
■ 甲状腺の病気の特徴について
今回のテーマは「甲状腺腫瘍」です。甲状腺腫瘍は発症頻度が高い病気で10人に3人がかかるとされており、ほとんどの場合良性ですが、中に悪性もあって注意が必要です。甲状腺は首の前面にある喉仏の上に蝶が羽を広げたような形にあるホルモン臓器です。
甲状腺は新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを作る大切な臓器です。20代~30代の女性に多い(約半数を占める)バセドウ病や甲状腺機能低下症が甲状腺の病気として、一般の人たちの間でも広く知られています。

『バゼドウ病を発症した著名人とは?』
バセドウ病というのは若い女性の方に多い病気で首が腫れて汗をかく、手が震える、眼球が出てきたり(眼球突出)、まぶたが釣り上がる(眼瞼後退)、食欲があるにもかかわらず体重がどんどん減っていくような病気です。
バセドウ病を放置すると何が怖いのかと言うと脈拍数がどんどん速くなり、つまり心臓が異様に働きすぎてしまうので、そのまま放置してしまうと最悪の場合、心不全になって命を落とすこともあるので、すぐに治療する必要があります。
ちなみにバセドウ病を患った著名人で有名なのが以下の方々です。
(1)絢香
(2)増田恵子
(3)YOSHIKI
(4)田中角栄
(5)岩崎宏美
(6)本田圭佑(非公表)
甲状腺ホルモンは女性ホルモンと密接な関係にあるので、甲状腺ホルモンの異常を放置すると、排卵や月経周期にも影響を及ぼすので、放置せずに出来るだけ早い段階で甲状腺専門外来がある病院を受診しましょう。