
■ ふくらはぎは第二の心臓
血液の流れをスムーズに保つことによって、私たち人間は健康を維持することができます。
一般的に血液を運ぶのは心臓だと思われていますが、実は心臓だけでは全身に血液を送り出すことができないんです。
意外に思われるかもしれませんが、人間の体の血液の約70%は、下半身に集まっていて、「ふくらはぎ」が、下半身に流れてきた血液を心臓へと送り出す第二ポンプのような役割を果たしています。
このためふくらはぎは「第二の心臓」といわれています。
ですので、ふくらはぎの筋肉を揉みほぐすと、血液の流れがスムーズになり、同時に代謝や免疫力も高まるので病気も快方に向かいます。
反対にふくらはぎの筋肉が固くなってしまうと血液の流れが悪化して様々な病気を引き起こす原因となります。

■ ふくらはぎの筋肉が固くなるデメリットとは!?
ふくらはぎは、疲労が蓄積しやすいので、固くなりやすいことから、ストレッチやウォーキングなど適度な運動を習慣化する必要があります。
運動不足が長期間続いてしまい、ふくらはぎの筋肉が硬直してしまうと、老廃物がたまり、むくみやすく、疲れやすくなります。
それほどふくらはぎは重要なんです。ということで今回は数年前にベストセラーとなった本、5秒 ひざ裏のばしですべて解決 ― 壁ドン! 壁ピタ! ストレッチ
■ 寝たきり予備軍の高齢者がストレッチで奇跡の復活!?

一般的に寝たきりになってしまったら一生そのままの状態が続いてしまうと思われますよね。
しかし、80歳を過ぎて寝たきりの状態から普通に日常生活が送れるようになった人は沢山いらっしゃいます。
本書にて紹介されていた高齢の女性は体中に慢性的な痛みがあって、体を自由に動かすことができませんでした。
このため、寝たきり予備軍だったわけですが、かわむらクリニック院長 川村 明先生が考案したストレッチによって痛みが解消されただけでなく、周囲の人が驚くくらい元気になったんです。
しかも特別難しいことをやったわけではなく、川村先生の指導に従って、毎日1回5秒のポーズを続けただけなんです。
この女性以外にも多くの方が川村先生の考案されたストレッチによって健康を取り戻し、若返りに成功しています。
そして、そのカギとなるのが「ふくらはぎ」です。
ふくらはぎをストレッチしてあげることで、凝り固まったふくらはぎの筋肉をほぐすことで健康を取り戻すことができるのだとか。

■ ヨガで体を柔らかくして腰椎椎間板ヘルニアを克服!
実は、川村先生は34歳で腰椎椎間板ヘルニアになってしまい、以来20年間に渡って痛みに苦しめられてきました。
そして、55歳のときにヨガをはじめ、少しずつ体を柔らかくしたことで痛みが完全に消えたそうです。
ちなみに川村先生は現在67歳なんですが、今では上図にあるような難易度の高いポーズをとれるまで体がやわらかくなり、見た目も非常に若々しいですよね。

■ 基本は3つの体操だけ!
川村先生が考案されたストレッチは、「壁ドン体操」「壁ピタ体操」「1.2.3体操」3つの体操で構成されています。
ネーミングも非常にユニークなんですが、全部やっても1日3分程度なので、無理なく習慣化できます。
ぜひ壁ドン体操だけでも、やってみてください。
上図にあるとおり壁に手をつけて、どちらかの足をひいてあげることで、ふくらはぎを効率よく伸ばすことができます。
これにプラスしてお風呂の中でふくらはぎをマッサージしてあげると、さらに効果がアップします。

■ さらにふくらはぎを鍛えたい方にオススメのエクサ!
もっと負荷のあるエクササイズを行ないたい方は、踵を上下させるエクササイズがおすすめです。
これはふくらはぎの筋肉を効率よく伸び縮みさせるので、10回程度やるだけで、20分程度のウォーキングに匹敵します。
エクササイズといっても、筋肉量が増えて、しかも血流が改善するので、健康効果はバッチリなんですが、美脚を求めている場合には、このエクサは向いていないです。
筋肉がつくと足が確実に太くなります。
足は常に使い続けているので、本気でふくらはぎを細くしたいのであれば、負荷を与えるエクセサイズではおススメできません。
それよりも、マッサージをしたり、ストレッチなどでふくらはぎの筋肉をほぐしてあげるほうが、ふくらはぎを細くするのに効果的です。

■ 脚を細くしたいならウォーキングがおすすめ!
マッサージやストレッチよりもさらに脚を細くする効果が期待できるのがウォーキングです。
歩いているとかなり足に負荷がかかっているように思えますが、前足を動かして、後ろ足をひっぱってという動作を繰り返し行いながら前に進んでいくので、実際にはそれほどふくらはぎに負荷はかかっていないんです。
適度な負荷がかかって、しかも足をほぐす効果とむくみを取る効果もあるので、歩けばあるくほど足は細くなるとされています。
ポイントはゆっくり楽しくあるく、町中の景色を楽しみながら歩くのがオススメです。
【画像】 Pinterest
【画像】 wikiHow
【動画】 かわむらクリニック院長 川村 明
「壁ドン体操」
「壁ピタ体操」
「1.2.3体操」
■ ふくらはぎを伸ばすことで得られる効果が凄いのまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
ウォーキングは、交感神経、副交感神経といった自律神経にもいいので、メンタル面でもいい影響を与えてくれます。
実際に歩く際には、小股でゆっくり長い時間あるくとより運動効果が高まります。
都市部に住んでいる人は自宅から駅まで往復あるくだけで十分です。
地方に住んでいて、移動は全て車の方は是非最低でも週三回以上は20分から30分程度で良いので歩いて下さい。
ぜひふくらはぎを意識したエクササイズやストレッチを行って、一段上の心と体の健康を手に入れてください。