
■ 水出し緑茶はお湯で淹れるよりも美味しい!?
梅雨に入ってから、気温の乱高下が激しいので、体調管理が難しいですよね。そこでオススメしたいのが「緑茶」です。「えっ!?今さら緑茶?」と思われるかもしれませんね。
これまで何度か緑茶の持つ優れた効果について解説させていただきましたが、今回ご紹介させていただくJ-CASTニュースさんの記事は「水出し緑茶」の優れた効能・効果について非常に分かりやすくまとめています。
『 水出し緑茶はお湯のお茶よりも健康効果が優れてる! 』
水出し緑茶は、お湯で淹れるよりも優れた健康効果が期待できる成分が増えるので、これから夏を迎えるにあたって、まさにピッタリの飲み物です。
一番下にためしてガッテンで紹介された水出し緑茶のおいしい淹れ方を実演した動画をご用意したので、是非甘くて美味しい水出し緑茶をためしてみてください。
水出し緑茶 身近にあったぞ最強の健康飲料
免疫力と美肌効果に甘さもプラス

■ 1日4杯飲むと心臓病や脳卒中が13~45%減
緑茶の健康効果は、国立がん研究センターが2015年5月に発表した研究成果でも折り紙付きだ。緑茶を1日に5杯以上飲んでいる人の死亡率は、1杯以下の人に比べ、男性で13%、女性で17%低くなる。
特に心臓や脳血管、呼吸器系の病気になるリスクが13~45%近くも減るという結果が出た。この理由は、緑茶に豊富に含まれるポリフェノール(植物由来成分)のカテキンとカフェインによるものだ。
カテキンには血圧や体脂肪、中性脂肪を調整する機能があるため血糖値が低くなり、生活習慣病を改善する働きがある。一方、カフェインは血管の壁を修復して血管を健康に保つ。

『 呼吸器の機能を改善!』
また、気管支拡張作用もあり、呼吸器の機能を改善してくれるのだ。これらの効果で、心臓病や呼吸器系の病気になるリスクが減ると考えられている。
この研究では、緑茶の入れ方は問わないので、水出しやペットボトル緑茶も対象に含めての健康効果なのだ。ところで、とりわけ水出し緑茶にはどんな効果があるのだろうか。

■ エピガロカテキンの免疫力アップ効果が凄い!
2016年5月28日放送のBSフジ「華大の知りたい!サタデー」で、「水出し緑茶で免疫力アップ」を特集した。番組には、水出し緑茶特有の健康成分を発見した農業・食品産業技術総合研究機構の上級研究員・物部真奈美さんが出演した。
物部さんは2011年のある日、緑茶成分を研究する中で、「お茶をいれる→さます」という作業の時間を短縮しようと、水で緑茶をいれて人間の細胞を加えてみた。
『 水出し緑茶にはエピガロカテキンがいっぱい!』
すると何と、免疫細胞の「マクロファージ」が劇的に活性化し、異物の有害物質をモリモリ食べ始めたという。驚いてその理由を分析すると、マクロファージを活性化させたのはカテキンの1種「エピガロカテキン」だとわかった。
エピガロカテキンは、緑茶を低温でいれると多く抽出されやすい。だから、水出し緑茶を飲むとお湯の緑茶よりも免疫力が高まるのだ。

■ インフルエンザにかかる子どもが46%減った!
番組では、お茶どころ・静岡県の島田市立島田第一小学校の例が紹介された。この学校では水飲み場の蛇口から水ではなく冷たい緑茶が出る。学校の先生たちは口々に「風邪をひく子どもが減りました」と語った。
実際、静岡県立大学の調査によると、日頃からお茶をよく飲む子どもがインフルエンザにかかる割合は、飲まない子どもに比べ46%も減るという。
MCのお笑いコンビの博多華丸・大吉が冷えた緑茶をグビッと飲んでみた。
「めっちゃ、うまい!」「甘いね~」
と意外な甘味に驚いた。実は、高級な緑茶の玉露などを飲んだ際に「甘い」と感じることからわかるように、もともと緑茶にはうまみ成分の「テアニン」が含まれている。
ところが、お湯でいれた緑茶では渋み成分の「タンニン」と、苦み成分の「カフェイン」が多く抽出されるため、甘味が感じにくい。
しかし、水出しにすると、タンニンを含めてカロテンとカフェインが出にくくなるため、テアニンのうま味・甘味が多く感じられるというわけだ。カフェインが少なくなるので、子どもや妊婦も飲みやすくなる。

■ 緑茶を飲むとホッとする秘密はテアニンにあり!
「お茶博士」として知られる大森正司・大妻女子大名誉教授がこう太鼓判を押した。
「テアニンにはリラックス効果があります。水出し緑茶はカフェインに敏感な人にもとりやすく、良い香りとうま味でほっと一息つくといいでしょう。夜飲んでも安眠効果がありますよ。エピガロカテキンの免疫力アップで夏風邪予防にもなるし、これからの寝苦しいシーズンにはもってこいの飲み物ですね」
番組では紹介しなかったが、緑茶の専門家のウェブサイトをみると、水出し緑茶には「ビタミンC効果」がさらに高まるというメリットもある。

『 水出し緑茶ならビタミンCを丸ごと活かせる! 』
緑茶には、茶碗3杯でリンゴ1個分に匹敵するほどのビタミンCが含まれているが、ビタミンCは熱に弱いのでお湯を注ぐと壊れやすい。水出しにすると、緑茶が本来持っているビタミンCを丸ごと活かせるのだ。ビタミンCは肌の老化を防ぎ、美容効果が期待できる。
ただし、デメリットもある。それは、水出しではエピガロカテキンが多く出る代わりに、それ以外のカテキンやカフェインがあまり抽出されなくなることだ。免疫力のアップや美容効果は高まるが、心臓病や呼吸器系の病気の予防効果はやや薄れてしまう。
でも、心配ご無用。水出しした後の茶葉には、カテキンがまだ豊富に残っているから、お湯を注いでいただくとよい。
■ 美味しい水出し緑茶の入れ方
【動画】 Unno Hamasaen
ためしてガッテン 水出し茶のおいしいいれ方(冷茶)
『STEP1』
ポット(急須)にお茶の葉(煎茶)を、お湯出しより多め(1人あたり5gを目安に)に入れます。

『STEP2』
ポットに常温の水を入れます。

『STEP3』
ポットにフタをして最低10分間待ちます。

『STEP4』
氷を入れたグラスにお茶を注ぎます。複数人分入れる場合は、少しずつ注ぎ足しながら入れて濃さを調整するといいでしょう。

【出典】 J-CASTニュースさん
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