
■ 一日中座りっぱなしの状態は万病の元
IT化が過去10年間で飛躍的な進化を遂げたことによって、業界、業態を問わず一般の人たちの働き方もリモートワークの導入など急速に多様化しています。
勿論様々な恩恵を受けているわけですが、殘念ながら健康面で問題を抱えてしまうケースが比例して増えています。
主な理由として一日中座りっぱなしの人たちが増えている点があげられます。
これに加えて長期間にわたって運動不足が続いてしまうと、血液とリンパの流れが悪化して様々な体調不良を引き起こす原因となります。
血液は水道、リンパは下水道と考えるとそれぞれの持つ役割が理解しやすいと思います。
血液は心臓から出された栄養や酸素を運ぶ役割があります。
▼ リンパの重要性とは!?
一方、リンパは体内で不要になった老廃物や疲労物質を回収して運ぶ下水道のような役割があります。
このため血液とリンパの流れが悪化している状態を放置すると代謝が悪化して体内で「毒素」が蓄積されてしまい、免疫力も低下します。
これにより様々な健康上のトラブル(頭痛、吹き出物、シミ、くすみ、むくみ、肩こり、首こり、腰痛など)が生じます。
また、さらにその状態を放置してしまうと自律神経が乱れに乱れ、呼吸までもがおかしくなり、日常的に過呼吸の症状が起こります。
過呼吸までとはいかなくても、呼吸が浅くなると感情のコントロールが上手く出来なくなるので、急にイライラしたり、意味もなく不安を感じるなど、メンタルヘルスにまで悪影響を及ぼすので、適切なケアが必要です。
そこでオススメしたいのがリンパマッサージです。

▼ リンパマッサージの効果とは?
リンパマッサージを習慣的に行うことで、リンパ液の流れが改善され、体の中に蓄積された毒素や老廃物を体の外へと排出されます。
その結果として免疫力が本来の状態に改善されるので、様々な病気や症状の予防・改善効果が期待できます。
私は毎朝10キロのジョギングを終えてシャワーを浴びるのですが、体を洗うさいにすでに石鹸をこすりつけて、その泡で優しくリンパマッサージを行う感覚で体を洗っています。
特にオススメしたいのが鎖骨下を軽くこするようにマッサージすることです。
今回参照させていただいた「心臓の左上をさすればしっかり疲れはとれる」
■ 胸をひらくストレッチ
座りっぱなしと運動不足が長期化すると姿勢が悪化して呼吸も浅くなるので、リンパマッサージの効果を高めるためにも胸をひらくストレッチを行って姿勢を改善して呼吸の質を高めましょう。
そうすることで、次第に全身の血流がよくなって脳の働きも良くなるので、それまで抱えていた心に抱えたモヤモヤやイライラ、焦り、不安といったネガティブな感情が解消されます。
しかも今回ご紹介させていただく胸をひらくストレッチはバストアップ効果も期待できるので、ぜひリンパマッサージを行うまえに行ってください。
▼ 胸をひらくストレッチ『ステップ1』
両腕を折り曲げて無理のない範囲内で後ろに開きます。(このさい肩甲骨を意識してください)

▼ 胸をひらくストレッチ『ステップ2』
前に持ってきて、両腕を合わせるように、軽く閉じます。これを往復5回行ないます。

▼ 胸をひらくストレッチ『ステップ3』
背中の後で両腕を組み、軽く上にあげます。この状態を5秒間キープします。

▼ 胸をひらくストレッチ『ステップ4』
つぎに腕を前で組み直して、この状態で5秒間キープし、これを5往復繰り返します。

【出典動画】 メディカルリンパ ダンテブラ 三宮院
「40代からでも出来る、簡単上向きバストアップストレッチ」
リンパマッサージで体が楽になる!
【 首周辺にあるリンパ節の名称 】

■ リンパマッサージとは?
リンパマッサージは、リンパの流れを改善するために行ないます。
それにより心と体が人間本来の健康な状態に改善されます。
一見すると皮膚の上をただ撫でてるだけで、効果があるようには見えないかもしれません。
しかし、ヘザーさんのセルフッサージを実践された方の実に75%もの方々が様々な病気の症状を改善することに成功しています。
また、リンパマッサージによって呼吸の質が高まり、ストレスが軽減されるので、イライラや不安も同時に軽減されます。
今回ご紹介させていただく5つのマッサージの注意点としては、肌に余計な圧力をかけないよう、ゆっくりと優しく行ないます。
間違ってもツボ押しのように力を入れないでくださいね。
また、風邪を引いている場合は、風邪の症状が治まるまでリンパマッサージは控えてください。
■ リンパマッサージのやり方
今回は米国で大人気のマッサージセラピスト・ヘザーウィブルスさんの公式サイトで公開されている自分で簡単に出来るセルフリンパマッサージに関する記事とヘザーさん自ら実演されている動画をご紹介させていただきます。
動画は前編英語で解説されていますが、基本的に指の腹をつかって首周辺にあるリンパを刺激するだけなので、記事を読み進めていただき、その動作を確認するために動画をご覧頂ければ幸いです。
また、鎖骨だけでなく、是非心臓左上部分を優しくさする感覚でマッサージしてみてください。
ストレッチとリンパマッサージを合わせて行っても、5分程度で終わりますので、是非試してみてください

▼ 鎖骨リンパ節のマッサージ(1)
鎖骨リンパ節の流れが悪化してしまうと、吹き出物、シミ、くすみ、むくみ、肩こり、首こり、腰痛などの症状が生じやすくなってしまうので、リンパマッサージで鎖骨リンパ節の流れを改善します。
やり方は非常にシンプルです。
呼吸をゆっくり吐きながら(息を吐くことで筋肉の緊張がほぐれ、次第にリラックスします)薬指を使って、顎の下の鎖骨と鎖骨の間のへこんだ部分(鎖骨上窩:さこつじょうか)を両方同時に軽く刺激します。
刺激するスピードは1秒~2秒間に1回程度のゆっくりしたスピードで軽く刺激してあげてください。
呼吸もこのスピードにあわせゆっくり行ってください。
次第に緊張がほぐれて気持ちよくなってきます。
これを50~100回行ないます。

▼ 鎖骨リンパ節マッサージ(2)
次に上図のとおり手をクロスさせた状態で人差し指と薬指を使って鎖骨リンパ節の上から下へ流していきます。
こちらも力は一切必要ありません。
これを50~100回行ないます。

▼ 耳下腺リンパ節のマッサージ
次は耳下腺リンパ節のマッサージです。
まず最初に両方の耳の下に薬指が一番上にくるように軽く耳下腺リンパ節を押さえてください。
この状態で指の腹を使って上から下へ軽く流しながら耳下腺リンパ節を刺激します。
こちらは50回行って下さい。

▼ 後頭リンパ節のマッサージ
次は後頭リンパ節のマッサージです。
上図のとおり後頭リンパ節を3本の指の腹を使って上から下へ下ろしながら軽く刺激します。
肩や首がこったときにマッサージするような感覚で強く刺激しないように注意してください。
こちらも50回行ないます。

▼ 耳介前リンパ節と耳介後リンパ節のマッサージ
最後に耳介前リンパ節と耳介後リンパ節を同時にマッサージします。
両耳を、人差し指と中指の間にはさむようにして押さえます。
上から下へ軽く流しながら刺激します。こちらも50回行ないます。
【出典】 MassageByHeather.comさん
【画像】 Pinterest
【動画】 MassageByHeather.com
「Self Lymph Drainage Massage」
■ リンパマッサージのやり方と効果に関するまとめ
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
今回ご紹介させていただいた胸をひらくストレッチと各リンパマッサージは寝る前に行っていただくと寝つきも良くなり、ぐっすり眠れるようになるので睡眠の質を高める効果も期待できます。
睡眠の質が高まれば自律神経も整うので、その日の疲れがしっかり取れて体調も良くなります。
余裕がある方はわきのリンパ節を刺激して疲労をより効率的に解消する方法をまとめた以下の記事を参考にわきのマッサージを行ってみてください。