
■ なぜ人の悪口を言うと自分が傷つくのか!?
あなたは私たちが普段の生活の中で何気なく使っている言葉が、脳と体に大きな影響を与えていることをご存知ですか!?。
基本的に脳は主語が理解できませんので、脳からすれば他の誰かの悪口を言うことは、自分の悪口を言うのと同じなんです。
「脳は主語を理解できない」という特異な性質を無視して人の悪口やマイナス的な言葉を使うと、知らず知らずのうちに自分自身を苦しめることになります。
下図にありますとおり「脳」は、大脳新皮質(理性・知性の脳)を「新しい脳(New Brain)」、それ以外を全て「古い脳(Old Brain)」と呼びます。
ちなみにここで言う脳とは「古い脳」のことです。

『 脳の中では他人の悪口が自分の悪口に変換される? 』
人間特有の高度な精神活動をコントロールする「新しい脳」のほうは主語を認識できるのに対し、感情を司る「古い脳」のほうは認識することができません。
このため新しい脳から送られてくる情報をすべて鵜呑みにしてしまうことから、様々な弊害が生じてしまいます。
このため、あなたが人の悪口を言うたびに、脳の中では自分が悪口を言われた時と同じ状態になってしまうわけです。
つまり、自分で自分を傷つけているのと同じなんですね。
同じ理由から愚痴などネガティブなことを言うと全部自分に返ってきてしまいます。
ですので、愚痴を言いたくなっても、そこでぐっとこらえてガマンする方が心と体にはいいんですね。
■ 人の幸せや成功を祈ると人生がもっと上手くいく!?
スポーツの試合で、どうしても勝ちたくて相手がミスすることを期待した経験がありませんか!?。
例えば「シュートをはずせ」、「入るな」といった具合に相手が失敗することを期待してしまうことが誰でも1度や2度あるかと思います。
恐ろしいことに、これは知らないまま自分で自分に呪いをかけていることと同じなんです。
ですので、プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手は対戦相手のパットのさいに必ず心の中で強く「入れ!!」と祈るのだそうです。
『 理屈ではない人間の思いの力! 』
つまり人は人を褒めることによって、自分が褒められたのと同じ状態になります。
あの百戦錬磨のプロゴルファー、タイガー・ウッズ選手ですら、脳のメカニズムを理解した上で、普段の生活の中で行動パターンを自らコントロールしているわけです。
事実、『祈り』は単なる気休めではありません。
祈りの効果は、すでに科学的に認められています。
頭で考えると否定する考えばかりが浮かんでくるので、最初は何も考えずにフリだけでいいようです。

元カリフォルニア大学の心臓学教授であったランドルフ・ビルド氏は、サンフランシスコ総合病院で『祈り』に関する実験を行いました。その内容は次のとおりです。
心臓治療のために入院している393人の患者さんをコンピューターによってランダムに2つのグループに分け、片方のグループ(A)には他者から祈りを捧げ、もう片方のグループ(B)には何も行いませんでした。
祈りを捧げる人たちは全国の教会から募集し、一人の患者に対して毎日5~7人の人が祈りを捧げました。その結果、祈りを捧げてもらったグループ(A)の人たちは何もしなかったグループ(B)の人たちよりも病気の進行が明らかに遅くなりました。
つまり、祈りを受けた人たちの体に良い影響を与えることができたということです。そして、この実験によってどんなに離れた場所からでも、祈りを捧げた相手に対して影響を及ぼすことができるということもわかりました。
また、祈る側の心も非常に安定し、それまで自分のことがあまり好きではなかったような人でも、徐々に自分を受け入れられるようになり、「自分が今こうして存在することができるのは、周囲の人たちのおかげ...」と、感謝の心が芽生えるケースも少なくなかったようです。
<<ラリー・ドッシー著『魂の再発見~聖なる科学をめざして』より>>
【動画】 精神科医:樺沢紫苑先生のチャンネル
「過去の嫌な出来事をきれいさっぱり忘れる方法」
■ どうしても悪口をいいたくなったら!?
しかし、私達はガンジーやマザー・テレサではないので、頭では理解していても、できないことが色々ありますよね。
嫌なことがあれば愚痴の一つや二つどうしたってでるものです。
ですので、どうしても愚痴や悪口を言いたくなったら一回だけ誰かに話して、あとは綺麗サッパリ忘れると、意識するだけで過去の嫌な記憶は寝るたびに軽減されていきます。
ぜひ下にある樺沢紫苑先生の動画を御覧ください。その点を詳しく解説しています。
また、個人的にオススメなのは、とにかく寝ることです。
寝ることで嫌な記憶がどんどん薄れていきます。
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