありますとおり、日本では2000年以降うつ病患者が右肩上がりで急増しています。
男性よりも女性の方が多いです。
先進国は人口の10%から15%がうつ病などの精神疾患を患っていると言われているので、人類の幸福度に直結する重要な問題です。
心と体の健康に優れた効果を発揮してくれるブロッコリーは、まさに救世主ですね。
ということで今回はブロッコリーの持つうつ病予防効果について解説しているJ-CASTニュースさんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。
ブロッコリーはうつ病の予防にも効く!
糖尿病、胃がん、肝臓がん...凄すぎる奴

■ 最強の抗酸化物質「スルフォラファン」が万病を防ぐ
研究グループが着目したのは、ブロッコリーに豊富に含まれているフィトケミカル(植物由来成分)の「スルフォラファン」です。
スルフォラファンは、約200種以上あるフィトケミカルの中でも最も強い抗酸化力があるといわれています。
人間の老化や病気は体の細胞が酸化し傷つくことによって起こるので、抗酸化力が強いほど病気を予防する働きが大きいわけです。
実験では、大きさの違う2種類のマウスを同じケージに入れ、毎日10分間、大きいマウスに小さなマウスをいじめさせたそうです(ひぇ~)。
残りの時間も2匹を隣り合わせのケージに入れ、絶えず小さいマウスに恐怖とプレッシャーを与え続けたようです。
■ うつ病になったマウスは糖分を摂らなくなる!
こうした生活を10日間繰り返すと、小さいマウスは人間と同様に「社会的敗北ストレス」を感じ、うつ症状を引き起こすようになります。
このあと、大きいマウスと小さいマウスに普通の水とショ糖の入った甘い水を飲ませると、大きいマウスは70~80%の割合で甘い水を飲んだが、小さいマウスは50%しか飲まなかったようです。
うつ病になると、体内の糖分のバランスを保つ機能が正常に働かなくなり、糖分が必要なのにとらなくなり、脳に糖分の栄養がいきわたらず、うつ症状が悪化したりします。
甘い水をあまり飲まないことで、小さいマウスがうつ病になっていることが確認されました。

■ 大きいマウスにいじめられた小さいマウスが元気に
しかし、小さいマウスに事前にスルフォラファンを注射すると、大きいマウスにいじめられても、70%近い割合で甘い水を飲みました。
このことから、スルフォラファンにうつ病の発症を抑える働きがあると考えられると言われています。
また、マウスを生まれた直後からスルフォラファンを食べさせて育て、同様にストレスを与える実験を行ってもうつ病の発症はみられませんでした。
今回の研究では、うつ病になったマウスの脳が炎症を起こしていることが確認されたもようです。
うつ病の発症メカニズムははっきりしていないが、近年、ストレスや腸内細菌が原因で、脳が炎症を起こして発症するという説が出ています。
■ スルフォラファンの抗酸化作用が凄い!
研究グループの橋本謙二教授は「今回、『うつ病の炎症仮説』を支持する結果が出ました。
スルフォラファンの強い抗酸化作用が脳の炎症を抑え、うつ病の予防に役立っていると考えられます。
スルフォラファンはブロッコリーをはじめ、緑黄色野菜に多く含まれる安全な化合物です。
身近にある食べ物をとることがうつ病の予防に役立つのです」とコメントしています。

【ブロッコリースプラウトの効果】
(1)ピロリ菌除菌
(2)花粉症抑制
(3)悪酔い軽減
(4)メタボ予防
(5)抗酸化
(6)解毒
■ ブロッコリー本体より新芽のスプラウトに効果に
スルフォラファンは、以前から血糖値を下げる働きがあるため、糖尿病や心臓病予防に効果があるとされてきたが、最近、次のような健康効果の研究が相次いで発表されている(カッコ内は研究機関)。
(1)脂肪肝と肝臓がんの予防効果(米イリノイ大学)
(2)自閉症の行動やコミュニケーション力の改善効果(米ハーバード大学)
(3)花粉症の改善効果(東京理科大学)
(4)ピロリ菌を抑え胃がん予防効果(筑波大学・東京理科大学)
(5)いわゆる顔のがん「頭頚部がん」の予防効果(米ピッツバーグ大学)
【出典】 J-CASTニュースさん
【画像】 Pinterest
【画像】 pixabay
【動画】 Border Poodleさんのチャンネル
「 ブロッコリースプラウトを栽培しよう 」
■ ブロッコリーのうつ病を予防する効果に関するまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
スルフォラファンは、ブロッコリー本体より、新芽であるカイワレ大根に似た形のブロッコリースプラウトに「親」より20倍多く含まれています。
もちろん、「親」のブロッコリーにも「葉酸」「ビタミンC」など体にいいものがギッシリ詰まっているので、合わせて食べるのがいいようです。
今回ご紹介させていただいたブロッコリーの優れた健康効果を知っていただくことで健康管理に役立てていただければ幸いです。
また、ブロッコリースプラウトについて以下の記事でより詳しく解説していますので、コチラの方も是非ご覧ください。