
■今回のテーマは「結核」
今回は「結核」がテーマです。
結核は、戦中戦後に流行った病気で、
「今では発症する人はほとんどいない」
と思われている方が非常に多いです。
実はそんなことは全くありません。
医療が進化したことによって
不治の病ではなくなりましたが、
依然として結核を発症する人たちが
増えているのが現状なんです。
WHO(世界保健機関)の調べによりますと、
すでに20億人以上の人が結核菌に感染
していることが明らかになっています。
その内800万人が実際に結核を発症し、
しかも200万人以上の人たちが
毎年命を落としています。
ですので、依然として死亡率が高い病気
であることに変わりありません。
出典:「吉田たかよし」
■世界の結核の裏事情とは?
世界で結核患者の多い上位三カ国は、
以下の順となっています。
(1)インド
(2)中国
(3)インドネシア
1位のインドは毎年約50万人もの
人たちが結核で命を落としています。
これは全世界の約30%にもおよびます。
ただし、2位の中国が結核の発見率が
2割程度と異常に低いわけです。
ですので、正確な数字は物凄いことに
なっているかもしれません。
というのも結核を発症しても9割以上の
方々が満足な医療を受けられないからです。
一人っ子政策を破って生まれてきた子ども
の中には戸籍がない方も沢山います。
ですので、実際には統計上の数字以上に
結核を発症及び亡くなられている方は
想像している以上に多いんです。
■結核の原因とは?!
一方日本はどうかというと、
恐ろしいことに約2000万人もの
人たちが結核に感染しています。
ですので、日本人の6人1人は結核に
感染しているので、お身内の中に結核に
感染している人がいてもおかしくないです。
しかも、毎年約3万人結核を発症し、
そのうちの2000人程度が死亡してます。
こどものころBCGを打たれたと思いますが、
BCGは結核を予防するためのワクチンです。
BCGの結核を予防する効力は10年から
15年程度と非常に短いです。
BCGは、子どもが打つことによって
高い効果がえられるワクチンです。
大人に打っても高い効果はえられません。
つまり、大人には有効ではないんです。
■結核の治療とは?!
結核になってしまったらすぐに医療機関
を受診しなければなりません。
そのうち効果が優れて副作用が少ないと
されているのが抗結核薬は4~5種類です。
治療方法は薬物療法が中心となります。
結核を自分で診断する方法についてですが、
咳や痰が2週間一上続いたら結核を疑って、
すぐに医療機関を受診してください。