
■ 高血圧の原因とは?
高血圧は、国民病の一つとされるくらい多くの日本人を苦しめています。
「高血圧性疾患」で死亡する人は年間およそ7000人程度いますが、高血圧は心筋梗塞や脳梗塞などの合併症リスクが高いので、実際の死亡原因はもっと高いとされています。
ちなみに高血圧の総患者数は約800万人いますので、依然として増えています。
塩分の高い食事は身体によくないということが世間では広く知られていますので、年々減少傾向にあるのですが、それでも高血圧に苦しむ人たちは減る気配がありません。
やはり日常生活におけるストレスが最も大きな原因の一つとなっていることから、医師の指導に従って食事などをいくら制限しても、なかなかこの点をカバーするのが難しいようです。
■ ストレス社会が高血圧患者を生む?
最近は業種・業態を問わず、どこの会社でもコンプライアンスの厳格化が急速に進んでしまったため、労働者一人あたりの負担がより大きくなっているので、ストレスを減らすこと自体非常に困難です。
また、高血圧は「メタボリックシンドローム」との関わりが深いにもかかわらず、具体的な症状が出にくいことから、患者さん本人が気づきにくいので、治療せずにそのまま放置してしまうケースが非常に多いです。
■ 高血圧を放置してしまうリスクとは!?
しかし、高血圧はサイレント・キラーといわれるように、ある日命の危険にさらされるような重度の疾患を患うリスクが非常に高いだけに、放置することは許されません。
事実、脳梗塞の最大の原因は高血圧の放置と言われています。
高血圧を放置しないために、今回は高血圧の原因や予防法についてのまとめと、合谷(ごうこく)というツボを押して血圧を下げる方法について大変分かりやすく解説した動画をご紹介させていただきます。
■ 日本人は高血圧になりやすい?

ちなみに高血圧の一般的な定義は以下のとおりとなります。「収縮期の血圧が140以上、拡張期の血圧が90以上の場合」しかし、実際には収縮期の適切値120を超えている場合は要注意です。
高血圧を放置してしまうと、必然的に「動脈硬化」を引き起こすリスクが高まりますので、脳梗塞や、心筋梗塞といった成人病を発症するリスクも同時に高まることになります。
▼ 日本人は1日あたり塩分を12g摂取 』
一日の塩分の適量は6gとされている中で、日本人は1日あたり12g摂取しているので、倍以上摂取しているわけですから、国民病となるほど高血圧に苦しむ人が多いんです。
先に申し上げた通り、これまで高血圧の原因として最も大きな割合を占めているのが、過剰な塩分の摂取でして、高塩分の食事は血の流れを著しく悪化させてしまいます。
▼ なぜ塩分を取りすぎると高血圧になるのか!?
塩分は人が生きていくうえで欠かすことができませんが、塩分を過剰に摂取してしまうと、血液に含まれるナトリウムの濃度も同時に高まりますので体内でアンバランスが起こります。
このためバランスを取るために水分量を増やすように求めることから、血液はその分余計に水分を維持しなくてはならなくなるので、その結果として高血圧となります。
高血圧が続くと血管に圧力がかかるので血管が次第に劣化し、動脈硬化を引き起こします。ですので、塩分を控える必要がありますが、最近はかなり改善されつつあります。
■ 高血圧を改善するには?

中高年を中心に塩分のとり過ぎに注意するようになっていますし、大手食品メーカー各社が自社製品の塩分を抑えているので、日本人の塩分摂取量は確実に減少傾向にあります。
しかし、高血圧は改善されていません。むしろ増えています。繰り返しになりますが、その原因としてストレスがあげられます。このため自力で高血圧を改善するのが非常に難しいとされています。
高血圧を改善するためには医療機関を受診する必要がありますが、体調が悪化しない限り、まず受診しないので、せめて40歳を過ぎたら定期的に健診を受けて下さい。

▼ 高血圧の治療は食事療法と運動療法が基本
そこで何らかしらの問題があると診断されれば、医師の指示にきちんと従って、生活習慣を改善しなければなりません。具体的には食事療法と運動療法です。
塩分を抑えたバランスの良い食事、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を習慣的に行なう必要があります。またストレスを抑えるために睡眠も非常に重要です。

▼ ツボ押しで高血圧を改善!?
今回の動画は、『ズボラでも血圧がみるみる下がる49の方法』(アスコム刊)の著者で医学博士の渡辺尚彦先生が患者さんたちに行なって いる大好評の 指圧法をご紹介します。
手の指の股、つまり親指と人差し指が交差するところにある部分の「合谷(ごう こく)」というツボを押すだけで、血圧が下がりますので、ぜひ以下のやり方を参考にしてみてください。
■ 渡辺式 合谷指圧のやり方について!

親指と人差し指の間、この柔らかくなっている間、ちょうど骨と骨の間ですね。三角形の部分の間に合谷があります。
ここを押しますと筋肉が固くなっています。ご自分でやると筋肉が少し硬くなって、痛くなりますが、そこの部分が「合谷(ごうこく)」という場所です。
▼ 痛みは自然と和らいでいきます
最初は軽く押すだけでも痛いのですが、押していくうちに痛みが自然と和らいでいきます。この硬くて痛いところが合谷という場所です。
通常5分ほど押している間に硬かった合谷という場所の筋肉が和らいでいきます。個人差があるので、状態を確認しながら時間を調節しましょう。
▼ ツボ押しの目安は5分

5分経過して、問題なければ、もう片方の手の合谷を同じように押しながら揉みほぐしてください。
ある程度柔らかくなったら、少しずらして、この三角形の中の他の固い部分を揉みほぐして柔らかくしていきます。
こうすることで、血圧が安定し、肩や首の痛みやコリが緩和されていきます。
【画像】 Pinterest
【画像】 wikiHow
【動画】 アスコムチャンネルさん
指の股を押すだけで
みるみる血圧が下がってリラックス!
「渡辺式 合谷指圧のススメ」
■ 高血圧は「合谷」のツボ押しセルフケアのまとめ
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
今回ご紹介させていただいた「合谷」のツボ押しセルフケアにプラスしてウォーキングなどの適度な運動(1日20分)を週3日ほど行うとさらに高血圧を予防する効果がアップします。
「合谷」のツボ押しセルフケアは、場所を取らず何処でも気軽に出来るので習慣化しやすい点も大きな魅力です。是非一度試してみてください。