
■ 慢性腎臓病(CKD)とは!?
今回のテーマは、「CKD=慢性腎臓病について」です。
ちなみにCKDとはChronic Kidney Diseaseの略称です。
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下する、もしくは、たんぱく尿や血尿が出るといった腎臓の働きが悪化した状態が一定期間を超えて続くことを言います。
■ 慢性腎臓病(CKD)の患者数は1330万人超!
ちなみに日本では慢性腎臓病(CKD)がシニア世代を中心に急速には広がっています。
事実日本では、すでに1割超(およそ8人に1、その数約1330万人)の人たちが慢性腎臓病を患っているとされています。
また、人工透析を受けている患者さんも、すでに26万人を超えていて、毎年1万人ずつ増え続けている状態です。
このため慢性腎臓病(CKD)は、新しい「国民病」といわれるくらい誰もがなり得る病気なので、もはや他人ごとでは済まされません。
ですので、中高年と呼ばれる年代に達したら慢性腎臓病(CKD)を予防するためにも、定期的に検査を受ける必要があります。
■ 慢性腎臓病(CKD)は怖い?
驚くかもしれませんが、慢性腎臓病(CKD)に患者数は、約1330万人です。
成人だけにしぼって考えた場合、なんと8人に1人が慢性腎臓病(CKD)なんです。
と、いきなり言われても信じられませんよね。しかし、これが現実なんです。
ちなみにCKDの主な症状についてですが、まず老廃物が溜まりやすくなります。

以下のような症状は「腎不全」のサインの可能性があります。
■ なぜ多くの人が腎臓病を放置してしまうのか?
CKDが進むと人工透析や腎臓移植をしないと生命が維持できない状態になってしまいます。
しかし、初期の段階では主だった症状が出にくいので、放置してしまう危険性が高いんです。
動画内で「透析患者」の数がグラフで表示されているのですが、凄まじい勢いでこの30年間で増えています。

■ 慢性腎臓病(CKD)は合併症リスクが高い!
CKDは合併症リスクが非常に高いので、より警戒しなければなりません。
きちんと治療しないと脳梗塞や心筋梗塞を発症してしまう危険性が高いんです。
ちなみ慢性腎臓病(CKD)の定義は以下の通りとなります。
(1)たんぱく尿など、腎臓の障害がある
(2)糸珠体ろ過量(GFR)が60未満に低下している
慢性腎臓病(CKD)CKDは(1)か(2)のいずれか、または、両方が3ヵ月以上持続した状態です。

■ 慢性腎臓病(CKD)のサインとは?
繰り返しになりますが慢性腎臓病(CKD)は、初期症状がほとんどありません。
下図にあるとおり「貧血」、「疲労感」、「むくみ」、「息切れ」といった症状が現れたときには、慢性腎臓病(CKD)がかなり進行している可能性があります。

■ 慢性腎臓病(CKD)の原因とは?!
慢性腎臓病(CKD)の原因についてですが、まず塩分や糖分を摂り過ぎがあげられます。
味覚が麻痺されている方は要注意です。減塩すると味が薄すぎて満足できません。
このため食事毎にストレスを感じます。
また、喫煙や運動不足などによる偏りすぎた生活習慣によるものです。
つまり高血圧、糖尿病、脂質異常、喫煙、肥満といった「生活習慣病」によって引き起こされてしまうのです。
このため、慢性腎臓病(CKD)を治療するにあたり、取り組まなければならないのが生活習慣を改善することです。
そして、「食事療法」です。

■ 慢性腎臓病(CKD)の治療とは?!
慢性腎臓病(CKD)の治療として、生活習慣を改善する項目は以下の通りです。
(1)減塩
(2)野菜や果物を中心としたバランスの良い食事
(3)減量
(4)適度な運動(30分以上を目標)
(5)節酒・禁酒
(6)禁煙

上図にありますとおりタンパク質の摂取を大幅に減らす必要がありますので、慣れるまで食事は本当に味気ないものとなります。
また、すでに高血圧や糖尿病を患っている方は薬物療法が必要になります。
しかも、かなり厳格に管理しないと、慢性腎臓病(CKD)の症状が進んでしまいますので、治療を受けるにあたって相当の覚悟が必要となります。
ですので、慢性腎臓病(CKD)にならないためには、まず生活習慣を徹底して改善しなければなりません。
また、定期的に検査を受ける必要があります。
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【画像】 wikiHow
【動画】 wikiHow
『えっ!知らんまにCKD!?
~慢性腎臓病の予防・早期発見のために~』
■ 慢性腎臓病(CKD)に関するまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
私も一時期寝ても疲れがとれない時期があったのですが、原因は腎臓の働きが低下していたためでした。
それ以来食事を改善し、腎臓をマッサージすることで徐々に疲れにくくなりました。
それほど腎臓は大事な臓器なんですね。今回ご紹介させていただいたことに注意して、ご自身の健康管理に役立てていただければ幸いです。