
■ なぜ人は疲れるのか?
今回のテーマは、「 心と身体のエネルギーを充電する方法」についてです。精神科医の樺沢紫苑医師が非常に分かりやすく解説しています。
意外に思われるかもしれませんが、仕事のストレスの約9割は人間関係によるものとされています。
恐らく現代社会を生きるうえで人間関係を避けることは出来ないわけですから、ストレスのほぼ全てが人間関係にかかわるものと考えて差し支えないと思います。
ですので、肉体だけでなく、精神的に疲れてしまうことも少なく無いと思います。心と身体のエネルギーが枯渇してしまうと、当然疲れやすくなります。
そうした場合に必要となるのが心と身体のエネルギーを意識して充電させることです。
樺沢紫苑先生が提唱する心と身体のエネルギーを充電させる方法は非常にシンプルで実践しやすいものになっていますので、是非5つの方法をバランスよく実践してみてください。
心の充電方法!
疲れない人になる5つの習慣

最強の疲労回復法(1)
「 ただボッ~と過ごす 」
まず1つ目は出来るだけなにもしないということです。休みの日にボッ~と過ごすことに罪悪感を感じてしまう方が少なくありません。でもこれは心と身体のエネルギーを充電させるために必要なことなんです。
休みの日だけでなく、仕事を終えて帰宅されてから寝る2~3時間の間もボッ~と過ごすことでエネルギーが自然と充電されます。意味のあることと考えてください。
ストレス解消というと、ハードな運動、もしくは飲酒などでうさを晴らすことと捉えられがちですが、逆効果です。反動が大きくなると、エネルギーの消費量が大きくなります。
『 ボッ~と過ごすと自律神経のバランスが整う 』
人間は昼は緊張して夜は弛緩するようになっています。昼は交感神経をONに、夜は副交感神経に切り替えることができれば、心と体のエネルギーを無理なく充電できます。
このスイッチの切替を繰り返しながら人は回復していきます。昼に忙しくても夜忙しくなければ自然と心と体が回復する方向へと動きます。
『 ボッ~と過ごすのも大切な仕事 』
しかし、昼と夜が途切れることなく、常に忙しい状態になってしまうと、このスイッチの切り替えができませんので、大切な心と体のエネルギーが放電し続けてしまいますので、そのまま放置すると「次第に苦しくなります。
ですので、夜は特別何かをしようとしないで、ただ寝っ転がったり、温めのお風呂に長く入ったり、何もしないで過ごすことで放電から充電にスイッチを切り替えましょう。

最強の疲労回復法(2)
「 しっかりと眠る 」
2つ目は睡眠をしっかり取ることです。夜遅くまでスマホやPCで何らかしらの作業を続けるとスイッチの切替ができなくなり、頭が冴えて眠れなくなります。
ですので、ボッ~と過ごすことが質の高い睡眠につなげるうえで非常に大切なんです。寝ること以上に優れたエネルギー回復法は恐らく存在しないのではないでしょうか?。
『 寝て心と体をリフレッシュ! 』
人によっては短時間睡眠が良いとする人もいますが、こういったタイプの人はエンターテイメントの世界に多く、常に活動的に動いているように見受けられますが、実際に常に仕事で忙しい状態を維持しています。
1年365日24時間オンの状態が続いている人にとってはいいかもしれません。しかし、一般の人たちにそれはあまりにも酷過ぎますよね。疲れているときはとにかく眠ることが大事です。
普段からそうしたクセをつけておけば、休日に寝貯めする必要がなくなりますので、もっと別な形でリフレッシュできるでしょう。
最強の疲労回復法(3)
「 人に会いすぎない! 」
3つ目は人と会いすぎないことです。意外に思われるかもしれませんが、どんなに親密な関係にある人であっても、人と会うと大なり小なり緊張しているものなんです。
ただ当人同士は楽しい時間を過ごしているので気がつかないだけなんです。楽しい時間を過ごしていても緊張してしまうものです。ですので、毎日家族以外の人と会っていると疲れてくるんです。
人と会わない時間をあえて設けることも大切なんです。一人で過ごすことも時には大切というと「ぼっち」と思われるのが嫌で無理して人に会う人がいますが、リア充である自分をアピールするために必死に苦しんでいます。
『 無理をしない(しすぎない) 』
こういったタイプの方は、まずいつでも時間がありません。常に忙しく過ごしてます。まるで自分はいつでも明るく元気でなければならないんだと思い込んでいるかのようです。
こうした人を良くFacebookなどのSNSでよく見かけます。とにかく更新頻度が凄まじく、早朝からコメントを入れたり、いいね!を押したりで大変です。こうしたSNSの利用も自分なりのルールを設けないと時間が取られて苦しくなります。

最強の疲労回復法(4)
「 適度な運動が大切! 」
4つ目は運動です。「疲れているのに運動って?」、「さっきハードな運動はダメだといったじゃないかと怒られそうですが、ここで大切なのは適度な汗を流す運動です。
軽めのジョギングやウォーキング、ストレッチなどの有酸素運動です。昼間のストレスで緊張した身体をほぐしてやることが非常に大切なことなんです。
『 有酸素運動がおすすめな理由とは!? 』
なぜなら、まずこうした有酸素運動を行うと成長ホルモンが自然と分泌されます。成長ホルモンは身体の回復を促進する物質なので、心と体の疲労回復に必要なものです。
疲れているときに時間をかけて軽めの運動をすることにより、成長ホルモンが分泌されて心と身体の疲れを回復させることが無理なくできるので、かなり画期的な様子です。
最強の疲労回復法(5)
「 楽しいことをする 」
5つ目は楽しいことをすることです。これは趣味というか、自分が心から楽しいと思えることを節度をもってやることです。休みの日に朝から晩までやるのはオススメできません。苦しくならない程度に時間を決めてやるといいでしょう。
今申し上げた5つのことをバランスよく行うと効率よくエネルギーを充電できます。心のエネルギーが減っているときに無理して活動してしまうとエネルギーがゼロになってしまいます。つまりうつ病のような状態になってしまいますので、注意が必要です。
寝過ぎもだめですし、運動し過ぎもだめです。バランスが大切になります。心のエネルギーが減ってきているときに上手く充電することができれば、うつ病などのメンタルの病気にもならないですみます。心と身体の健康を保つことが大切です!
【出典】 精神科医:樺沢紫苑先生のチャンネル
「 心の充電方法を教えます! 」