
■ 日本は座りすぎ大国だった!?
長期間にわたって座りっぱなしの状態が続くと、日常生活の過度のストレスによって筋肉が圧迫され、常に緊張にさらされます。このため血液の流れや代謝機能が悪化します。これに運動不足が加わるとさらに加速します。
特別な症状がないからといって、そのまま放置し続けてしまうと深刻な病(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病など)や腰痛、坐骨神経痛といった体に痛みが生じるリスクが高まるわけですが、仕事で忙しいので、運動不足を解消するだけの時間を確保するのが難しいですよね。
悲しいことに私達日本人は世界一座りっぱなしの状態が長く、何と1日に7時間以上座っています。つまり、1日の3分の1は座って過ごしていることになります。最近姿勢の悪い人を見かける場面が増えているのは、座りっぱなしの影響が多分にあると思います。

■ 姿勢が悪くなるとさらに深刻に!?
座りすぎが、いかに体に悪い影響をおよぼすか、お分かりいただけたかと思いますが、これに加えて姿勢が悪いと背中の痛みを引き起こすだけでなく、筋肉のバランスが崩れて、ちょっとした日常的な動作にも悪い影響を及ぼします。
そうした座りすぎによる様々な健康被害から守ってくれるのがヨガの「コブラ」というポーズです。上図にありますとおり、こちらのポーズは誰でも簡単に行うことができます。背骨と一緒に凝り固まった筋肉をしっかり伸ばしてくれるので、腰痛や坐骨神経痛などの痛みの症状を和らげてくれます。
また、コブラは日々のストレスを抑制する働きにも優れ、同時に血流や代謝も改善されるので、様々な病気の予防に効果的です。