
■肝臓を取り巻く現状とは?
今回は、肝臓がんの原因と症状、そして早期発見するための方法について解説しています。今現在、肝臓がんの罹患者数は4万7000人程度と推定されています。
肝臓がんの原因は、90%が「肝炎ウイルス感染」と言われています。
肝臓という臓器は食べ物から吸収された栄養物を取り込み、体に必要なものを合成したり、反対に人体にとって有害なものを解毒したりする優れた働きがあります。
肝臓がんの大部分は慢性の肝臓の病気から起こり、その大部分はウイルスによって生じておりますので、できるだけ早期にウイルスを発見することが大切です。
そうすることで肝臓がんの発症を予防したり、肝臓がんを早期に発見することができます。初期にはほとんど自覚症状がないため、定期的に検診を受けることが必要です。
出典:「健康ぷらざ」
■肝臓がんの原因とは?
肝臓がんは、B型肝炎やC型肝炎などのうウイルス感染が主な原因です。
B型、C型肝炎は血液を介して感染します。
例えばB型肝炎の場合、感染に気づいていない母親から子供に感染することがあります。C型肝炎は注射器の使い回しや刺青、肝炎ウイルスを含んだ輸血等で感染します。
B型、C型肝炎ウイルスに感染した場合、それをそのまま治療しなければ慢性肝炎になり、やがて「肝硬変」になります。そして、最終的に「がん」が発生します。
症状はほとんどないことが多く、気づきにくい病気です。
軽い慢性肝炎のときには年間1.5%程度の方が肝臓がんになりますが、慢性肝炎が進行して「肝硬変」になりますと、年間8%の方が肝臓がんになります。
つまり、10年経つと8割の方が肝臓がんになってしまいます。
■最新の肝臓がんの検査とは?
肝臓がん検診は、まずB型、C型肝炎ウイルスに感染していないかを調べることが大切です。ウイルス感染を早期発見すれば薬による治療で肝臓がんの発症を防ぐ可能性が高まります。
肝がんの発見のための検査には、まず腫瘍マーカーの検査を行います。
腫瘍マーカーの検査にはAFP、PIVKA-Ⅱがあります。それと同時に画像診断を行います。画像診断には「超音波検査」、「CT検査」、「MRI検査」などがあります。
それらを組み合わせることによって肝がんの診断を行います。肝炎ウイルス持ってる方は定期的に検査を行うことによって早期に肝がんの診断が可能となります。
肝硬変の方は三ヵ月ごとに検査が必要ですし、「慢性肝炎」の方は四ヶ月から六ヵ月ごと、肝機能の異常のないウイルスを持ってる方は六ヵ月ごとに検査をする必要があります。
■最新の肝臓がんの治療とは?
肝臓がんの治療として代表的なものに外科手術があります。
これは「肝臓がん」を取ってしまう治療であります。
その他、アルコールを直接肝臓がんの中に入れて、肝臓がんを治療する、PEIT(経皮的エタノール注入療法)って言うんですけども、そういった治療があります。
また、肝臓がんの中心に熱を加え、肝臓がんを焼き切ってしまう「ラジオ波療法」という治療もあります。少ない治療回数で高い効果を実現することができるのが魅力です。
そして、病気によってはカテーテルを用い、肝臓の動脈を詰める「冠動脈塞栓術」という治療法もりますので、肝臓がんの治療は他のガンと比べてもかなり進化しています。
■肝臓がんの検診について
費用相場としては、内視鏡検査で15,000円から20,000円、一方X線検査は、10,000円から15,000円で、MRI検査は20,000円前後です。
肝臓がんを早期発見するためには、まずウイルス検査を行って、B型、C型肝炎ウイルスがないか検査する必要があります。ウイルス検査は血液検査だけとなっています。
ですので、すぐに終わります。40歳以上であれば無料で受けられるところが多いです。
B型肝炎やC型肝炎のウイルスを持って方は、治療及び診断が可能となってきましたので、皆さん、C型肝炎やB型肝炎のウィルス検査を受けるようにいたしましょう。