
■ 肺がんは癌による死亡原因の第1位
日本人の死亡原因のトップは「がん」です。しかも長い間「胃がん」が断トツだったんですが、1990年代に入ってから肺がんが急増し、今現在もずっと1位(男性の死亡原因の第1位、女性は第2位)をキープしています。
そして、年間約6万5000人もの方が肺がんで亡くなっています。ちなみに肺がんは、肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞ががん化したものです。以下の4つの種類で構成されています。

(1)腺がん
(2)扁平上皮がん
(3)大細胞がん
(4)小細胞がん
この中でも最も大きな割合をしてみるのが腺がんで、全体の約50%を占めています。

■ 肺がんの原因とは?
腺癌は肺の末梢部分にできます。肺がんのなかでも女性が発症しやすいガンです。女性が肺がんを発症した場合、約70%が腺癌とされているほど大きな割合を占めてます。
その次に多いのが「扁平上皮がん」で、全体の約30%を占めています。扁平上皮がんは、肺門部=肺の入り口付近にできるのが特徴です。
肺がんの原因として世間一般に広く知られているのが「喫煙」ですが、実際にタバコを吸うことで肺ガンを発症しやすいのは、この扁平上皮ガンなんです。

■ タバコを吸わないのに肺がんになってしまう原因とは?
一方、腺癌とタバコとの因果関係に関してはいまだに解明されていません。ですので、たばこを吸っていなくても、この腺癌を発症する可能性があります。女性の場合は、女性ホルモンが影響して腺癌を発症しやすいとされています。
肺の中には肺を守るために必要な分泌液を作り出す腺細胞があります。本来であれば、この腺細胞に肺に入ったウイルスをやっつけてくれる働きがあります。
なぜ肺がんの症状を見逃してしまうのか?

■ ストレスによる免疫力低下が問題
ストレスの多い現代社会において、ウイスルや科学物質、細菌などを活性酸素を使って消化をしてくれる非常に優れた働きをしてくれるのが、「マクロファージ」です。
しかし、あまりにも大きなストレスを抱え込んでいると、マクロファージが暴走します。本来はウイルスや細菌をやっつけるための活性酸素が腺細胞に悪い影響をおよぼします。
しかもストレスによって免疫機能も低下しているので、肺がんだけではなく、様々な病気を発症するリスクが潜んでいます。これがタバコ以外で肺の中でがん細胞を増殖してしまう大きな原因となっています。

■ 肺がんの症状を示す7つのサインとは?
肺がんは、ガンの死亡原因のトップにありますので、実質日本人の死亡原因のトップです。
繰り返しになりますが、厚生労働省から発表されるデータによりますと2010年の時点で6万5000人以上の人たちが肺がんによって亡くなっており、なんと10年で3割以上も増えています。
しかし、喫煙率は男女ともに減っていますので、いかにストレスなどの環境因子によって肺がんを発症させてしまう影響が大きくなっているかお分かりいただけるかと思います。
肺がんの主な症状には、以下のとおりとなっています。

(1)せき
(2)息切れ
(3)息苦しさ
(4)呼吸困難
(5)体重減少
(6)痰
(7)胸の痛み
『 肺がんは早期発見が難しい! 』
肺がんは、早期の段階では症状が出にくいので、早期発見が難しいガンの一つです。仮に症状がでたとしても大抵の場合、軽い風邪と勘違いしてしまうケースが多いので、医療機関を受診することもなく、時間の経過とともにガンの進行を進めてしまいます。
あまりにも咳などの症状が長く続く場合は、医療機関を受診しましょう。

■肺がんの予防と治療について
肺がん健診の大半はレントゲン健診によるものですが、残念ながら診断率は決して高くありません。自己負担が増えますが、「MRI健診」を受けられることをおすすめします。
肺がんの治療方法は以下の三つです。
(1)外科療法(手術)
(2)放射線療法
(3)薬物療法

『 副作用や合併症のリスクが高い! 』
これらの治療法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、副作用や合併症のリスクが高いとされているので、なおさらのこと早期発見が肺がん治療のカギとなります。
もし肺がん治療を行っているのであれば、ご自身が受けられている治療にはどういった副作用が起こる可能性があるのかをしっかり理解する必要があります。
もしも気になる症状がすでに顕在化しているのであれば、呼吸器外科の専門医の先生に相談して下さい。
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