
■ 今回のテーマは「身体の不調改善」
今回は、著書「体の不調は1日50秒の筋トレですべて解決できる
新型コロナウイルスの感染拡大が依然として続いていますが、外出自粛規制が緩和されてから、肩こり、首こり、腰痛、頭痛、不眠、慢性疲労、倦怠感、めまいなど、身体の不調に悩まされている方が増えているようです。
著者の福元翔太先生曰く、長期間にわたって運動不足が続いたことで、筋肉量が今まで体験したことがないくらい減ってしまったため、様々な体調不良を引き起こしてしまった可能性が高いのだとか。
最近は運動不足にプラスして、中高年の方の間でもスマホやパソコンを長時間にわたって利用される方が増えていて、これがさらに心と体に悪い影響を及ぼしています。
■ 他人ごとじゃない深刻化する体調不良
長期間にわたって、運動不足が続いて筋肉量が低下し続けると以下のような体調不良を引き起こす可能性があります。
筋肉量が減って姿勢が悪化すると肋骨が歪みます。肋骨が歪んでしまうと肺が十分に拡張しないので、横隔膜のはたらきが低下します。
その結果、呼吸が浅くなり、身体の司令塔的役割がある自律神経が乱れ、上述したような体調不良を引き起こします。ですので、歪んでしまった体をリセットして元の状態に戻すために筋肉量を増やす必要があります。
■ 体力の衰えは運動不足が原因!?
あなたは最近体力の衰えを感じたことがありますか?。体力の衰え=加齢と考える向きが強いですが、福元さんいわく、体力の低下は筋力の低下が大きな原因なんだそうです。
体力は「筋力」、「筋力の柔軟性」、「心肺持久力」の三つの要素によって構成されていて、筋トレや運動不足によって筋肉が使われないと当然のことながら筋肉はみるみる衰えてしまいます。
筋肉が衰えてしまうと体力が低下するだけでなく、全身の「血流」も悪化し、「免疫力」や「代謝」が低下しますので、様々な体調不良や病気を引き起こす原因となります。
また、体質的に太りやすくなってしまうので、筋肉が衰えると美容と健康の両方の面で大きなマイナスとなります。
■ 寝たきり人口が急速に増えている!
ちなみに一日何もしないで過ごしてしまうと、3.5%も筋肉が萎縮し、筋肉量が減ってしまいます。筋肉量が減って筋肉の柔軟性が失われてしまうと運動するのが億劫になり、さらに筋肉量が減ってしまうという悪循環に陥ります。
その結果、心肺持久力まで低下してしまい、こうした悪循環を放置したまま過ごしてしまうと、ロコモティブ症候群やサルコペニアなどの症状を招くこととなり、最悪の場合「寝たきり」になってしまう可能性すらあるのだとか。
「そんな運動不足くらいで大げさな」と思われるかもしれませんが、 寝たきり人口は急速に増えています。ちなみに寝たきりの方の調査を開始した1993年の 寝たきり人口は90万人でした。
そして、2010年には約倍の170万人に達し、2025年には230万人に達する見込みです。
■ ちょっとキツイくらいの運動が一番効果的!
福元さんいわく、筋肉量が急激に減るのが男女ともに55歳なので、50代こそ筋トレをやるべきなんです。
筋トレ=ジムでのハードなトレーニングをイメージされる方も多いかと思いますが、そこまでハードな筋トレは必要ありません。
「ちょっときつい」、「話しながら出来る」くらいの筋トレ、運動のほうが心肺持久力を効率よく高めることができますし、習慣化するのも難しくありません。最後に福元さんが推奨する自宅で簡単にできる筋トレをご紹介させていただきます。
■ 1日50秒で全身を鍛える!『ホバー』で体の不調を改善
1日50秒で全身を鍛える!『ホバー』
全身の筋肉を刺激する「ホバー」を1セット10秒を1日5セット行います。寝転がれる場所を確保していただければ、どこでもできる簡単エクササイズです。
■ 『 ホバー 』のやり方
(1)まず最初にうつ伏せになり、ひじとつま先を立てます。
(2)3秒かけてゆっくりと頭からかかとまで一直線を作ります。
(3)この姿勢を7秒キープします。
(4)(1)~(3)を5回行います。
(注1)背中が反ってしまうと、腰を痛める危険性があります。お腹を丸めるイメージで続けましょう(画像4、5)
(2)3秒かけてゆっくりと頭からかかとまで一直線を作ります。
(3)この姿勢を7秒キープします。
(4)(1)~(3)を5回行います。
(注1)背中が反ってしまうと、腰を痛める危険性があります。お腹を丸めるイメージで続けましょう(画像4、5)
(1)

(2)

(3)

(NG)

(OK)

出典:体の不調は1日50秒の筋トレですべて解決できる
■ まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。筋トレを行って筋肉量を減らさないことがいかに心と体の健康に大切か、お分かりいただけましたでしょうか。
本書で書かれていることを無視して、「夜もギンギン」、「馬並みの体力に!」といったコピーでネットを中心に広告を展開している医薬品やサプリを飲んでも、残念ながらその場しのぎにしかなりません。
医薬品やサプリには優れたものも多く、否定する気はありませんが、筋肉量が低下している状態で医薬品やサプリに頼って無理をすれば、心と体に大きな負荷がかかり、気がついたら以前よりも体調不良に悩まされていたなんてことになりかねません。
そうならないためにも本書で書かれている簡単にできるエクササイズと食生活を実践されることをおすすめします。少しでも参考になれば幸いです。