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■ 痛風とは?
痛風とは、足の親指の付け根などの関節に炎症を起こして、強い痛みをともなう病気で、血液中の尿酸値が高いと関節に尿酸の結晶がたまり、突然強い炎症を起こします。
発作的な痛みの症状が起こるため、「痛風発作」と呼ばれています。
痛風発作が続くと足首や膝の関節までも傷みはじめ、発作の間隔が次第に短くなり、関節を破壊します。
痛風は、30代、40代男性での発症が多く、女性は痛風全体の1%から2%くらいの割合で男性に圧倒的に多い病気で、痛風の患者数は87万人とされています。
厚労省の調べによりますと痛風は予備軍を含めると既に500万人に達しています。
痛風は、糖尿病、尿路結石、虚血性心疾患といった合併症を発症するリスクが高いので、早期発見して、長期的に治療に取り組むことが求められます。
痛風は生活習慣病の一種!
痛風に悪い食べ物を控えて
痛風に良い食べ物を食べよう!

■ 痛風の原因とは?
痛風の原因は、血液中の「尿酸値」が上がるために起こります。
プリン体という食べ物に含まれる物質を多く取ると、血液中の尿酸値が上がります。痛風発作の原因は、尿酸の結晶に対して白血球が反応して炎症を起こすためです。
■ 痛風に悪い食べ物ランキング
1日のプリン体摂取量を400mg程度にするよう推奨されているので、痛風を予防するためにも尿酸の少ない食材を選ぶ必要があります。
ちなみに痛風に悪い尿酸の高い食べ物は以下のとおりとなっています。
■ 痛風に良い食べ物ランキング
プリン体が少なく、痛風に良い食べ物は以下のとおりです。
■ 痛風の症状とは?
血液中の尿酸値が高い状態が続いても、気がつかないうちに尿酸の結晶が関節に貯まり、特に症状はありません。このため痛風は早期発見が容易ではありません。
ただし発作毎にチクチクする、熱っぽい、圧迫感などの前兆症状を自覚することもあり、突然起こるので、パニックに陥るケースが少なくありあません。
また、運動、ストレス、プリン体の多量摂取などをきっかけに、急に関節に強い痛みが起こり、関節が赤く腫れます。発作は24時間以内に痛みのピークを迎えます。
そして、3日から4日後は徐々に改善し、自然におさまります。
放置すると発作を繰り返し、発作の間隔が次第に短くなります。
基本的に痛風発作の起きやすい部位は、足の親指の関節や足首の関節ですが、それ以外の関節でも炎症が起こることが多々ありますので、十分注意が必要です。
■ 痛風の検査とは?
血液検査で血液中の尿酸値が7mg/dl以上かどうか調べます。
痛風発作中の炎症が強いときには「尿酸値」がやや下がる傾向にありますので、炎症がある程度治まってから検査しないとわからないことも少なくありません。
炎症の程度や腎臓の障害の有無なども血液検査で調べます。
もし安定していたら、通常は3ヶ月に1度血液検査をします。
高尿酸血症の原因が酸性過剰なのか、あるいは排泄低下なのかを調べます。
そのために、尿中の「尿酸排泄量」を知らべることもあります。
■ 痛風の診断とは?
痛風診断は痛風の発作中の関節の中に尿酸の結晶があることを証明することで確定しますが、痛風の症状は特徴的なので通常は症状や経過で診断します。
■ 痛風の治療法とは?
痛風の治療法は、薬物療法が中心になります。
痛風は状態により、前兆時、発作時、完結期に分けられ、治療法が異なります。
■ 痛風の症状がおさまったからといって安心できない!
通常は一週間前後で痛みは治まってきますが、しばらくすると症状が全くなくなります。
半年から1年ぐらい経つと同じような発作を繰り返すことがよくあります。
痛風の薬を飲み始めても、きちんと医師の指示に従って食事療法、運動療法を行うと、薬を飲まなくても、尿酸値が正常になり、薬の服用をやめることもあります。
■ 痛風を予防するために日常生活での注意点とは?
痛風は生活習慣病の一種なので、痛風を予防するには以下の点に注意して生活習慣を見直す必要があります。
▼ 注意点(1)食事(プリン体の制限)
プリン体は様々な食事に含まれているので、食事全体の量を減らすことが必要です。
特にイワシ、エビ、かつお節、しらこ、レバーなどにはプリン体が多く含まれていますので、沢山食べ過ぎないことです。
▼ 注意点(2)アルコールの制限
ビールや発泡酒には非常に多くのプリン体が組まれています。
日本酒やワインにはビールの10分の1くらいになり、さらにウイスキーや焼酎などでは非常にプリン体の量が少なくなります。
▼ 注意点(3)水分摂取
尿酸は腎臓から尿の中に排泄されます。
水分を十分にとり、尿の量が多くなれば、尿酸も尿中より多く排出されます。
▼ 注意点(4)軽い運動
ウォーキング、早足での散歩、水泳などの有酸素運動は尿酸値を上げずに無理なく続けることです。
激しい運動や脱水を起こす運動は、尿酸値をあげて痛風発作を誘発することがあります。
炎症を起こしている時には、運動は控えておいた方がよいでしょう。
【画像】 Pinterest
【出典】「新宿駅前クリニック 内科」
■ 痛風の原因や症状にかんするまとめ
症状が無くなると薬の内服を中断したり、飲んだり飲まなかったりする方が多いです。
そうすると必然的に尿酸値が高い状態が続くこととなり、極端に尿酸値が上がったり、下がったりといった具合に変動するので痛風発作が起こりやすくなります。
定期的に検査をして、薬を内服して尿酸値をコントロールする必要があります。