
■ 一日一パックの納豆で医者いらず
「納豆は体にいい」ということは誰でも知ってますよね。
しかし、「納豆の何がどうなってどういった効果・効能があるのか?」、「どういう食べ方をすれば体に良くて、逆にどういった食べ方をすると体に悪いのか?」。
あなたは答えることができますか?
一日一パックの納豆を食べることで、おかずらしいおかずがなくても自然と栄養バランスが整います。
仕事で疲れて帰ってきて、自炊する気力がないときでも、納豆とごはんとお味噌汁(インスタントでOK)があれば十分です。
ということで、今回は納豆の効果から体にいい食べ方までを解説させていただきます。
納豆に含まれるナットウキナーゼについて分かりやすく解説されている動画もあわせて御覧いただけると幸いです。
■ 納豆の優れた健康効果5選
納豆の優れた健康効果を以下のとおりご紹介させていただきます。

▼ 納豆の健康効果(1)
「 血栓症の予防 」
血栓症とは血管内に血栓が出来てしまう病気で、放置すると血の流れが著しく悪化してしまうため、脳梗塞や心筋梗塞を発症するリスクが高まります。
納豆は血栓症を予防する働きがあるんです。
納豆に含まれる「ピラジン」や「ナットウキナーゼ」は血栓を防ぎ、血行をよくする働きがあるからです。
ナットウキナーゼは、納豆の独特のネバネバの中にある酵素の一種です。
ナットウキナーゼは、その名のとおり納豆にしか含まれていないので、他の食品から摂取することは出来ません。
▼ 納豆の健康効果(2)
「 高血圧の予防 」
納豆には不飽和脂肪酸のレシチンが含まれているため、体の中にある悪玉コレステロールを分解してくれる働きがあります。
上述したとおりナットウキナーゼには血栓を溶かす作用があり、血液の流れを促進するため、血圧の上昇を抑えてくれます。
▼ 納豆の健康効果(3)
「 動脈硬化の予防 」
納豆は大豆で出来ているのはご存知ですよね。
この大豆に含まれる大豆イソフラボンが、HDLコレステロールを増やすことによって、動脈硬化を防ぐ働きがあるんです。
HDLコレステロールは、血管の壁にへばりついて動脈硬化を引き起こす「コレステロール」をはがし、肝臓まで運んでくれるので動脈硬化を防いでくれます。
▼ 納豆の健康効果(4)
「 整腸作用 」
納豆は、ヨーグルトと並んで優れた整腸作用がある食品です。
納豆の菌が生きたままお腹の中に入ることによって、善玉乳酸菌の繁殖を活発にし、新たな栄養成分をつくるなど、体にいい色々な働きをします。
▼ 納豆の健康効果(5)
「 骨粗鬆症の予防 」
納豆には骨を作る「カルシウム」、カルシウムを骨にくっつける「ビタミンK」、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ「イソフラボン」という3つの成分が含まれています。
ビタミンK2にはカルシウムを骨に定着させる作用があるため、「骨粗鬆症の治療薬」として認可されるほど優れています。

■ 納豆を食べるさいの注意点
納豆の優れた健康効果を損ねたり、逆に体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そうしたことを避けるために納豆を食べるさいの注意点を3つご紹介させていただきます。
▼ 納豆を食べるさいの注意点(1)
「 ナットウキナーゼは熱に弱い 」
殘念ながらナットウキナーゼは熱に弱いんです。
熱を加えると、ナットウキナーゼそのものが壊れてしまいます。
納豆パスタや納豆チャーハンはおいしいですが、もし納豆の美容と健康効果を期待するなら、加熱しない方がいいですよ。
▼ 納豆を食べるさいの注意点(2)
「 妊娠中の女性は要注意 」
納豆がいくら体にいいといっても、どのくらいの大豆イソフラボンの摂取であれば胎児に影響がないのか、現段階では一切証明されていませんので、十分注意する必要があります。
▼ 納豆を食べるさいの注意点(3)
「 納豆を食べた後に薬の服用 」
納豆を食べたあとでワーファリンを服用するのは非常に危険です。
処方された医師から納豆の副作用について必ず注意されます。
それぐらいワーファリンと納豆は併用するのが危険なんです。
■ 納豆の効果をもっと高める方法
納豆の心と体に良い効果をさらに高める方法を3つご紹介させていただきます。
▼ 納豆の効果を高める方法(1)
「 食べる前に冷蔵庫から出しておく 」
納豆は食べる直前に冷蔵庫から出すのではなく、冬は前夜から、真夏でも20分ほど前には冷蔵庫から取り出しておきます。
そうすることによって納豆菌が劇的に増えるので、豆一粒一粒が非常に柔らかくなり、さらに粘りも増しておいしくなります。
納豆菌が増えれば、比例してビタミンKも増えるので、より体に良い効果をもたらします。
▼ 納豆の効果を高める方法(2)
「 納豆に砂糖を入れる 」
納豆菌は一つの生命体ですから、生きている間は何かを食べつづけなければなりません。
コレに関しては人間と同じです。ちなみに納豆菌の好む餌は「砂糖」です。
意外ですよね!!
納豆に砂糖をかける食習慣は、日本全国で行われていますが、先人達が体験から身に付けた知恵なのかもしれませんね。
▼ 納豆の効果を高める方法(3)
「 納豆に油を少量入れる 」
脂溶性ビタミンは水洗いや加熱調理による損失が少なく、油を少量入れて食べることによって吸収率が高まります。
おススメはオリーブオイルで、オリーブオイル納豆はお味もグッドです。
■ 夜納豆がおすすめ!
納豆は血栓ができるのを防ぐ作用があります。
血栓は夜寝ている間に出来やすいので、血栓を予防するためにも朝よりも夜に納豆を食べたほうが体によい効果をもたらします。
人間の体は夜寝ている間は筋肉がほとんど動きません。
ですので、血液が固まりやすい状態にあります。
血液を固まらせないためにもナットウキナーゼの優れた効能を有効に活用しましょう!!
■ 体に良い納豆の食べ合わせ!
最後に体にいい納豆の食べ合わせを2つご紹介させていただきます。
▼ 体に良い納豆の食べ合わせ(1)
「 納豆 + ネギ 」
ネギも納豆と同様に血栓を出来にくくする働きがあります。
このため納豆の組み合わせによって、血栓症を予防する働きが良い高まるので、その他の生活習慣病を予防する上でも理想的な食べ合わせです。
▼ 体に良い納豆の食べ合わせ(2)
「 納豆 + キムチ 」
納豆菌が食べ物を分解し、それを乳酸菌が餌にして成長していく、そして納豆菌がつくり出したグロスファクター(成長因子)を使って、キムチの乳酸菌が増殖するため、双方の持つ働きをより高めてくれます。
【画像】 Pinterest
【動画】 ナットウキナーゼ + デジPOP
■ 夜納豆の健康効果に関するまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
納豆には元々美容と健康に良い効果をもたらしてくれる栄養成分が豊富に含まれているわけですが、ちょっとしたことで納豆の健康効果を台無しにしてしまったり、逆に高めてくれます。
食べるタイミングとしては夜が一番良いのですが、朝に食べたい人も多いはず、一日1~2パック程度なら問題ないですが、それ以上となると塩分の摂りすぎになってしまうので注意が必要です。