
■ 運動不足が深刻な社会問題に!
今現在「運動不足」が深刻な社会問題となっています。
運動しないと筋肉の質と量が低下し、血流も悪化するので、必然的に免疫力も低下することとなり、様々な体調不良を引き起こす原因となります。
特に注意していただきたいのが、「股関節周りの筋肉」です。
運動不足によって股関節周りの筋肉が硬くなってしまうと健康面で様々な悪影響を及ぼします。
■ 股関節周りの筋肉が硬くなるデメリットが怖い!
股関節まわりの筋肉が硬くなると、まず、股関節の可動域が制限されます。
ここでいう股関節の可動域とは、「股関節が自由に動かせる範囲」のことで、これが狭くなると、歩幅や走力が低下したり、柔軟性やバランス感覚が損なわれたりします。
また、股関節の可動域が制限されると、膝や腰に過度な負担がかかるので、その状態を放置すると膝や腰の痛みや炎症、変形性関節症などのリスクを高める原因となるので注意が必要です。
股関節まわりの筋肉が硬くなるデメリットはこれだけではありません。
先に述べたとおり血流やリンパ液の流れが悪くなります。
血流やリンパ液の流れは、筋肉や関節に栄養や酸素を運び、老廃物を排出する働きをしています。
しかし、股関節まわりの筋肉が硬くなると、これらの流れが妨げられ、免疫力を低下させるだけでなく、むくみや冷え性などの不快な症状を引き起こす可能性があるので厄介なんです。
■ 股関節周りの筋肉を柔らかくしよう!
股関節まわりの筋肉を柔らかく保つことによって、美容と健康に良い効果をもたらしてくれます。
しかし、毎日仕事や家事に忙しくてジムに通うのも大変ですよね。
どんなに優れたエクササイズを行っても、習慣化しなければ効果は得られません。
ですので、今回は自宅でも職場でも場所を選ばずに出来る「股関節回し(楽やせ体操)」をご紹介します。
■ 股関節回しの効果とは!
今回ご紹介させていただく股関節回しは、股関節まわりの筋肉をほぐしながら、筋肉を強化します。
股関節まわりの筋肉で重要とされているのが、「腸腰筋(ちょうようきん)」と「骨盤底筋(こつばんていきん)」です。
股関節回しは、この二つの筋肉を同時に鍛えることができる大変優れたエクササイズです。
腸腰筋と骨盤底筋を鍛えることによって得られる効果は計り知れません。
まず、お腹周りの脂肪が取れやすくなり、ぽっこりおなかも解消できます。
そのほかにも骨盤矯正、尿もれ予防、ヒップアップなどの効果も期待できます。
■ 俳優の高橋克典さんも股関節回しを実践中!
股関節回しは、俳優の高橋克典さんも実践しています。
テレビで紹介されたのでご存知の方も多いかと思いますが、あのストイックな高橋克典さんでさえ、50代に入ってから太りやすい体質になり、一時期80キロ近くまで太ってしまったようです。
そこで、断食を行いながら体質を改善し、骨盤回しを毎日行うことによって、体重は11キロ以上減り、体脂肪率10%台をキープする肉体美を再び手に入れました。
50代を過ぎてやせると、ほうれい線がくっきり刻まれ、しわやたるみが増えそうですが、高橋さんの場合は逆で、気になっていたほうれい線やしわが取れた(薄くなった)ようです。
高橋克典さんは、股関節回しを元サッカー日本代表MF中田英寿さんから教わったそうで、今では毎日200回行っているようです。
ちなみに中田英寿さんは、毎日1000回以上おこなっているようです。

■ 股関節回しは1日30秒でOK!
ここまで読み進めていただいて、「200回もできるわけないでしょ!」と思われた方も多いと思いますが、ご安心ください。
5回ずつでOkです。股関節回しを安全におこなうために股関節をほぐしてから行うことをおすすめします。
今回ご紹介させていただく股関節回しは、壁を使います。壁に片手をついて行うのですが、片手だけだとやりにくい場合は両手を使っても結構です。
そして、股関節回しを行うさいのポイントについてですが、つま先をあげると効果がアップします。
また、できるだけゆっくり行うことによって、効果がアップします。
壁さえあれば場所を選ばず、どこでもできるので、ぜひ股関節まわしで運動不足を解消し、かっこいいお腹を手に入れましょう!
■ 股関節回しのやり方!
時間的に余裕があるのであれば、股関節ほぐし体操を行って股関節まわりの筋肉を柔らかくしてから股関節回しを行うことをおすすめします。
股関節回しのやり方は以下のとおり非常に簡単です。

▼ 骨盤ほぐし体操その1:『足ふり』
足を肩幅に開いてつま先を外側に向け、右手は右足の股関節に当てます。
右足を左足のつま先前方に向かって、ゴルフのスイングのように軽く振ります。
これを5回繰り返します。
次に今度は反対に内側から外側に向けて足を振ります。
これも同じく5回繰り返します。

▼ 骨盤ほぐし体操その2:『四股ポーズ』
足を肩よりも少し大きめに開きます。

腰をゆっくりと軽く落として股関節をぎゅっぎゅっと押します。
反対の足も同じように行ってください。
両足1セットを2回行います。

▼ 股関節回し
壁に手をついて、両足を肩幅くらいに開きます。
反対の手は腰に手をおきます。

次にひざをゆっくり持ち上げます。
このときひざと足首の角度が90度になるのが理想ですが、最初は難しいので出来る範囲で行ってください。

ひざをあげたままの状態から、ゆっくりと回します。
回し終えたら、ゆっくり地面に足をおろします。
これを5回行います。
次に反対側に足を回します。
おなじく、5回行います。
反対側の足も同じように行います。
5回×4で1セット20回となります。
【画像出典】 Pinterest
【画像出典】 wikiHow
【動画出典】 谷口光利チャンネル
「股関節回しダイジェスト版」
■ 股関節回しのやり方とその効果のまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
股関節回しを行うことによって、お腹周りの脂肪を落とす効果だけでなく、腰痛やひざの痛みなどを予防改善する効果も期待できます。
また、股関節回しは自宅や職場で気軽に出来るので、習慣化しやすい点も大きな魅力です。是非一度股関節回しを試してみてください。