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■ みそ汁の優れた健康効果は大豆のおかげ?


 
味噌はご存知のとおり発酵食品の中でも特に美容と健康に関する効能・効果に優れています。それもそのはず、味噌には心と体に良い効果をもたらす栄養素が豊富に含まれているためです。
 
 
味噌にはたんぱく質が豊富に含まれており、発酵する過程で分解され、アミノ酸になります。また、人が生きていく上で欠かすことのできない必須アミノ酸8種類が全て含まれていますので、体に悪いわけがありません。
 
 
その他にも、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、酵素、パントテン酸、葉酸、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、リン、亜鉛、ヨウ素、銅、クロム、モリブデン、セレン、食物繊維、脂質など、優れた栄養素が含まれています。
 
 
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『 大豆パワーが凄い!味噌汁は最強万能食品! 』


 
みそ汁は、これらの栄養素にプラスして、具材の栄養素も加わるので、みそ汁はまさに最強の万能食といえそうです。欧米ではトム・クルーズさんをはじめ著名人がダイエットにみそ汁を飲んでいるのもうなずけますね。
 
 
ということで、今回はみそ汁の効能について、山形大学医学部附属病院第三内科のグループが行った研究結果について分かりやすく解説したBusiness Journalさんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。



 
 
味噌汁に驚きの効能が発覚 
糖尿病の発症予防、肥満抑制効果か

 
 
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■ みそ汁の大豆パワーで血糖値が下がる


 
男性で味噌汁を1日3杯以上飲んでいる人たちは、味噌汁を1日2杯以内しか飲んでいない人たちに比べて、空腹時の血糖値平均が明らかに低くかったのだ。
 
 
空腹時血糖値というのは、血液中のブドウ糖の量を調べるもので、食事直後などはどんな人でも数値が上昇する。ただ、正常範囲は70~109mg/dLで、126mg/dLを超えると糖尿病と診断される。
 
 
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『 大豆パワーで血糖値に差が出る! 』


 
ちなみに今回の調査では 男性で味噌汁を1日3杯以上飲んでいる男性の空腹時血糖値は 93.3mg/dL 、対する味噌汁を1日2杯以内しか飲んでいない男性の空腹時血糖値は96.1mg/dL。
 
 
わずか3mg/dL程度の差と思うかもしれないが、これは統計学的な検討を行うと、偶然起きた差ではないということがわかっている。
 
 
 
 
 
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■ 大豆由来食品が持つ効用


 
 
しかし、なぜ味噌汁で糖尿病を予防できるのか――。これには人間の脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンと呼ばれるホルモンが関係していると考えられている。
 
 
このホルモンには脂肪の燃焼や血糖値を低下させる働きがあり、大豆に含まれるタンパク質にはこのアディポネクチンの合成を増加させるという作用がある。
 
 
つまり味噌のような大豆由来食品の摂取がアディポネクチンを増やし、ひいては血糖値を低く保ち、糖尿病の発症を予防する効果があるというロジックだ。
 
 
 

・アディポネクチンの血流を改善するメカニズムが凄い!


 
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『 毎日味噌汁を3杯以上飲んでいる人の方が男女ともに数値が良かった!』


 
実際、この調査では、血中のアディポネクチン値も測定していて、味噌汁を1日3杯以上飲んでいる男性のほうが、1日2杯以内しか飲んでいない男性に比べて明らかに血中アディポネクチン値が高かったこともわかっている。
 
 
でも「なぜ男性だけなのか?」と思う人もいるかもしれない。実際、対象者中の女性のみでは男性と同じような差はなかった。
 
 
 
 
 
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■ 味噌汁の塩分が高血圧を招く危険性


 
ただ、この女性の対象者を肥満度の指標となっているボディマス指標(BMI:体重kg/身長mの2乗、25以上で肥満)で、23未満の人たちと23以上の人たちで分けると、
 
 
23未満の女性たちでは、味噌汁を1日3杯以上飲んでいる人たちは、1日2杯以内しか飲んでいない人たちに比べて明らかに血中のアディポネクチン値が高かった。
 
 
 
 
 
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『 味噌汁と高血圧の因果関係とは!? 』


 
ここで気になるのが冒頭でも触れた、味噌汁の塩分が高血圧を招く危険性だ。しかし、この調査では、味噌汁を1日2杯以内の人たちと1日3杯以上の人たちで血圧値に差はなかったという。
 
 
つまりは日本人になじみ深い味噌汁を含む、普通の和食を1日3回とっていることは糖尿病の発症予防には有効である可能性が高いということだ。
 
 
もっとも糖尿病予防のためとがぶ飲みしたら、それはそれで問題。何事も「過ぎたるはおよばざるが如し」なので、ご注意を。
 
 
 
 
【出典】 Business Journalさん(文・チーム・ヘルスプレス)
 
【画像】 Pinterest
 
【動画】 無駄なし!まかない道場
 
「ワカメ味噌汁」正しい作り方
 
 
 
 
 
 
 

■ 大豆の栄養と効果効能が凄い!のまとめ


 
最後までお読みいただきありがとうございます。
 
 
大豆には心と体の健康に役立つ栄養成分が豊富に含まれていますが、今回ご紹介させていただいたアディポネクチンは、大豆たんぱく質に含まれるβコングリシニンの働きによって増やすことができます。
 
 
このため、みそ汁を定期的に飲まれたほうが、血糖値は安定しやすいということがすでに証明されているので、塩分に関してはあまり気になさらなくてよいでしょう。


それよりも適度な運動を軽く汗をかくことを習慣にすることのほうが大事ではないでしょうか。


私は毎朝お味噌汁をいただいてますが、これからは夕食にもお味噌汁をいただきたいと思います。