
■ 水出し緑茶はお湯で淹れるよりも美味しい!?
連日暑い日が続いていますが、こう暑いと食欲も落ちますし、クーラーを利かせてもグッスリ眠るのが難しいので体調管理が難しいですよね。
そこでオススメしたいのが「緑茶」です。
「えっ!?こんな暑いのに緑茶?」と思われるかもしれませんね。
これまで何度か緑茶の持つ優れた効果について解説させていただきましたが、今回ご紹介させていただくJ-CASTニュースさんの記事は「水出し緑茶」の優れた効能・効果について非常に分かりやすくまとめています。
熱くないのでガブガブ飲めますし、お湯でなく水で緑茶淹れることで心と体に良い効果をもたらしてくれる栄養素が増えるんです。
『 水出し緑茶はお湯のお茶よりも健康効果が優れてる!』
つまり今回ご紹介させていただく水出し緑茶は、お湯で淹れるよりも優れた健康効果が期待できる成分が増えるので、暑い夏を乗り越えるためにピッタリの飲み物です。
作り方もひと手間加える程度の簡単なものですし、味もまろやかなので、これまで緑茶を敬遠していた方でも美味しくいただけると思います。
一番下にためしてガッテンで紹介された水出し緑茶のおいしい淹れ方を実演した動画をご用意したので、是非甘くて美味しい水出し緑茶をためしてみてください。
水出し緑茶 身近にあったぞ最強の健康飲料
免疫力と美肌効果に甘さもプラス

■ 1日4杯緑茶を飲むと心臓病や脳卒中が13~45%減
緑茶の健康効果は、国立がん研究センターが発表した研究成果でも折り紙付きです。
緑茶を1日に5杯以上飲んでいる人の死亡率は、1杯以下の人に比べ、男性で13%、女性で17%低くなるんです。
特に心臓や脳血管、呼吸器系の病気になるリスクが13~45%近くも減るという結果が出ました。
この理由は、緑茶に豊富に含まれるポリフェノール(植物由来成分)のカテキンとカフェインによるものです。
カテキンには血圧や体脂肪、中性脂肪を調整する機能があるため血糖値が低くなり、生活習慣病を改善する働きがあります。
一方、カフェインは血管の壁を修復して血管を健康に保ちます。
『 呼吸器の機能を改善!』
また、気管支拡張作用もあり、呼吸器の機能を改善してくれるんです。
これらの効果で、心臓病や呼吸器系の病気になるリスクが減ると考えられています。
この研究では、緑茶の入れ方は問わないので、水出しやペットボトル緑茶も対象に含めての健康効果なんです。
次に水出し緑茶にはどんな効果があるのかご紹介させていただきます。
■ エピガロカテキンの免疫力アップ効果が凄い!
BSフジ「華大の知りたい!サタデー」で、「水出し緑茶で免疫力アップ」を特集されました。
番組には、水出し緑茶特有の健康成分を発見した農業・食品産業技術総合研究機構の上級研究員・物部真奈美さんが出演されました。
物部さんはある日、緑茶成分を研究する中で、「お茶をいれる→さます」という作業の時間を短縮しようと、水で緑茶をいれて人間の細胞を加えてみました。
『 水出し緑茶にはエピガロカテキンがいっぱい!』
すると何と、免疫細胞の「マクロファージ」が劇的に活性化し、異物の有害物質をモリモリ食べ始めたそうです。
驚いてその理由を分析すると、マクロファージを活性化させたのはカテキンの1種「エピガロカテキン」であることが判明しました。
エピガロカテキンは、緑茶を低温でいれると多く抽出されやすい。だから、水出し緑茶を飲むとお湯の緑茶よりも免疫力が高まるのだとか。
■ インフルエンザにかかる子どもが46%減った!
番組では、お茶どころ・静岡県の島田市立島田第一小学校の例が紹介されました。
この学校では水飲み場の蛇口から水ではなく冷たい緑茶が出る。学校の先生たちは口々に「風邪をひく子どもが減りました」と語られていました。
実際、静岡県立大学の調査によると、日頃からお茶をよく飲む子どもがインフルエンザにかかる割合は、飲まない子どもに比べ46%も減るのだとか。
MCのお笑いコンビの博多華丸・大吉が冷えた緑茶をグビッと飲んでみた。
「めっちゃ、うまい!」「甘いね~」
と意外な甘味に驚いた。
実は、高級な緑茶の玉露などを飲んだ際に「甘い」と感じることからわかるように、もともと緑茶にはうまみ成分の「テアニン」が含まれています。
ところが、お湯でいれた緑茶では渋み成分の「タンニン」と、苦み成分の「カフェイン」が多く抽出されるため、甘味が感じにくいのだとか。
しかし、水出しにすると、タンニンを含めてカロテンとカフェインが出にくくなるため、テアニンのうま味・甘味が多く感じられるというわけなんですね。
カフェインが少なくなるので、子どもや妊婦も飲みやすくなります。
■ 緑茶を飲むとホッとする秘密はテアニンにあり!
「お茶博士」として知られる大森正司・大妻女子大名誉教授がこう太鼓判を押しています。
「テアニンにはリラックス効果があります。水出し緑茶はカフェインに敏感な人にもとりやすく、良い香りとうま味でほっと一息つくといいでしょう。
夜飲んでも安眠効果がありますよ。エピガロカテキンの免疫力アップで夏風邪予防にもなるし、これからの寝苦しいシーズンにはもってこいの飲み物ですね」
番組では紹介しなかったが、緑茶の専門家のウェブサイトをみると、水出し緑茶には「ビタミンC効果」がさらに高まるというメリットもあります。

『 水出し緑茶ならビタミンCを丸ごと活かせる! 』
緑茶には、茶碗3杯でリンゴ1個分に匹敵するほどのビタミンCが含まれているが、ビタミンCは熱に弱いのでお湯を注ぐと壊れやすいという特徴があります。
水出しにすると、緑茶が本来持っているビタミンCを丸ごと活かせるのだ。ビタミンCは肌の老化を防ぎ、美容効果が期待できるんです。
ただし、デメリットもあります。
それは、水出しではエピガロカテキンが多く出る代わりに、それ以外のカテキンやカフェインがあまり抽出されなくなることです。
免疫力のアップや美容効果は高まるのですが、心臓病や呼吸器系の病気の予防効果はやや薄れてしまいます。
でも、心配ご無用。
水出しした後の茶葉には、カテキンがまだ豊富に残っているから、お湯を注いでいただくとよいでしょう。
■ 美味しい水出し緑茶の淹れ方
最後にまろやかでおいしい水だし緑茶の淹れ方をご紹介させていただきます。
▼ 水出し緑茶の淹れ方『STEP1』
ポット(急須)にお茶の葉(煎茶)を、お湯出しより多め(1人あたり5gを目安に)に入れます。

▼ 水出し緑茶の淹れ方『STEP2』
ポットに常温の水を入れます。

▼ 水出し緑茶の淹れ方『STEP3』
ポットにフタをして最低10分間待ちます。

▼ 水出し緑茶の淹れ方『STEP4』
氷を入れたグラスにお茶を注ぎます。
複数人分入れる場合は、少しずつ注ぎ足しながら入れて濃さを調整するといいでしょう。

【出典】 J-CASTニュースさん
【画像】 pixabay
【動画】 Unno Hamasaen
ためしてガッテン 水出し茶のおいしいいれ方(冷茶)
■ 美味しい水出し緑茶効果との淹れ方のまとめ
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
緑茶には心と体の健康に良い効果をもたらしてくれる栄養成分が豊富に含まれているわけですが、水出し緑茶にすることでさらに美容と健康に関する効果がアップするのが嬉しいですね。
まだまだ暑い日が続きますので、是非今日から水出し緑茶をお飲みいただいて、暑い夏を乗り越えましょう。