
■今回のテーマは「メラノーマ」
今回は、ホクロのようにみえて実は怖い
病気とされる「メラノーマ」について
解説させていただきました。
吉田たかよし先生のYoutube動画を
ご覧頂くとより理解しやすいと思います。
メラノーマは、皮膚がんの一種でして、
依然として認知度は低いです。
しかし、皮膚がんの死亡率の半数を占める
くらい死亡率の高い病気です。
しかも、治療が非常に難しいので、
早期発見以外に助かる道はありません。
■メラノーマとは?
メラノーマの正式名称はマリグナント・メラノーマ(malignant melanoma)です。
ちなみに日本語で悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)といいます。
この名称だけ聞くと南米のサッカー選手にいそうな名前ですが、本当に恐ろしい「がん」
なんです。なぜ怖いのかと言いえば、治療そのものが非常に難しいからです。
ホクロを除去する感覚でメラノーマを除去すればば完治するというわけにはいきません。
また、抗癌剤治療と放射線治療が他のガンを治療するような効果が期待できません。
このためメラノーマの治療は本当に骨が折れますので、早期発見がなにより重要です。
吉田たかよし先生も動画内でおっしゃっているとおり、メラノーマの大きさが7mmを越え
るくらいにまで成長してしまうと、かなり危険な状態に落ちっている目安となります。
■メラノーマの原因とは?
メラノーマの原因について、現段階では残念ながら決定打となる原因は解明されてません。
長期間にわたる紫外線の蓄積から「メラニン細胞」が、悪性化するといわれてますす。
ホクロとメラノーマを見分けるポイントですが、メラノーマは普通のほくろと比べて境界
が非常に曖昧で、色にムラがありますが、自己診断するのは非常に危険です。
我々日本人に多いのが、手のひらと足の裏です。ここにメラノーマができやすいです。
ですので、手のひらにホクロのような物ができたからといって、「運がよくなる!」と、
喜ばないでください。メラノーマの可能性が高いので、まず医療機関を受診しましょう。
ちなみにメラノーマは以下の4つの種類によって構成されています。
■末端黒子型黒色腫
■悪性黒子型黒色腫
■表在拡大型黒色腫
■結節型黒色腫
このうち我々日本人にもっとも多いとされるのが、「末端黒子型黒色腫」です。
とくに40歳代から50歳代が発症しやすいとされています。
■メラノーマの症状とは?
末端黒子型黒色腫は、成長するスピードが非常に早く、色がどんどん濃くなりますので、
素人目にはホクロと見分けるのが非常に難しいとされています。
繰り返しになりますが、なぜメラノーマが恐ろしいのかといえば、メラノーマは他のガン
と比べても全身にがん細胞が転移しやすいうえに、転移するスピードも早いです。
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三つで構成されていまして、メラノーマは表皮に
出来るので、単純に考えて、この部分だけ削り落とせば問題無いように思えます。
しかし、表皮のすぐ下には血管やリンパ管が通っているんです。
ですので、メラノーマが表皮で広がっていくと同時に奥深く浸透していきます。
リンパ管や血管まで達すると瞬く間に全身に転移してしまうのです。
メラノーマは普通のホクロと異なり成長(拡大)するスピードが異常に早いです。また、
大きさが7mmを越えるあたりで、転移するリスクが一気に高まりますので要注意です。
■メラノーマの検査・治療について
メラノーマは、他のがんよりも治療が簡単そうですが、実はその逆で非常に難しいです。
まず抗癌剤が他のがんの治療と比べて非常に効きにくいとされています。
また、メラノーマが他の臓器に転移してしまった場合、抗癌剤治療も放射線治療も効果は
期待できません。現時点でメラノーマの治療で唯一期待されているのが免疫療法です。
ですので、メラノーマは早期発見する以外助かる見込みがないので、40歳をすぎたら
日本人にできやすい足の裏、手のひらは毎日入浴時に身体を洗いながら確認して下さい。
ちょっと意識するだけで全然違いますし、もしも足の裏にホクロができたらメラノーマを
疑ってもいいくらいです。速やかに皮膚科を受診して検査を受けて下さい。
メラノーマか普通のホクロかを診断するダーモスコープ検査は、保険が適用されますので、
自己負担額は1000円程度で受けることができますので、是非受けて下さい。
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ダーモスコープ検査を行っている地域内の医療機関の情報が抽出されます。
ここから最寄りの医療機関を選んで受診しましょう。