
■ 日本人は本当にメンタルが弱いのか?!
悲しいことに我々日本人は何かにつけ欧米の人や文化と比較したがります。
そして、世界的な成功を納めていない分野に関しては、「日本人のメンタルが弱いからと」自虐的に批判します。
しかし、本当にそうでしょうか?。
日本でも世界をまたにかけて活躍するスポーツ選手やアーティスト、実業家は沢山います。
彼、彼女らは常に人生の中でここぞという場面で力を発揮しています。
■ メンタルを強くするとプレッシャーに弱くなる?!
彼、彼女らは「普通の人よりもメンタルが強い」というよりも「普通の人よりも人間関係に長けている」といった方が正しいのかもしれません。
この二つは同じように見えて全く異なります。
あまりにもストイックに自分に厳しくしてしまうと、色々なことを気負いすぎてしまうので、本番を迎える前にプレッシャーに押しつぶされてしまいます。
強くなろうとするのは、向上心からくるものなので、問題ありませんが、メンタルだけを強くするために色々なトレーニング(ハードな肉体トレーニング、精神修行、自己啓発など)を積もうとすると、かえって逆効果です。
むしろ、人との関係を楽しめる人の方が重圧から解放されやすいので、気負わずに行動できるんですね。
■ メンタルを強くするには!?
人生にプレッシャーがない人はいません。
プレッシャーは、自分自身を追い込めば追い込むほど大きくなってしまいます。
最初のうちはプレッシャーをコントロールするために圧倒的な努力でメンタルを強化すれば上手くいくかもしれません。
しかし、メンタルを強くしようとすればするほどプレッシャーが大きくなるので、メンタルを強くしようとすること自体メンタルを弱くしてしまうことにつながります。
そうなってしまえば当然本番で最高の力を発揮することはできません。
ではどうすれば良いのか?。
一番簡単なのは、身近にいるメンタルの強い人の習慣や考え方を真似することです。
身近にいなければ、憧れのアーティストやアスリートでもOKです。
真似した相手以上になるのは時間がかかりますが、確実にメンタルが強くなります。
そういうと「馬鹿馬鹿しい」と思われるかもしれませんね。
■ みんな誰かの真似をして成長した
しかし、成功した俳優、アーティスト、起業家など、成功するまでの下積み時代に、彼、彼女らの尊敬する人たちを徹底的に真似をしています。
人によっては、こうしたことを隠したがるので、あまり表立って語られることはありませんが、これはまぎれもない事実です。
人前で歌ったり演技するどころから人と面と向かって話すことができないくらい恥ずかしがり屋で苦労したなんてエピソードをアナタも一度は耳にしたことがあるでしょう。
これでは良好な人間関係を気づくことは出来ないので、成功どころかチャンスを掴むことも難しいでしょう。
ですので、まずメンタルを強くしようとするまえに、しっかり自分と向き合う必要があります。
例えば先の例で言えば、緊張せずに人前で歌ったり、演技するにはどうすれば良いのか、自分に問いかけます。
そして、すでに克服した人がどうやって克服したかを調べて、その真似をする。試行錯誤を繰り返しながら、自分のものにする。
これを繰り返すだけです。
実は人間だれしも無意識のうちにこうしたことを繰り返し行っています。
一番身近な例で言うと両親です。
ということで今回は人間関係が楽になるメンタルを強くする方法についてまとめさせていただきました。
メンタルを強くする方法5選

■ メンタルを強くする方法(1)新しいことにチャレンジ
本番で最高のパフォーマンスを発揮するうえで大切なのが常に新しいことにチャレンジすることです。
これはメンタル強化に直結します。
新しい習慣や考え方を学ぶ上で絶対的に必要になります。
そうしないと自分の居心地のいい場所にいつまでも居続けようとするので、自分の殻を打ち破ることができません。
つまりいつまでも前に進めなくなります。
『 緊張感を高めていると考える! 』
新しいことを始めると何かと緊張する場面に多く遭遇します。
そのとき緊張しすぎたら良い結果は残せませんので、考え方を変える必要があります。
まず緊張した場合は「緊張している」ではなく、「緊張感を高めている」と考えましょう。
そして、「本番でもっと緊張感を高める」と考えます。
このとき大切なのは完璧主義にならないことです。そうすると周囲からのプレッシャーも小さくなります。
むしろ「周囲のプレッシャーがあってよかった」と考えましょう。
■ メンタルを強くする方法(2)適度な緊張感を楽しむ
緊張感を高めることで同時に集中力を高めることができます。
集中力を高めることで無我夢中となり、体の力が抜けて本番で力を発揮できます。
しかし、多くの人が逆をやろうとします。緊張している状態から無理やりリラックスしようとします。
これだとリラックスすることがストレスになってしまうので、なにかにつけてナーバスになってしまいます。
『 スピードを上げると余裕が生まれる 』
日常生活で緊張状態を高めるトレーニングとしてオススメしたいのが、できるだけ早く全ての作業を行なうことです。
このとき時間制限を設けます。
スピードを高めるためには集中力が必要なので、緊張状態、集中力、スピードを同時に高めることができます。
仕事や掃除、運動、読書など普段からゲーム感覚で実践しましょう。(ただし食事はゆっくり食べて下さい。)
■ メンタルを強くする方法(3)人の真似をする
よく自分だけのアイディア、自分けの考え方に固執してしまう人がいます。
こうした人は考え方は非常に立派ですが、行動に至らないことが多いです。
先にのべたとおり、自分の快適ゾーンから出れないからです。そうならないためにも、例えば自分が高めたいスキルを一番上手くデキる人の真似をします。
『 何を真似したいか考えて課題を克服! 』
例えばスピーチがうまくなりたいと考えているのであれば、スピーチの上手い人のDVDや動画を見てとことん真似をします。
その人のことがとてつもなく大好きでものまねしているのか間違えられるレベルが理想です。
そうすると人前で披露するころにはモノマネがいつの間にか自分の物になっています。
恐らく新しいことを学ぶうえでこれ以上効率よく学ぶ方法はないのではないでしょうか?。

■ メンタルを強くする方法(4)本気で自分を信じる
メンタルが強い人は、ピンチをチャンスに変えられるくらいピンチに強いが多いです。
これはピンチに慣れるのではなく、普段から例えば他の人がダメでも自分だけは絶対に実現できると自分で自分に思い込ませているからです。
「ピンチはチャンス」と本気で思っています。
これが本当の意味での信じる力です。
ピンチを乗り越えてみんなのヒーローになってる自分をありありと想像(妄想)していると次第に行動に反映されます。
こうした自分を幸せにする妄想は何時間でも浸っていられますよね。
ですからピンチや逆境になればなるほど自分には凄いアイディアとそれを実現するパワーが湧いてくると思い込ませましょう。
■ メンタルを強くする方法(5)自分だけのお守りを持ち歩く
とはいってもいきなり信じることはできませんので、ノートや紙に「私はピンチや逆境になればなるほど凄いアイディアとそれを実現するパワーが湧いてくる」と書いて毎日読みあげましょう。
この紙は人目につかないところ(財布や名刺入れなど)にいれて持ち歩くようにして下さい。
これはお守りのようなものです。
これまでの工程を真面目にやりすぎないようにしましょう。
あくまでもメンタルを強くして人間関係をはじめ、あらゆることが楽になるためのゲームをやっていることを忘れないでください。
【出典】 樺沢紫苑先生
「メンタルが弱いのですが」