
■ 受けたダメージに比例して記憶が鮮明に
仕事の失敗や失恋、何か気分を害するような嫌な出来事、はたまた腹立たしい出来事に遭遇した経験が生きていれば誰しもあるかと思います。こうした自分にとって全く好ましくない嫌な出来事は一度脳に記憶されると何度も思い出しては嫌な思いをすることになります。
人よっては、数ヵ月以上も前の出来事がまるで今さっき起こったかのように記憶が蘇り、その当時よりも大きな怒りに襲われて苦しめられる、なんてケースも実際に少なくありません。残念ながら受けたダメージが大きければ大きいほど鮮明に記憶されてしまいます。
また、あなたの周囲にも一人、二人いませんか?、かなり昔のことを今さっき起こったかのように突然怒り出す人、自分には関係ないことなのに怒りに満ちた声で聞かされると、まるで自分が怒られているみたいなので、聞かされる方は、たまったものではありません。

■ 嫌な記憶はなぜ消えないのか?
嫌な記憶を忘れるためには、脳の仕組みをある程度把握する必要があります。嫌な記憶に振り回されないためにも、自分にとって嫌な出来事を脳に記憶させないためには、「このことは脳に記憶させないぞ!」と、意識する必要があります。これだけでかなりブロックできます。
しかし、すでに記憶されてしまった嫌な出来事というのは、思い出さないようにしようとすればするほど、より忠実に嫌な記憶が脳内で再生されてしまいます。こうした長期間にわたって脳にこびりついている嫌な記憶を素早く忘れ去る方法を今回樺沢紫苑先生の動画とともにご紹介させていただきます。