
■ 体調不良の原因は背骨の歪みだった?
背骨は我々人間とって最も重要な骨の一つです。背骨は単に頭を支えるだけでなく、全身を支えているので、様々な動作に背骨がかかわっているため、背骨が歪んでしまうと様々な動作が制限されてしまいます。
また、背骨の構造は心臓や肺を含む重要な器官の大半を保護している「胸郭(きようこう)」につながっています。
そして、背骨は脳と体をつなぐ神経の束である脊髄を保護している関係から、背骨が歪むと全身の骨のゆがみ、痛み、しびれ、むくみといった症状を引き起こす原因となります。
そして、さらに症状が悪化してしまうと内臓にまで影響を及ぼします。
ちなみに背骨が歪んでしまうことによって最も影響を受けるのが「腰椎」です。この腰椎がゆがむと腰痛、脚のしびれ、 足先のしびれなどの症状が起こります。
▼ 放置すると症状がさらに悪化!
これらの症状が悪化すると、歩行困難になったり、坐骨神経痛、椎間板ヘルニアになる可能性があるだけに注意が必要です。
それだけではありません!、代謝が落ちて脂肪がつきやすくなると下半身太りになりやすく、また、内臓機能の働きも悪化します。
スマホの長時間利用やデスクワークで長時間座りっぱなしの方は背骨が歪みやすいので、是非今回ご紹介させていたただくエクセサイズ「仰向けの足の親指をつかむポーズ」を行って、背骨の歪みを調整してください。
しかも1に1分から2分程度でOKなので、忙しい方にぴったりです。本来は足の親指を手でつかむヨガポーズなんですが、ご自宅にあるベルトやタオルなどを使って行ってください。
また、いきなりやると強い痛みが生じる可能性があります。慣れるまでは、ゆっくり出来る範囲内で行ってください。
たった2分間のストレッチで背骨を調節して
つらい背中や腰の痛みを軽減!

■ なぜ背骨は歪みやすいのか!?
背骨は、頸椎(首)、胸椎(胸)、腰椎(腰)、仙骨、尾骨(骨盤)の4つのパートに分かれています。
頸椎(けいつい)は椎骨の一部で、重い頭を支え、首を動かすために欠かすことが出来ない重要な身体のバックボーンです。
腰椎(ようつい)は脊椎(せきつい)の下部、腰の部分にあり、重い物を持ち上げたり、デスクワークなどで長時間の座りっぱなしの状態が長期間続くことによって痛みが生じやすくなります。
▼ 運動不足に要注意!
腰椎周辺の筋肉が慢性的な運動不足によって硬直してしまうと、それまで出来ていた動作を思うようにコントロールできなくなり、他の椎骨が引っ張られて、そちらの方に痛みが生じるケースも多いです。
仙骨は、ストレス、栄養失調、運動不足によって歪みが生じやすいため、そのまま背骨の歪みにつながり、首や肩こり、腰痛、便秘、生理痛、冷え性、むくみなどの症状に悩まされます。

■ 背骨の歪みを解消するには?
これらの症状に対して予防効果が優れたストレッチが「仰向けの足の親指をつかむポーズ」です。主な効果は以下のとおりです。
(1)腿裏を強化する
(2)股関節の柔軟性を高める
(3)体幹を強化する
(4)生理不順など婦人科系の不調を改善する
(5)背骨の歪みを調整する
(6)高血圧を予防
(7)坐骨神経痛の予防・改善効果
■ 足を伸ばすストレッチのやり方
足を伸ばすストレッチのやり方は非常に簡単です。
ヨガベルトもしくはタオルを使って足を思いっきり伸ばすだけです。
▼ 足を伸ばすストレッチ『Step1』
まず最初に床の上に仰向けになり、両足を伸ばしてください。

▼ 足を伸ばすストレッチ『Step2』
右膝を曲げて胸の前に引き寄せます。

左脚はまっすぐにしっかりと床につけ、つま先を天井に向けます。

▼ 足を伸ばすストレッチ『Step3』
両手でベルトもしくはタオルを右足の母子球(親指の下の丸い骨がある部分)にかけます。

▼ 足を伸ばすストレッチ『Step4』
息を吐きながら右のかかとを天井に向けて突き上げ、右膝を伸ばしていきます。

▼ 足を伸ばすストレッチ『Step5』
足先を少し頭の方に引き寄せて足の裏側のストレッチを深めます。

▼ 足を伸ばすストレッチ『Step6』
吐く息と共にストレッチを深めるか、そのままの状態を維持します。

無理のない自然な呼吸を続けてください。

▼ 足を伸ばすストレッチ『Step7』
息を吐きながら、ゆっくりと足をもとの状態に戻していきます。

▼ 足を伸ばすストレッチ『Step8』
反対側も同様に行ないます。

【出典】 DailyHealthPost
【画像】 Pinterest
【画像】 wikiHow
【動画】 Fujiko Sugiyama