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■今回のテーマは「慢性胃炎」


今回は、中高年に多いとされる病気
「慢性胃炎」について解説しています。


吉田たかよし先生のYoutube動画を
ご覧頂くとより理解しやすいと思います。


慢性胃炎は、誰もがなり得る病気であり
ながら、その原因が解明されてません。


また、急性胃炎とことなり、分かりやすい
症状がないので、早期発見することが
難しい病気の一つでもあります。













■慢性胃炎とは?


慢性胃炎は誰もがなり得る胃の病気なのですが、間違って認識されている方が少なくありません。よくある間違いが「急性胃炎が長く続くと慢性胃炎になる」というものです。


基本的に慢性胃炎と急性胃炎は「胃炎」が名称にあるだけで同じ病気ではありません。


急性胃炎の原因は、暴飲病食やストレスによるもので、胃に痛みがはしります。


一方、慢性胃炎の原因は、胃の腺細胞が、萎縮してしまう胃粘膜の病気です。


そして、萎縮が進めば進むほど胃酸の分泌が減少していきます。初期の段階ではほとんど症状がありませんので、慢性胃炎が発症していることに気づくのは難しいです。





■慢性胃炎の原因とは?


慢性胃炎は、これほどまでに発症している人が多いにもかかわらず、決定打となる原因が今だに明らかにされていません。しかし、一つだけ確かなことがあります。


慢性胃炎を発症した方たちの胃を調べるとほぼ100%ピロリ菌に感染しています。


ピロリ菌は、ヘリコバクターピロリ菌の略称です。


ピロリ菌が発見されるまでは、慢性胃炎は加齢によるものとする考え方が主流でしたが、昨今では、慢性胃炎はピロリ菌の長期感染によって起こるものとする考え方が主流です。


40歳をすぎた中高年の半数以上がピロリ菌を保有しているとされています。ただし、ピロリ菌を保有しているからといっても、100%慢性胃炎になるわけではありません。


しかし、どういったタイプの人が慢性胃炎になりやすくて、どういった過程で慢性胃炎を発症するのかという問題に関しては依然として解明されていません。


ピロリ菌に感染していなければ、中高年でも胃粘膜をみることができます。これが健康な胃の状態です。胃の粘膜が減少するに従って、胃の病気を発症するリスクが高まります。





■慢性胃炎の症状とは?


慢性胃炎には下記のとおりいくつかの段階があります。


(1)表層性胃炎

(2)萎縮性胃炎

(3)腸上皮化生胃炎


「表層性胃炎」は初期の段階で、それが進行すると「萎縮性胃炎」となり、さらに進行すると腸上皮化生胃炎となり、この時点で胃がんが発症するリスクが激増します。


このためこの状態を放置するわけにはいきません。


繰り返しになります慢性胃炎は特に症状が出にくい病気なので、注意が必要です。


慢性胃炎は、症状がでにくい病気ですが、それでも比較的多いのが胸やけ、食欲不振、胃のもたれなどがあります。また、急性胃炎に近い胃が痛む症状もあります。


こういった症状から慢性胃炎を診断することは難しいので、自己診断は厳禁です。


このため40歳を過ぎたら定期的に健診を受けることをお勧めします。





■慢性胃炎の治療について


中高年になっても暴飲暴食を繰り返している人の中には胃が丈夫だと過信している方が少なくありません。実はこういった方がある意味一番やっかいなんです。


実際に健診を受けて慢性胃炎であることが発覚するケースが少なくないのが現状です。


残念ながら慢性胃炎は決定打となる原因が依然として解明されていないことから、多くの医師が患者さんの症状に合わせて治療せざるえない状態にあります。


症状が軽症の場合は胃の働きを改善したり、胃の粘膜を守るための薬剤が処方されます。また、ピロリ菌を除菌する治療が日本でも確実に広がっています。


慢性胃炎そのものは特に怖い病気ではないですが、症状が進行すると胃がんのリスクが一気に高まるので、40歳をすぎたら定期的に健診を受けられることをおすすめします。