
■脂質異常症とは?
脂肪は体だけでなく血液中にも溜まることをご存じですか?。
血液中の脂肪が増えても、多くの人は気づくことなく、そのまま放置しがちです。
治療せずにそのままにしておくと、やがて「動脈硬化」を引き起こしてしまいますので、重い病気につながる恐れもあります。今回のテーマは、「脂質異常症の食事」です。
出典:「健康ぷらざ」
■脂質異常症の原因
高脂血症や高コレステロール血症という病気をご存知でしょうか?。これらは「血液中」に含まれる脂質、つまり「脂」が過剰な状態にある怖い病気です。
反対に血液中の脂質が不足している状態も病気に関係してくるということから、これらをまとめて脂質異常症といいます。血管中の脂質が多くなると動脈硬化を引き起こします。
そうなれば多くの場合、脂質の過剰な状態が問題になります。
ところが動脈硬化になっても自覚症状は現れないため、そのまま放置してしまうのです。その結果として心疾患や脳血管疾患といった病気を引き起こす可能性が高くなります。
脂質異常症の現状と予防のための食事については後でお話します。
■脂質異常症の診断
日本人の死因の上位はどんな病気かご存知でしょうか?。
日本人の死因で最も多いのか「がん」です。そのがんに次いで2位が心疾患、3位が肺炎、4位は脳血管疾患です。この2位と4位はどちらも動脈硬化が原因となってます。
つまり血管の病気です。これら合わせると、がんに匹敵する数に上ります。健康で長生きするためには動脈硬化の原因となる脂質異常症を防ぐことがとても重要になります。
脂質異常症は痛みなどの自覚症状がないため、血液検査でしか発見することはできません。
自分には関係ないと思っている方もここで簡単なチェックをしてみましょう。
●脂質異常症や動脈硬化症の家族がいる
●肥満(太っている)
●高血圧または境界型の高血圧
●あまり歩かない
●タバコを吸う
●お酒をよく飲む、
●糖尿病もしくは血糖値が高い
●痛風がある
●肉や油っこい食べ物が好き
●甘いものや乳脂肪製品、果物が好き
●女性で閉経している
あてはまる項目が多いほど危険性が高くなります。
該当する項目が多い方はできるだけ早い段階で血液検査を受けましょう。
■食事の注意点
脂質異常症は過食や高脂肪食などの食事に絡んだ要因が大きいといえます。
脂質異常症を防ぐためには食べ過ぎを控え適正な体重を保つ牛や豚などの肉類の脂肪「1」に対して植物性脂肪や魚の油を「1.5」~「2」の割合で食べる。
ビタミンやミネラルがある食物繊維をしっかり摂る、コレステロールの高い方はコレステロールを多く含む食品を控え、中性脂肪が高い方は砂糖や果物などの糖質とお酒を減らす。
以上のようなことに気をつけ、偏りの無い栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
脂質異常症を予防するためには普段から食事の摂り過ぎには十分気をつけましょう。
また脂質異常症は別名沈黙の病といわれるほど自覚症状のない病気です。
定期的に健康診断を受けてチェックしましょう。