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自律神経の役割とは?


 
今回は自律神経とそれらのバランスが崩れたときの症状や自分で出来る自律神経の整え方を5選ご紹介させていただきます。
 
 
自律神経は各内臓器官の働きや血液やリンパの流れといった人間が自分の意思ではコントロールすることができない体の働きを正常に動くように管理しています。
 
 
また、自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経によって構成されています。


交感神経は日中のストレスにさらされた状態に優位に働き、副交感神経は就寝前や起床直後のリラックスした状態に優位になるのが特徴です。
 
 
 
 
 
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ストレスによる体への悪影響とは?


 
自律神経は激しい運動をしているときや緊張するなどして何らかしらのストレスがかかってる状況では副交感神経は機能せず交感神経が優位になって作用します。
 
 
例えばストレスのかかる状況で交感神経は心拍数を上昇させ、抹消血管を収縮させ、血圧を上昇させる一方、血流を悪化させてしまうので一気に疲労が増します。
 
 
そして自律神経のバランスがさらに悪化し、「自律神経失調症」となってしまった場合は以下のような心身に悪影響をおよぼす症状を引き起こすことになります。
 
 
 

【自律神経症の主な症状】
 
●熱感・微熱
●顎関節症
●めまい・耳鳴り
●不眠症
●極度の冷え
●息切れ
●心臓系の症状
●光が眩しく感じる
●集中力欠如
●感情不安定
●不妊症・生理痛
●のどのつまり 違和感
●目の乾き・ドライアイ





 

自律神経のバランスが崩れるとどうなるの?


 
自律神経は心と体の持つ各機能の司令塔のような存在で全てをコントロールします。
 
 
そして交感神経と副交感神経がバランスよく機能することによって健康が維持されているわけですが、自律神経のバランスが崩れてしまうと心と体の健康が一気に悪化します。
 
 
自律神経のバランスが常に正常な状態であるためには交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われる必要があり、この切替が上手くいかないと体調不良を引き起こします。
 
 
 
 
 
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自律神経が乱れるメカニズム


 
ストレスなどによる疲労を和らげるためには副交感神経が常に優位でなければなりません。
 
 
自律神経のバランスが悪化する原因には色々ありますが、起床時間が乱れるなど不規則な生活、過度なストレス、過食、運動不足、月経不順などがあげられます。
 
 
自律神経が乱れるとホルモンバランスや代謝が悪化しますので、心と体の健康を維持することが難しくなり、次第にイライラしやすくなるなど、不安定な状態に陥ります。
 
 
 
 
 

自分で出来る自律神経を整える方法5選!



乱れた自律神経を簡単に整える方法を5選ご紹介させていただきます。
 
 
どれも簡単にできることなので、習慣化して自律神経のバランスを整えるのにお役立ていただければ幸いです。
 
 
 
 
 
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自律神経を整える方法(1)簡単なストレッチ


 
夜寝る前や朝起きたら簡単なストレッチをすると良いでしょう。


5~10分程度ストレッチするだけで日中ストレスにより緊張した心と体がゆるむので、眠りも良くなりますし、目覚めもよくなります。


とはいっても寒い冬の日は中々難しいですよね。


その場合は布団の中でいいので軽く手でもみほぐすようにマッサージすると血流やリンパの流れもよくなり、自律神経の切り替えがスムーズに行われるようになります。
 
 
また、ストレッチをおこなうさいに呼吸も大切です。


自律神経が乱れるとまず呼吸が乱れるからです。
 
 
ゆっくりと呼気の長い呼吸をしながらストレッチを行なうことによって自律神経のバランスが次第に安定します。
 
 
 
 
 

自律神経を整える方法(2)日光をしっかり浴びる


 
朝おきてすぐにボーッと過ごしてしまうとスッキリ目覚めることができません。
 
 
目覚めを良くするには自律神経の切り替えスムーズに行われる必要があります。
 
 
自律神経は光からの刺激によって上手に切り替えることができるので、朝日を浴びながら目覚め、夜はできるだけ早く布団につくのが人間本来あるべき姿です。
 
 
光の刺激でしっかり目が覚めたら皮膚、腱、筋肉からの神経刺激が脳を刺激します。
 
 
このため、シャワーを浴びたり、ストレッチを行なう、マッサージするなどが有効です。
 
 
 
 
 

自律神経を整える方法(3)腸内環境を改善する!


 
毎朝できるだけ同じ時間に起きて朝日を浴びるようにしましょう。
 
 
またしっかり朝食を食べることによって腸の働きが活発化します。そして、腸がしっかり動くことによって「腸内環境」がさらに改善されることになります。
 
 
朝ごはんを抜く人が増えていますが、こうした理由で全くオススメできません。
 
 
ですので、食物繊維や発酵食品を積極的に食べるようにして腸内環境を改善しましょう。


腸内環境が良くなればセロトニンが腸と脳にて正常に分泌されるようになります。
 
 
そうすることで自然と自律神経が正常な状態になります。


また、腸内環境が整うと便秘なども改善するので一石二鳥です。
 
 
 
 
 

自律神経を整える方法(4)呼吸法とマッサージ


 
腹式呼吸によって副交感神経が優位となり、徐々に心と体がリラックスしていきます。
 
 
呼吸法についてですが、ごく普通に行われる一般的なもので結構です。
 
 
例えばゆっくり4拍で吸って8拍で吐くといった呼吸法によっても自律神経は安定します。
 
 
呼吸のポイントについてですが、肺の中の空気を全部吐き出すように息を大きく吐きだし、それによって空っぽになった肺に、新しい空気を補充するように行います。
 
 
そして、体が緩んできたら軽く全身を揉みほぐすマッサージを行なうことで自律神経が鍛えられ、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えがスムーズに行われるようになります。
 
 
自律神経のバランスが整えば、体温調整機能も正常化しますので、様々な体調不良も解消されます。


また普段からストレスを貯めこまないようにすることも非常に大切です。
 
 
そのためにも「あっ少しイライラしているな」と思ったら、すぐにこの方法を行って心と体をゆるませてあげてください。
 
 
 
 
 

自律神経を整える方法(5)下半身を温めよう!


 
自律神経のバランスを悪化させる要因として、「冷え」があります。ですので、夏でも体を冷やさないようにすることも非常に重要です。
 
 
特に下半身を温めることで自律神経の働きがよくなり、「不眠」や「うつ」といった自律神経のバランスが悪化することで起こるこれらの症状を抑えることが出来ます。


そこでオススメしたいのが「腹巻き」です。


特に女性にオススメしたいです。
 
 
腸を温めることができると下半身も自然と温められるようになります。確かに格好はよくありませんが、心と体の健康を手にするためにも腹巻きを活用してください。夏用の腹巻きもありますので、エアコン対策に最適です。
 
 
あまりにも寒い日は腹巻きの中にカイロを入れるとより温まりますのでおすすめです。
 
 
 
 
【画像】 wikiHow
 
【出典】 土井治療院
 
「自律神経を整えるセルフケア、深い眠りにつくには?」
 

 
 
 
 

自律神経を整える方法5選のまとめ


 
最後までお読みいただきありがとうございます。
 
 
自律神経のバランスが乱れると心と体の健康に悪影響を及ぼします。
 
 
悪影響というと少し大げさに感じるかもしれませんが、自律神経のバランスが乱れた状態を放置してしまうと、だんだん気分が重く、イライラしやすくなってしまい、一日中ネガティブなことを考えてしまいます。
 
 
するとネガティブな思考から抜け出せなくなり、心と体の健康がさらに悪化してしまうことになるので、そうなる前に今回ご紹介させていただいた自律神経を整える方法を是非習慣化してみてください。