liver_1.jpg
 
 
 
 

■ 肝機能障害は初期症状がみつかりにくい!


 
肝臓には「代謝」、「解毒」、「消化」という3つの重要な役割があり、中でも解毒作用は我々の健康にとって非常に重要です。肝臓は人体にとって有害な物質を無害化して体の外へ排出する解毒作用があり、これによって我々人間は健康を保つことができるわけです。
 
 
肝臓が正常に機能しない(肝機能障害)と、ウィルスや細菌、異物などの有害な物質が体内で蓄積されてしまい、様々な健康被害を引き起こす原因となります。
 
 
脂肪肝は、食べ過ぎによる肥満やアルコールの飲み過ぎによって引き起こされるわけですが、生活習慣を改善すれば短期間で治るので、肝臓病の中では比較的軽い病気なのですが、この段階で医師から生活習慣を改めるように指導されても、言うことを聞かない人が多いです。
 
 
 
 

『 なぜ肝疾患は症状が出にくいのか!? 』


 
そのまま放置してしまうと、さらに肝機能が低下し、「脂肪肝」→「肝炎」→ 「肝硬変」 → 「肝臓がん」といった具合に肝臓の病気の重篤度が上がってしまうので、できるだけ早い段階で生活習慣を改める必要があります。
 
 
しかし、殘念ながら肝臓は、「沈黙の臓器」と言われるほど、初期症状、自覚症状がでにくい臓器なので、軽度の肝機能障害が発覚することは、ごく稀なケースです。
 
 
ということで今回は、肝硬変、肝硬変、肝臓がんといった重篤度の高い肝臓の病気を予防すべく、肝機能障害の初期症状として生じやすい9つの症状をまとめさせていただきました。肝機能を良い状態に保つための参考になれば幸いです。



 
肝機能障害の初期症状を知らせる9つのサイン
 
 
liver_2.jpg
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(1) 「 胃のむかつき 」


 
肝機能が低下すると、頻繁に吐き気や嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。また、片頭痛、腹痛、めまい、乗り物酔い、うつ病など妊娠初期の妊婦さんを苦しめる症状に似た症状に苦しめられるケースが多いです。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(2) 「 脱力感・疲労 」


 
肝臓の優れた解毒作用によって、血液に含まれる有害物質が取り除かれます。ここでいう有害物質とは、ウィルスや細菌、異物のことです。また、解毒作用が悪化すると有害物質が蓄積されてしまい、解毒作用とエネルギー代謝が悪化するため、脱力感や疲労が思うように取れなくなります。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(3) 「 食欲低下 」


 
肝機能が低下すると、胆汁という消化液を生成する機能が正常に働かなくなるため、次第に胆汁が不足しがちになります。そうなると、食べ物に含まれる脂肪を消化吸収することが困難になることから、食欲が低下します。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(4) 「 消化不良 」


 
肝臓の働きが低下すると、胆汁の分泌する作用も同時に悪化するため、消化に必要な胆汁が不足することとなり、消化の働きが悪化し、消化不良や下痢の症状を引き起こす可能性があります。また、過敏性腸症候群、脂肪食物不耐性、アルコール不耐性、腹部膨満、便秘、胆石につながる可能性があるので注意が必要です。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(5) 「 尿の色の変化 」


 
尿の色が濃すぎると、腎臓の機能が低下していると多くの方が思われるかと思いますが、実は人間の尿の色は肝機能の状態によって大きく左右されます。また、尿の色は、肝臓で作られる胆汁に含まれる「ピリルビン」と呼ばれる色素によって変化します。
 
 
例えば昼間に頻繁に水分を摂取しても、夜寝ている間は当然のことながら水分を摂取することができません。また、寝ている間に冬でもかなりの汗をかいています。ですので、朝一番のおしっこの色が濃いのは、こうした理由からです。一日中おしっこが濃い場合は注意が必要です。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(6) 「 便秘による肝機能障害 」


 
便秘になると腸内の便から大量のアンモニアが発生するため、肝臓は何度も分解作業を行なわなければなりません。これが便秘によって肝機能障害を引き起こす原因となってしまいます。また、肝臓が分解しきれなかったアンモニアが脳にまわってしまい、肝性脳症という怖い病気を引き起こすリスクがあるので、十分注意が必要です。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(7) 「 黄疸 」


 
黄疸は肝臓が炎症を起こし、血液中のビリルビンの排泄が正常に行なわれなかったさいに生じます。また、黄疸の症状についてですが、ビリルビンが増加することによって、皮膚や目が黄色くなり、倦怠感、疲労、発熱などの症状が引き起こされます。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(8) 「 浮腫(むくみ) 」


 
肝臓の機能が低下すると血管内に水分を保存する作用がある「アルブミン」というタンパク質の量が減るため、血管内に水分が正常に保存されなくなるので、血管から飛び出した水分が原因となって、むくみが生じます。
 
 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサイン(9) 「 掻痒(かゆみ) 」


 
肝機能が低下すると血液に含まれるビリルビンや胆汁酸などの物質が増加するため、これらが皮膚の末梢神経を刺激するため、かゆみが生じるとされています。
 
 
 
 
【出典】 HEALTHY CURES
 
【画像】 Pinterest
 
【画像】 wikiHow
 
【動画】 からだにっこりカイロ
 
「 肝臓に良い食事・生活習慣! 」
 

 
 
 
 

■ 肝機能障害の初期症状のサインに関するまとめ


 
最後までお読みいただきありがとうございます。上述させていただいたとおり、肝機能障害は初期症状が出にくいので放置しがちです。
 
 
気が付いたら重度の肝疾患を患っていた、なんてことにならないように、少しでも異変に気づいたら専門医を受診してください。