■メタボ検診で医療業界はウハウハ?
2008年4月からメタボ検診はスタートしたわけですが、その必要性に関しては、到る所で議論
され、国民にとってのメリットが明確でなかったことから度々問題視されました。
メタボ検診が実施されたことで、ようやく問題点が浮かび上がり、そうした問題に対して国
がどう対応するかによって、メタボ検診のトータル的な価値が明確になります。
しかし、残念ながら具体的なメタボ検診のメリットは、利用する国民側よりも医療業界の方が
あります。検診が義務化されたことによって、まとまった検診料が確実に入るからです。
■メタボ検診で生活習慣病を早期発見!
それだけではありません。国のからの補助もその分大きくなります。また、これまでは放置
しておいたメタボリックシンドローム予備軍が大量に医療機関の御世話になります。
飲料メーカー、食品メーカーもメタボ対策のための商品を多数展開しています。その利益も
かなりのものになるはずですから、とてつもない巨大市場が一夜にしてできたわけです。
厚生労働省の役人の天下り先が広がったのもいうまでもありません。勿論国民側にまったく
メリットがないわけではありません。生活習慣病をいち早く発見することができます。
■早期発見で得られるメリット
「それだけ?」と、思われるかもしれませんが、早期発見することで、治療が長期化しない
で済みます。そうなれば当然のことながら治療費も大幅に抑えることができます。
また、血糖値やコレステロール値などは、一般的な健康診断程度では測ることはありません。
こういった検査機会が設けられるのは、利用する側にとって大きなメリットといえます。
しかし、すでに何らかの生活習慣病を患いながら、改善する意志が全くない方にとっては、
とくにメリットらしいメリットはありません。そうならないためにも検診は重要です。