
■ 口唇(こうしん)ヘルペスとは?
口唇(こうしん)ヘルペスは、唇や口のまわりに小さな水ぶくれができる病気で、意外にも日本人に多い(特に女性)病気の一つでして、10人に1人は、発症しているとされています。
これはあくまでも口唇ヘルペスの症状が出ている人だけの数字です。口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスのウイルス感染によるものなので、症状として現れてなくても、実際に感染している人はもっといると推測されています。

『 なぜ多くの人が口唇ヘルペスを放置してしまうのか? 』
口唇ヘルペスは、患った経験のある方にしか分らない不快(かゆみなど)な症状に悩まされます。しかし、多くの方々が口唇ヘルペスとは思わず、もっと軽い病気と勘違いしてしまうため、治療を先延ばししてしまいます。
口唇ヘルペスは、再発させないためにも、できるだけ早く治療をスタートさせて、口唇ヘルペスの症状を抑えることが肝心です。そのためにも口唇ヘルペスに関する正しい知識がとうしても必要になります。

■ 口唇ヘルペスの原因とは?
口唇ヘルペスの原因は、「単純ヘルペスウイルス」に感染したためです。日本人の約半数以上の方が単純ヘルペスに感染しているとされています。20代、30代の方で約半数以上、60歳を過ぎるとさらに感染者は多いです。
単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると「三叉神経節」の奥深くに潜んだままでいます。感染していても、ただ単に潜伏している状態であれば病気は発症しません。
極度のストレスや疲労はウイルス側からすると生命の危機と捉えるため、唇まで降りてきて他人に感染しようとします。これが口唇ヘルペスが発症するまでの経緯です。また、乳幼児の場合は感染すると重症化するリスクが高いので要注意です。

■ ウイルスの感染経緯とは?
単純ヘルペスウイルスは接触感染によってうつるので、感染しやすいウイルスの一つです。水ぶくれの中は大量のウイルスが増殖しているので、以下の行為で感染します。
(1)患部に触る
(2)発症している人が使った食器など
(3)患部にキスをして唾など液から

『 口唇ヘルペスの重症化を防ぐには?』
皮膚が健康な状態であっても感染する可能性があるので要注意です。また皮膚に傷や湿疹があったり、免疫力が落ちているときに接触すると感染リスクは一気に上がります。
基本的に感染するのは口唇ヘルペスの症状が出ているときのみで、単純ヘルペスウイルスが三叉神経節に大人しく潜んでいる状態であれば感染することはまずありません
幼少期に感染した場合は、ウイルスに対する抗体が自然と出来るので、仮に大人になって再発しても軽症で済みますが、大人になって初感染すると重症化するリスクが高いです。

■ 口唇ヘルペスの症状とは?
大人になってからはじめて感染すると重症化する可能性が高いので注意が必要です。
近年では、衛生状態が飛躍的に改善したため、若い人の感染率が大きく減少しています。ちなみに10代の「抗体保有率」は6人に1人程度にまで改善されています。ちなみに口唇ヘルペスの主な症状は以下の通りとなります。
(1)皮膚がひりひり(チクチク)する
(2)皮膚が赤く腫れあがる
(3)腫れあがった上に水ぶくれができる
(4)1週間程度でかさぶたになり、自然に治る

■ 口唇ヘルペスの治療とは?
口唇ヘルペスの治療法は薬物療法によるものです。主に抗ウイルス薬というお薬を服用するのですが、抗ウイルス薬には外用薬と内服薬、点滴の3種類あります。
基本的に口唇ヘルペスは発症しても、1~2週間で治るため、医療機関を受診する方は少ないのが現状なのですが、再発を頻繁に繰り返してしまうリスクがあります。
そうなると水ぶくれの跡がずっと残ってしまう場合もあるので、再発を抑えるためにも、自己治療ではなく、医療機関を受診されることをおすすめします。
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