
■ 腰痛は脳が作り出していた!?
職場で一日中座って仕事をされている方、逆に一日中立ちっぱなしの状態で仕事をされている方の中には慢性的な腰痛に苦しめられている方が少なくありません。
しかも、最近は中高年だけでなく、比較的若い世代の間でも原因不明な腰痛に苦しめられるケースが増えているようです。
ちなみに腰痛の約6割は決定打となる原因が不明です。
一般的な腰痛の原因として以下の3つがあげられます。
【一般的な腰痛の原因】
(1)運動不足
(2)姿勢が悪い
(3)ストレス
■ 腰痛を解消するメリットについて
腰痛を解消することによって、様々なメリットがあります。
まず、腰痛が解消すると体全体の可動域が広がって日常生活が楽になります。
腰痛があると、立ったり座ったりするだけでも痛みが生じることがありますが、腰痛が解消すると、そのような痛みがなくなります。
また、腰痛はストレスや不安を引き起こすことがあるので、メンタル面でも悪い影響を及ぼします。
このため腰痛が解消すると、ストレスや不安も減少し、心身ともに健康になることが期待できます。
▼ これだけ体操で腰痛の痛みにさようなら!
腰痛は通常であれば専門医の手にかかれば3ヶ月もあれば治るはずなのですが、数年通院しても治らないケースも少なくありません。
こうした慢性的な腰痛は以前にもお伝えしましたが、脳に痛みが刷り込まれていることが原因で起こるケースが圧倒的に多いんです。
ということで、今回は腰痛対策として「これだけ体操」というエクセサイズについて分かりやすく解説しているダ・ヴィンチニュースさんの記事と、「これだけ体操」の開発者・松平浩先生自ら実演している動画を合わせてご紹介させていただきます。
すでに腰痛に苦しめられている方は勿論のこと、腰痛になりやすい職業の方の腰痛対策として、是非「 これだけ体操 」を実践してみてください。
たった3秒で「腰痛」が治る!
腰痛の原因はあなたの◯◯にあった!
テレビで大反響の最新治療法とは?

■ ギックリ腰になっても動かそう
松平氏の治療法がまったく新しいのは、腰痛のときこそ「積極的に動かす」ということと、「恐怖心をコントロール」する点にある。どういうことか?
まずギックリ腰といえば「安静」と思い込んでいないだろうか。
しかし最近の医学界では、痛みがあっても「できるだけ動くこと」「活動的に過ごすこと」が大切だという。
あなたは次の3つのうち、どれがもっとも早く腰痛から回復すると思うだろうか?
【三択クイズ】
(1)2日間、トイレ以外はベッドで安静
(2)腰を前、横、後ろの各方向にゆっくり動かす運動を理学療法士が指導
(3)痛みの範囲内でなるべく普段通りに過ごす
正解は(3)。
フィンランドの研究では、腰痛を発症した人を上記3つの群に分けた。
その結果、(3)群の患者たちは、腰痛を発症したあとも、腰痛が持続せず、仕事への支障、欠勤日数がもっとも少なくて済んだという。
もちろん医師の処方に従った痛み止めや抗炎症剤をきちんと服用することが前提だ。
また「できるだけ動くこと」と言っても、腰をさらに痛める過度な運動のことではない。のちほど紹介する「これだけ体操」で十分なのだ。
ではなぜ多くの人が慢性的に腰に痛みを抱えてしまうのか?
それは痛みを“脳”で感じているからだという。
■ その痛みは「恐怖心」が生み出していた!
この「恐怖回避思考」は、さながら“ウィルス”のようだと松平氏はいう。
ギックリ腰など、腰の痛みを発症すると悲観的な感情、腰を守らなければという、過剰な警戒心を持つ。
「また腰痛になったらどうしよう」との思いが頭を占め、腰をかばいがちな生活になってしまう。
その結果、体が硬くなって「痛み過敏」の傾向が強まるという悪循環なのだ。
■ たった3秒で脳も体もリセット
今、腰が痛い人も、腰痛を予防したい人も取り組んでほしいのは、「基本のこれだけ体操」である。
慢性腰痛持ちの人は背中を「反らして3秒保つ×10回」から始めること。


■ これだけ体操のやり方
次にこれだけ体操のやり方をご紹介させていただきます。
やり方は非常に簡単なんですが、無理をしないで心と体をゆるめる感覚で行ってみてください。
▼ これだけ体操のやり方『STEP1』
足を肩幅よりやや広めに開いて、ひざを伸ばし、リラックスして立ちます。
▼ これだけ体操のやり方『STEP2』
両手をお尻にあて、指は「下向き」にそろえます。
▼ これだけ体操のやり方『STEP3』
息を吐きながら、状態をゆっくり反らします。この姿勢を3秒間キープしたら、ゆっくり元の状態に戻します。(注:治療の場合は3秒キープ×10回)
※注意点
・お尻から太もも、ふくらはぎにかけて痛みやしびれを感じた場合は中止すること
・腰を反らしたときに10秒以上、痛みの余韻が残るようなら、骨盤を押し込む負荷が強すぎるので、弱くすること
・10分経っても痛みが引かないなら、体操は行わず病院で検査を
■ これだけ体操を実践するポイント
長い間、腰をかばう姿勢を取ってきた人にとって、体操を始めることは、腰や背中の筋肉が緊張し、最初は敏感に痛みを感じてしまうかもしれない。
けれどゆっくりで大丈夫だ。
また体操を行う前に、自分が「どれくらい前屈できるか」「前屈で腰痛を感じるか」をモニターするといい。
腰を後ろに反らすのは、恐ろしくても、前に屈むことは多少はできるだろう。
▼ これだけ体操の効果を高めるには?
そして体を後ろ反らしにした後は、腰回り全体が柔らかくなっており、前屈の加減も体操後は変わってくるだろう。
体操後に前屈の距離 ややりやすさを実感できるなら、この体操があなたに合っているということだ。
回数を重ねるごとに骨盤への押し込みを強め、反らす角度を少しずつ大きくしていくと効果的だ。
『参照』一回3秒 これだけ体操 腰痛は「動かして」治しなさい (講談社+α新書)
【出典】 ダ・ヴィンチニュースさん:(文:武藤祥子さん)
【画像】 ダ・ヴィンチニュースさん
【画像】 wikiHow
【動画】 アピタル編集部
腰痛対策「これだけ体操」
■ これだけ体操のやり方と効果のまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
腰痛の予防効果がある「これだけ体操」には、上記の腰を反らす以外にも色々なパターンがあります。
と問えば横バージョンや座ったままできる体操のほか、ギックリ腰になった時の緊急対策として「ギックリ腰体操」も掲載されているのでぜひ本書を手に取って実践してほしいです。
大切なのは腰痛の“借金を返済”することです。
体操は過剰な恐怖心にとらわれた「脳をリセット」します。
それと同時に、前かがみ・猫背になりがちな現代生活から来る、“腰痛借金”を取り去る作用があります。
すでに腰痛持ちだという人も、これから腰痛を予防したい人も。たった3秒から始められる体操で、腰痛と無縁の人生を送りましょう!