bacon_egg_151.jpg
 
 
 
 

■ コレステロールを制限しても健康効果は期待できない!?


 
コレステロール値が高いため、医師から生活習慣を見直すようにと指導されている方が少なくありません。大抵の方は塩分やコレステロールを制限しようと食を改善します。
 
 
しかし、塩分やコレステロールを制限しても、コレステロール値が思ったように改善されません。低下剤は効果は高いですが、常用すると様々な症状を引き起こす原因になります。
 
 
しかも、厚生労働省から5年に1度発表される『日本人の食事摂取基準』の2015年度版から、科学的根拠がないという理由からコレステロールの摂取制限が撤廃されました。
 
 
 
 
cholesterol_151.jpg
 
 
 

■ コレステロールを制限するより大切なのは!?


 
実は、血糖値やコレステロール値を改善するには、糖質を制限したほうがはるかに良い効果が期待できます。また、マーガリンなどは植物性油の割合が非常に高いことから、体を蝕むので控えたほうが良いでしょう。
 
 
ちなみに、血中のコレステロール値を上げる食品は、飽和脂肪酸を多く含む肉の脂身、パーム油、ヤシ油を使っているカップラーメンや惣菜の揚げ物、ポテトチップスなどのお菓子類です。これらを習慣的に食べ続けると血液がドロドロになってしまいます。
 
 
ということで、今回はコレステロールのもたらす効果について分かりやすく解説しているBusiness Journalさんの記事とコレステロール値を薬を飲まずに下げる方法を解説した動画を合わせてご紹介させていただきます。



 
 
コレステロール制限は人体に超危険!
高いほうが長寿命、低下剤は糖尿病等のおそれ

 
 
heart_151.jpg
 
 
 
 

■ コレステロール関する誤解とは!?


 
食事内容によって体内のコレステロール値が大きく変わることはない。
 
 
動脈硬化の原因になるなどと嫌われ者になっているコレステロール対策として、動物性のバターより植物性のマーガリンのほうが体に良いと信じ込んでいる人はまだまだ多いようですが、それは間違いです。
 
 
コレステロールが多いことを理由に、卵や肉、イクラやタラコなどを我慢する必要はないのです。脂肪酸の一種であるコレステロールは重要な栄養素で、細胞膜、ホルモン、胆汁酸などの材料となります。
 
 
 
 

■ 食事でコレステロール値は変わらない!?


 
体内コレステロールの3割は脳に存在し、コレステロール低下は健康を害します。血中コレステロールの7~8割は肝臓など体内でつくられ、
 
 
卵や肉などコレステロールの多いものを食べた時には生成が少なくなり、コレステロールの少ない食事の時は体内生成が増えます。体内のコレステロールは常に適量になるように調整されているのです。
 
 
cholesterol_intake_151.jpg
 
 

【コレステロールの秘密】
 
(1)食事から摂り入れられるコレステロールは20~30%
 
(2)肝臓でつくられるコレステロールは70~80%
 
※あまり極端にコレステロールを制限しなくてもよいのですが、あくまでもコレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいとしています。
 

 
 
 
こうしたことから、去年発表された厚生労働省の食事摂取基準では、コレステロールの摂取基準値が撤廃され、動脈硬化学会も「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」と声明を出しました。
 
 
つまり、食べ物に含まれるコレステロールは、さほど気にしなくていいのです。
 
 
 
 
 

■ コレステロールは高いほうが死亡リスクが低い!?


 
コレステロールの誤解はこれだけではありません。3月20日、興味深い研究が発表されました。「コレステロール医療の大転換」と題した日本脂質栄養学会主催のシンポジウムです。
 
 
コレステロールは動脈硬化の原因になるとして、基準値を超えると投薬などで低下が図られますが、実はそうした治療には意味がなく、そもそもコレステロールは高いほうが長寿命であることが真実だと証明し、広めるために開かれました。
 
 
3名の専門家による講演のタイトルに、このシンポジウムの趣旨が表れています。
 
 
 

【専門家の見解】
 
・「コレステロールは高い方が死ににくい」 浜崎智仁(富山大学名誉教授)
 
・「コレステロールが高い人低い人、どこが違うのか」 板倉弘重(茨城キリスト教大学名誉教授)
 
・「コレステロール低下剤と植物油が心疾患や糖尿病を発症させる機構」 奥山治美(名古屋市立大学名誉教授)
 

 
 
どの講演も数々の研究と大規模調査の解析を基に発表されており、これまでのコレステロール認識を覆す大変興味深い内容でした。
 
 
なかでも「このシンポジウムのねらい」として、スタチンなどのコレステロール低下薬でコレステロールを低下させると、かえって心疾患や糖尿病の原因となり危険であることを広めたいと訴えています。
 
 
 
 
 
Vegetable_oil_151.jpg
 
 
 

■ 植物油は要注意!!


 
こうした情報は、まさに「テレビでは公表されない重要な情報」で、知らなければ寿命を左右するだけでなく、国民医療費の無駄遣いにも関わってきますので、適切で早急な対策が必要です。
 
 
国内市場が2700億円といわれる製薬会社の利益より、国民の健康を優先するべきです。
 
 
また、奥山治美氏の講演で植物油の害の指摘もありました。間違ったコレステロール対策として動物性の油よりサラダ油やキャノーラ油など植物油の使用が、スタチンの副作用と同じように動脈硬化、糖尿病、内分泌かく乱、腎障害などを発症させているのです。
 
 
 
 
 
doctor_and_patient_151.jpg
 
 
 

■ 植物油はとても危険だった!?


 
したがって、コレステロールを気にして卵を避ける必要はありませんが、マヨネーズは卵が原料とはいえ植物性油が70%を占めますので、動脈硬化予防のためにも控えるべきです。
 
 
本連載では、これまでトランス脂肪酸やリノール酸の過剰摂取、熱したリノール酸が発生する神経毒ヒドロキシノネナールなどを問題として植物油の害を訴えてきました。
 
 
それでも、コレステロール対策としてサラダ油やマーガリンなど植物性の油を使っている人がいると思いますが、やはり植物油はとても危険なのです。
 
 
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)
 
 
 
【出典】 Business Journalさん
【画像】 Pinterest
【画像】 wikiHow
 
 
 
 

■ コレステロール制限に関するまとめ


 
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
 
 
ほんの数年前までコレステロール=悪とする情報で溢れていましたが、最近は少し落ち着いたように思いますが、その代わり糖質を制限することを良しとした情報が広がったため、糖質を制限した食品や飲料水が一気に増えました。
 
 
若い女性を中心に爆発的に売れたため、こうした特定の栄養素を制限する動きは今後も広がっていくのでしょうね。