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■脂漏性皮膚炎とは?


脂漏性皮膚炎は「脂漏性湿疹」とも言い、毛口を通じて分泌される皮脂が多くなった状態を脂漏といいます。今現在日本人の推定患者数は約300万人とされています。


脂漏性皮膚炎は、その名の通り脂漏がベースにあり、さらに紫外線やカビなどによって、皮脂が脂肪酸に分解され、炎症が起こります。これが脂漏性皮膚炎の主な原因です。


ちなみに脂漏性皮膚炎の症状は「癜風菌:マラセチア・ファーファ」という真菌によって悪化します。頭に脂漏性皮膚炎ができると大量にフケが出てきていまいます。


基本的に癜風菌は、油を好む傾向が強く、普段から皮膚に存在している「常在菌」ですが、脂漏性皮膚炎となってしまうのは、この癜風菌が関係していることが知られています。


脂漏性皮膚炎は、40代の男性に非常に多く見られる皮膚の疾患です。



出典:「新宿駅前クリニック 内科」












■脂漏性皮膚炎の症状とは?


脂漏性皮膚炎ができやすいのは、皮脂腺が多く、皮脂の分泌の多い場所です。


頭皮、髪の生え際、脇の下が多く、他にも耳の中や後ろ、全胸部、鼻の脇も起こりやすい部位です。これらの場所に強いかゆみや炎症を起こすのが特徴です。


頭皮に脂漏性皮膚炎が起こると、フケが大量に出てしまうこともあります。


乳児による脂漏性皮膚炎に比べて成人してから発症すると、治療の開始がどうしても遅くなることが多く、再発を繰り返す傾向が強く、治りが悪いこともあります。





■脂漏性皮膚炎の治療法とは?


まずは日々患部を清潔に保ちます。毎日入浴して患部を洗浄、洗髪し、皮脂や鱗屑を落とします。強くこすって洗ったり、刺激の強いボディーソープはやめましょう。


かゆいと強くこすって掻きむしってしまいますが、それは皮膚にとってダメージが大きいので気をつけましょう。寝ている間に掻きむしってしまうことが多いので要注意です。


炎症を抑えるためにステロイドの塗り薬、抗真菌薬の塗り薬を使います。


脂漏性皮膚炎を発症してから、しばらくかゆみがひどいときには抗ヒスタミン薬の飲み薬や皮脂の分泌を抑えるためにビタミン剤の飲み薬を使用することもあります。


また、皮脂を過剰に分泌させるような食べ物を避け、バランスのいいものを摂取します。ストレスや疲労、睡眠不足も増悪因子となりますので、これらにも注意します。





■他の疾患との鑑別と受診時の注意


皮膚のかゆみを起こすのは脂漏性皮膚炎だけではありません。


他に湿疹、蕁麻疹、アトピー、かぶれ、汗疹、虫刺され、乾燥などがあります。


これらの疾患との鑑別診断を受け原因別に症状に合わせた治療を行うことが必要です。


最初は我慢できても、症状がひどくなって掻きむしってから受診すると余計に治療が遅くなる場合がありますので、出来るだけ早く医療機関を受診してください。