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■じんましんとは?


じんましんとは、ある日突然激しいかゆみを伴い、皮膚が蚊に刺されたように赤くなり、腫れ盛り上がる病気で、急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹に分かれます。


急性蕁麻疹は概ね1週間位で治り、慢性蕁麻疹は1ヶ月~数年以上に渡って繰り返します。


地図ような不規則な形や米粒くらいの円形の大きさなどいろいろな形状になります。


数時間ぐらいで消えて、また違う場所に出現することが多く、体にできる部位も一定ではありません。通常は二十四時間以内に発疹は治まります。


発疹が4週以上にわたって繰り返し続く場合は慢性じんましんと呼ばれています。


皮膚の真皮にある肥満細胞がヒスタミンという物質を作り出し、痒みとともに毛細血管が拡張して、血管の透過性が高まり、皮膚の浮腫を起こさせ、皮膚を盛り上がらせます。


5人に1人が一生に一度は経験することのある頻度の高い病気です。



出典:「新宿駅前クリニック 内科」












■じんましんの原因とは?


じんましんの原因は、食べ物、ほこり、精神的なストレス、日光、圧迫摩擦などの物理的刺激、薬、ウイルスや細菌による感染症など様々なものがあります。


薬や食べ物が原因となる場合はアレルギー性の場合が多いです。


再度原因の薬や食べ物を摂取すると、繰り返し症状が出現します。


しかし、それ以外の場合はじんましんが出る仕組みははっきりと分かっていません。


最近になり、マスト細胞に作用してヒスタミンを分泌させる自己抗体が原因である場合も分かってきましたが、慢性じんましんの約80%は原因不明と言われています。





■じんましんの症状とは?


じんましんはある日突然発症するケースが多く、その大半は強いかゆみとともに体の部位に赤みがかったミミズ腫れのような発疹が急に出現するのが特徴です。


かゆみが強いために掻くと蚊に刺されたようにひっかいた部位がミミズ腫れのように腫れることもありますが、かゆみがそれで治まることはありません。かえって悪化します。


じんましんの症状には焼けるような熱さやチクチクとしたりすることもありますが、じんましんの症状が悪化すると、痛みを感じるようなこともあります。


どうしようもないくらい強い痒みを感じることが多いのですが、実は存在感がありながら痒みをあまり感じないこともあり、一目でじんましんになったと判断するのは困難です。


症状は通常二十四時間以内にはあとを残さないできれいに治ってしまいます。


数日間は新しい発疹が続くことがあり、慢性化することもあります。


一般に言われるほど肝臓など内蔵以上の頻度は高くありません。





■じんましんの検査と治療について


じんましんは、原因が不明なことが多いですが、内蔵の異常が原因でないか調べるため、血液検査を行うこともあります。なお皮膚をこすると傍心が誘発されます。


症状と特徴的な皮膚の状態から診断します。


一時的なもので、跡を残さず消えることが診断のポイントです。


じんましんの治療法は薬物療法が中心になります。原因を確定することが難しいのですが、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬がじんましんの主な治療法となっています。


症状が出なくなるまで内服を続けてもらい、自然に治るのを待ちます。


抗ヒスタミン薬はじんましんの原因物質である「ヒスタミン」を出しにくくし、出てきた
ヒスタミンを血管に行き届かないように抑制する働きがある薬です。


また症状が強い場合は、ステロイド薬を飲むこともあります。そして慢性蕁麻疹患者さんの中には一般的に胃薬として使われている薬が有効なこともあります。


急性じんましんであれば、症状にもよりますが、3~4日程度で消えますが、慢性蕁麻疹であれば治るまで最悪の場合半年以上かかってしまうこともあります。


辛い物を食べたり、アルコールの飲みすぎは皮膚の血行を良くしてかゆみが強くなるため、できるだけ控えた方がよいでしょう。やはり一朝一夕というわけには行きません。