
あなたの周囲に怒りっぽい人はいませんか?
怒りをコントロールすることが出来ず、普段から怒りを爆発させる人がどこにでもいますよね。私の以前の職場の上司の方がまさにそれでした。その方の性格は上の者には温厚、下の者には激情といった感じだったので、職場の同僚からは嫌われていました。
怒ると手がつけられなくなるのは「性格的」なものと、1日100本以上タバコを吸うとてつもないヘビースモーカーだったので、これらが直接的な原因だと思っいましたが、性格的な問題はあまり関係ないようです。
脳の一部に障害(感情脳が小さいことに起因)があるようです。ということは気をつけないと自分もそうなってしまう可能性があるわけですから、他人事では済まされません。
ということで今回は怒りを爆発させてしまうメカニズムについて分かりやすく解説した「カラパイア」さんの記事と動画を合わせてご紹介させていただきます。
怒りっぽい人は性格ではなく脳に問題あり!?感情をコントロールする感情脳に障害がある!?

感情脳の障害とは?
些細なことでもすぐにカッときてしまう。毎日何かにおこっている。それは脳に原因があるのかもしれない。間欠性爆発性障害(IED)と診断される人たちの脳は、感情を制御する前頭辺縁領域(frontolimbic region)の灰白質が少ないことが判明したのだ。
つまり、”感情脳”が小さいということである。IEDとは、ちょっとしたことで突然激昂し、怒りを抑えられなくなってしまう症状である。怒り心頭のあまり、他人や物に攻撃を加えることもある。
双極性障害と統合失調症を合わせた人数より、かなり多く存在するが、ただ性格に問題がある人としかみなされないことも多い。
攻撃性が低下する状態とは?
しかし『バイオロジカル・サイカエトリー:コグニティブ・ニューロサイエンス』誌に掲載されたアメリカ、シカゴ大学のエミール・コッカロ博士らの論文によれば、IEDは物理的な脳の疾患であり、性格の問題ではないという。
同博士らは、168名の被験者の脳をMRIにかけて検査することにした。うち57名はIED、53名は健康、58名は平均以上の攻撃性に加えて他の精神疾患も有していた。その結果、過去における攻撃的行動の多さと灰白質の量に直接的な相関関係があることが明らかとなった。
これはキレやすい人の前頭辺縁領域の灰白質は小さいということである。同時に灰白質の量が多いほどに、そうした傾向は少なくなる。つまり大きな灰白質があれば、攻撃性が低下するということだ。

ただし臨床の現場で使用するために、今後障害があるかどうか判断する閾値を定める必要があるという。

なお、専門家によれば、怒りの中には良いものもあり、社会機能や公平さを維持する役割を果たしているそうだ。それは”道徳的な怒り”と呼ばれるもので、利己的なものではなく、他人を守ったり、良いことを行いたいという欲求に基づいている点で、他の怒りとは異なる。例えば、内部告発を行う人の怒りがこれにあたるという。
【出典】 カラパイア
【原文】 dailymail
【画像】 カラパイア
【画像】 We Heart It
【出典】
「すぐにカッとくる、怒ってばかりいる人は性格ではなく脳に問題。感情を制御する”感情脳”が小さい可能性 」
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