
■ 不安に襲われやすい時期とは?
季節の変わり目に突然不安に襲われるといったことは良くあります。特に多いのが12月と3月、あとジメジメした梅雨の時期や秋が深まる今頃の時期です。
春から夏へ、秋から冬へ、冬から春へと季節が変化する過程において体が気候の変化についていけないことから、心と体の不調を訴えるケースが年々増えています。しかも最近は昨日と今日で気温差が10度以上ある日も珍しくないので、尚更体調管理が難しいです。
しかも、ここ数年業界、業種に関係なく慢性的に人手が不足しています。また、忙しいのは仕事だけではありません。最近はSNSなどWebの利用が多様化し、メッセージのやり取りなどでプライベートも忙しい方が圧倒的に多いです。

『 不安がさらなる不安を生む!?』
このため、ほっと息つく間もなく時が過ぎていくことから、ふっとした瞬間に突然「不安」が脳裏を駆け巡ります。そうした背景には「このままで本当に自分はいいのだろうか?」といった葛藤です。こうした葛藤が余計な不安を引き連れてきます。
確かに不安についてよくよく吟味してみると大抵将来にかんすることが多いですよね。90%以上の確立で起こりえない未来のことについて思いやなんでしまう状態が続くとさらに追い込んでしまいます。
老後のことや自分が死ぬ時のこと、今いる会社で10年後も働き続けることの恐怖、今付き合っている恋人との結婚など考えれば考えるほど不安が大きくなります。

■ なぜ人は突然不安に陥るのか?
人は自由があるからこそ不安を感じてしまう生き物です。自由は素晴らしいものであることは間違いありませんが、不確定要素があまりにも大きいので不安になるわけです。
例えば「これをやれば必ず自分の思い描いた生活ができる」、「こうすれば理想の結婚ができる」といった確証めいたものがないと人は中々行動できません。
しかし、そうした物が存在するわけないので、自分の未来に対して人は不安を感じるわけですが、不安の根底には何かに対する「恐怖」があります。
そして、そうした恐怖でさえも大抵は解決出来るものばかりだったりしますが実際に起こったわけではないので、考えても仕方がないことです。

■ 不安の原因とは?
先に12月、3月、梅雨の時期は突然不安に襲われやすいと申し上げましたが、この時期はどこも忙しいので、実際にストレスや疲れがピークに達している方が少なくありません。
しかも、季節の変わり目でもあるので、気候の変化についていず、体調が乱れるケースも多いため、睡眠不足に陥りやすいことから、余計に不安に襲われる要因が拡大します。
不安神経症は、日常生活における様々なストレスによって、いつのまにか発症しているわけですが、これは極めて普通のことですので、それ以上深く考えるのはやめましょう。
全般性不安障害は過去には神経質で不安に陥りやすい性格の人に多くみられ、中でも女性は特に多く、男性の倍以上あると囁かれるほど深刻な状況です。

■ 不安を放置すると...
全般性不安障害は障害であって病気ではないわけですが、それをそのまま放置してしまえば、本当に深刻な神経疾患を患ってしまうリスクが高まりますので注意が必要です。
特に多いのが特別な理由がないにもかかわらずパニック発作と呼ばれる急性の強い不安の発作を繰り返します。こうした症状をパニック障害といいます。
名前は耳にされたことが何度かあるかと思いますが、一度こうした症状に襲われると、「また来るかもしれない...」といった思いから別な不安を呼び起こしてしまいます。
こうした強い不安が生じているときというのは、脳がものすごく興奮してしまっているので、速やかに興奮を抑える必要があります。

■ 不安から自分を解放するには?
そのためにもまず生活習慣を見直さなければなりません。例えばバランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠、深酒、喫煙は控えるなどです。
生活習慣を改善せずに何をやっても元の位置に戻ってきてしまうので意味がありません。
不安が収まらない場合は歩くことをオススメします。人は止まっていると不安なことを考えてしまいますが、手足を動かすと次第に脳も前向きなことや生産的なことを考えます。

『 不安なことを考え出したら掃除をしよう!』
このため、不安なことを徐々に考えなくて済むようになります。しかし、夜遅い場合はそうもいきませんので、そうした場合は掃除がおすすめです。不安をまぎらわすのに掃除が最適です。部屋がきれいになると自然と心と体がすっきりします。
できれば生理整頓するのではなく、必要のないものをどんどん捨てていきましょう。もしくは友人にプレゼントするのもいいです。これだけで心が軽くなっていきます。
【 出典 】樺沢紫苑先生
「不安を簡単に取り除く方法」
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