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■喉の違和感や声のかすれの正体


喉の違和感や声のかすれには、様々な要因があります。風邪をひいた時や声の使い過ぎ、喫煙が原因のものもあります。今回のテーマは「喉の違和感や声のかすれ」です。


耳鼻咽喉科を受診される患者さんのうちのどの病気の症状として特に多いのが喉の痛み、のどの違和感、声のかすれですが、1週間以上続く場合は医療機関を受診してください。


多くの方々が喉に関する病気を軽視しすぎている傾向があるので、治療を先延ばししてしまうことになり、症状がさらに悪化させてしまう可能性があります。


最悪の場合は「咽頭癌」で亡くなる人もいます。すでに芸能界で命を落とされた方が何人もいますし、あのつんくさんは喉に違和感を感じてからしばらく放置してしまいました。


あれほどの方ですから多忙過ぎて診察を受ける所ではなかったと容易に想像できますが、初期の段階であれば、大切な声を奪われるにすんだかもしれないと思うと心が痛みます。



のどの痛みや嚥下痛などから疑われる病気は以下のとおりです。


(1)急性咽頭炎

(2)咽後膿瘍

(3)急性扁桃炎

(4)習慣性扁桃炎

(5)扁桃周囲膿瘍

(6)扁桃悪性リンパ腫

(7)中・下咽頭がん



出典:「健康ぷらざ」

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■声帯ポリープとは?


のどの疾患によって声がかすれることを「嗄声」と言いますが、嗄声を生じる疾患には主に風邪が原因のもの、声の使い過ぎが原因のもの喫煙が原因のものがあります。


これは急性喉頭炎の写真です。写真の青く囲った部分が声帯です。正常ではこの部分が白く輝いて見えるはずなのですが、急性喉頭炎ではこのように赤く充血しています。


喉頭炎になった場合は空気の乾燥を避け、なるべく声を出さないようにすることが大切です。声の出し過ぎが原因となるのが声帯結節や声帯ポリープです。


幼稚園や保育園の先生、学校の先生、販売をなさる方、俳優さん、歌手といったような仕事の関係でどうしても日常的に声を酷使する職業の方によく見られます。


声帯の上に泡状に見えるのが声帯ポリープです。もっと大きいものもあります。





■咽頭がんの特徴


治療については、まず無理な発声をしないことが大切です。それを守っていても改善が見られない場合は手術が必要となります。喉にとって大敵となるのが「喫煙」です。


そして、長年の喫煙によって嗄声を生じる疾患のうち、四十歳代以降の女性に多いのが「ポリープ様声帯」で、声帯全体が病変するのが特徴です。


長年に渡る喫煙によって声帯全体がむくんだように腫れた状態になり、ドロドロとした不明瞭な声になります。また、特に男性に多いのが「喉頭がん」です。


咽頭癌は五十歳代から八十歳代の男性に多く、ほとんどの患者さんでは、声帯そのものにがんができますので、初発症状は荒い声がすれになります。


基本的に喉頭がんはレーザー手術や放射線治療でがんをコントロールできますが、進行した喉頭がんでは口頭の摘出手術が必要になる場合もあり、声を失うことになります。


早期発見によって声を失わずに治すことができます。





■咽頭癌の原因とは?


続いて喉の違和感を生じる疾患を説明します。


写真で青く囲ってある舌の付け根部分を舌扁桃といいます。


この舌扁桃が肥大する疾患や水や食べたものが誤って気管に入ってしまわないように蓋をする喉頭蓋にできる喉頭蓋嚢胞という袋状の良性の疾患も喉の違和感を生じます。


この他にも逆流性食道炎などの炎症性の物や、中咽頭がんなどの脂溶性の物があります。


また、疾患が見当たらないにもかかわらず喉の違和感がある咽喉頭異常感症もあります。


これは精神的なストレスが誘因となって起こり、漢方薬や抗不安剤などを処方します。


喉の違和感や声のかすれば適切な治療により治せるものも多いです。


のどのガンは他の診療科のガンと比べると圧倒的に少ないです。喉頭がんの方の喫煙率は90%以上とされているので、喫煙や飲酒習慣のない女性はまず大丈夫です。


ただし逆に言いますと多量の喫煙や飲酒習慣のある中年以降の男性は注意が必要です。