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■色覚異常とは?


きゅうりの色は何色と聞かれたら誰もが「緑」と答えるでしょう。


でももしかしたらあなたが緑だと思っている色は実は違う色なのかもしれません。


人はそれぞれ顔や考え方が違うように色の見え方や感じ方にも個人差があります。


その色の見え方や感じ方が大多数の人と大きく違う状態を色覚異常といいます。


色覚異常には親からの遺伝による「先天性色覚異常」と目の病気が原因で引き起こされる「後天性色覚異」常の二種類があります。どちらも有効な治療法は現在ありません。


後天性色覚異常は非常にまれなものですが、先天性色覚異常は300万人以上います。


しかし、日本では先天性色覚異常は圧倒的に男性に多く20人に1人に見られますので、決してまれなものではありません。一方、女性は500人に1人です。




出典:「健康ぷらざ」












■色覚異常の世界とは?


色覚異常の人はみなモノクロ映画のように見えているという誤解があります。


実際には白黒の世界ということではありません。しかし、色の組み合わせによって区別が困難な場合があり、特に赤や緑が似通って見えることがあります。


こちらは「芦屋駅」の列車案内板です。


新快速、快速、普通といった文字の色が利用者にとって見やすく便利なものです。しかし、色覚異常の方にとっては赤や緑の色分けはほとんど意味がありません。


こちらは品川駅の列車案内版です。文字には青や黄色などの配色が施されています。


こちらが色覚異常の方の見え方です。健常者と色覚異常の方との色の見え方のギャップが小さくなっています。このように近年色のバリアフリー化が進んで来ています。





■色覚異常の方が直面する社会的な問題とは?


色覚異常の方にも見やすい色の組み合わせについてご説明します。


暗い背景には黄色や白など明るい色の文字を使いましょう!。また色覚異常の方には特に赤と黒の識別が難しいことが多いので黒い背景に赤い文字を避けるようにしましょう。


現在では、進学就職の時に、色覚が問われることはほとんどなくなってきています。


しかし一部の学校や職業では今も色覚の制限があり、注意が必要です。


以前は小中学校の健診でも色覚検査が行われていました。


しかし、日常生活に大きな支障はない。


学校での検査は十分なプライバシーの配慮ができないと判断し、いじめや差別につながる可能性があるなどの考えから平成15年度以降は学校検診の必須項目から除外されました。


その結果どうなったかというと、自分が先天性色覚異常であることに気づかない子どもが急激に増えてしまい、進学や就職でトラブルに遭うケースが増加しています。


色覚異常の子どもの2人に1人が色覚異常であることに気づかぬまま、進学・就職時期を迎え、6人に1人が、進路の断念などのトラブルを経験しているとされています。


残念ながら航空や写真関係、食品関係の一部、警察官などの公務員におきましては、色の識別が難しいと職務に支障が出ることを理由に現在も制限されています。





■色覚検査の重要性


鳥取県の米子市と伯耆町では、学校医により、小中学生の希望者を対象に学校検診の時に、色覚検査が受けられるようになっています。是非受けるようにしましょう。


先天性色覚異常は子ども自身の自覚はありません。年頃のお子さんをもつ親御さんで気になる場合は、眼科で「色覚検査」を受けることを強くお勧めします。


また、「色覚補正レンズ」と「補正レンズ選定機」が急速に普及されています。


これにより、仕事に支障のない適切なレベルにまで色覚異常を補正することができます。ただし、十人十色の見え方をするので、自分にあった補正レンズを探す必要があります。