
■今回のテーマは「モヤモヤ病」
今回は「モヤモヤ病」がテーマです。
先に下にある吉田たかよし先生の動画を
ご覧いただくと分かりやすいと思います。
モヤモヤ病は、シンガーソングライターの
徳永英明さんが以前この病気を発症し、
大きな話題となりました。
このモヤモヤ病は、アジア系、特に日本人
に多い病気とされています。
このため、日本人の研究者が考案した名前
が国際的な正式名称として採用れました。
■モヤモヤ病とは?
モヤモヤ病は俗名ではなく、正式名称で、
英語ではMoya moya diseaseといいます。
モヤモヤ病と命名されるまでは、
ウイルス動脈輪閉塞症と
呼ばれていました。
モヤモヤ病は、残念ながら依然として
決定打となる原因が解明されていません。
徳永英明さんが以前モヤモヤ病を発症した
さいには、しばらく音楽活動を中止せざる
えない状況に追い込まれました。
モヤモヤ病は脳に通じる内頚動脈が脳の
直前で寸断されてしまいます。

そのため脳内の細い血管が「モヤモヤ」
といった具合に広がっているため、
モヤモヤ病と命名されました。
一番発症しやすい年代は5歳前後です。
その次が30代から40代に多く、
脳梗塞に近い症状を引き起こす
ケースが多いのです。
しかし、具体的な治療法がありません。
このため特定疾患に指定されています。
■モヤモヤ病の症状と治療
主な症状は息を吐く動作が活発化し、
無意識のうちに過呼吸となって、
血液中の二酸化炭素の濃度が低下します。
そうすると血管が収縮します。
元々バイバスとしての機能をはたすための
血管がモヤモヤ病を発症してしまったこと
によって、その機能を果たせなくなります。
その結果、血管収縮、失神、脱力発作
といった症状を引き起こします。
この症状が進行すると、脳梗塞や脳出血を
引き起こすリスクが高まります。
モヤモヤ病は、MRIなどで診断できますが、
決定打となる治療法がありません。
血行再建術という手術を行なうことにより、
脳への血流を増やすことができます。
これにより脳梗塞を防ぎ、もやもや血管を
減少させて脳出血を防ぐことが可能です。